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Los Angeles

次回、アメリカ ロサンゼルス2028 大会仕様予告♪ ついにアメリカ サザンカリフォルニアに上陸かぁ! 乞うご期待♪ 我々の培ったレガシーをついにアメリカで実証実験ならびに検証、ガハガハぁ This is American Dream !?

追伸、ついに念願の巨大かつ分厚い鉄壁が開いた♪、世界中の球児「ベースボール(野球)やソフトボール」がアメリカ ロサンゼルスで復活開催!オ~マイガット、聖火の灯る中、太陽の力を全身に浴びながら、青春の若き汗を流し合う?これぞ、アメリカンドリーム!ヘイ~ボーイ ここは観光地、ロサンゼルスだぜぇ~♪


7月14日から7月30日 17日間 1713日後に開催予定

オリンピック開催競技の参考内容です。(パリ2024大会まで)


  • 水上競技
  • サイクリング
  • ホッケー
  • スケートボード
  • トライアル
  • アーチェリー
  • アーチェリーは驚異の集中力と強靭なメンタル、己の平常心との闘い!

    アーチェリーは標的を狙って弓で矢を放ち、得点を競い合う競技です。試合は張詰めた緊張感が漂う空気の中、体力や精神力の強さ、平常心を保って70メートル先の的を正確に射抜く高度な技に注目!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    アーチェリーの主な強豪国と地域:
    「男子:韓国、チャイニーズタイペイ、トルコ、イタリア、女子:韓国、ROC、ドイツ、イタリア、混合団体:韓国、オランダ、メキシコ etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した国と地域です。ロサンゼルス2028大会ではアジアや欧米、南米勢との極限の緊張感が痺れる順位争いに呼吸が乱れる。自然状況を読み取り、味方に付け、正念場で僅かな雑念を払い、矢を放てる国と地域はどこだぁ!


    アーチェリーの特徴

    アーチェリーは、70メートル先から標的を射抜く驚異の集中力、極限の緊張感に観る者すべてが息を呑む競技です。 選手と一体になって、張り詰めた緊張感と心地よい屋外の爽快感をともに味わうことができます。 アーチェリーは、現在も行われている最古のスポーツの1つで、かつては狩猟や戦いのために人類が文明とともに発展した道具です。 アーチェリーは、標的を狙って弓で矢を放ち、得点を狙う競技になります。


    体力や技術はもちろん必須だが、わずかな雑念がミスにつながる競技で、メンタルの強さが勝敗の決め手となります。 一流選手たちが重要な場面で、どれだけ平常心を保って正確に矢が放てるかが見どころです。 アーチェリーには、屋外の地面の平坦な射場で行うターゲットアーチェリー、森や山などで行われるフィールドアーチェリー、屋内で行われるインドアアーチェリーなど競技の種類はさまざまだが、オリンピックではターゲットアーチェリーが実施されています。


    アーチェリーの歴史

    紀元前1200年、ヒッタイト人とアッシリア人が戦場で弓矢を使ったのが始まりです。 記録に残る最初のアーチェリー大会は、周王朝(紀元前1027-256年)に中国で行われています。 1931年に、このスポーツは世界中で発展し、国際アーチェリー連盟が設立され、現在はワールドアーチェリーとして知られている競技です。


    オリンピックとしての歴史

    アーチェリーは早くからオリンピックに登場し、パリ1900大会でアーチェリーが開催され、1920大会まで続けて実施されてきましたが、パリ1924大会からしばらく外された競技です。 その後、ミュンヘン1972大会まで50年以上にわたってオリンピックから遠ざかり、再び正式競技として復活した競技になります。 アーチェリーはミュンヘン1972大会で再導入され、それ以来、オリンピック種目として採用されている競技です。 韓国は1972年のオリンピック復帰以来、金メダルの半分以上(45個中、27個)を獲得し、圧倒的な強さを見せています。


    ルール

    オリンピックでは、標的は直径122センチメートルの円で、射手から70メートル離れた位置で競技を行い、中心に当たれば10点、以下、得点となる円の帯が並んでいて、9点、8点、1点と外側に向かって点数が小さくなる配点です。 1点の外側は0点となります。 射手から70メートル離れた位置というのは、オリンピック競泳の50メートルプールより、さらに長い距離です。 そんなに遠くからCDと同じ大きさの中心の10点をめがけて矢を放ちます。 まずはその壮大さ、高度な技に圧倒される競技です。


    アーチェリー競技方法

    オリンピックのアーチェリーは、男女2種目、団体2種目(男女別)、そして東京2020大会で初めて行われた混合種目の5種目で実施されます。 アーチェリーは大きな集中力と器用さが必要です。 アーチェリーは、特に決勝戦や個人種目では、たった一度のミスが致命的になる可能性があるため、神経がすり減ります。


    予選は64人の選手で行われるランキング ラウンドで、ランキングに応じて決勝までノックアウト方式で競い合い、トーナメントのランキングを決めるために行われる試合です。


    1人が72射放ち、合計得点で1位から64位までの順位を決め、1位対64位、2位対63位とトーナメントでの対戦相手が決まります。 1対1で行われるトーナメントでは、1射ずつ交互に射つ(1射の制限時間は20秒)試合方式です。 1マッチ6ポイント先取で勝利になり、1セット3射30点得点で得点の高いほうの選手に2ポイント、引き分けの場合はそれぞれに1ポイントが付与されます。 最大5セットまで行い、両者5ポイントの引き分けのときはシュートオフ(タイブレーク)を行い勝者を決定する競技です。


    予選と異なり1対1で対戦するので、勝つか負けるかの戦いになります。 アーチェリーは自分との闘いというが、相手が高い点を出せば、どうしても気持ちに影響するもので、相手の得点によって、さらに良い得点を出すこともあれば、プレッシャーでミスしてしまうこともある試合展開です。 どれだけ相手に影響されず、自分のパフォーマンスができるかが、一番の見どころになります。 シーソーゲームになることも多く、1射、1射、最後まで安心はできません。


    矢をつがえ、引き、狙いを定め、引いた矢を離すまでの一連の動作を、選手は心を乱さず、集中力を高めて行いますが、その時の心身の緊張は観る者にもはっきりと伝わってくるものです。 観戦する時は、この緊張感をともに味わい、また競技場で観戦する場合は、矢が的に向かって飛んでいくスピード感や、矢が的に吸い込まれていく時の爽快感も、 選手とともに感じることができます。


    団体戦では、1チーム3人構成で予選の合計点数順に、12ヵ国のトーナメント組み合わせが決まる試合方式です。 1セットは3選手が各2射の計6射、これを4セット行い、総得点の高いチームが勝ちとなります。 1マッチ5ポイント先取で勝利し、1セットは、選手が各2本射ち計6射60点満点で得点の高いほうのチームに2ポイント、引き分けの場合はそれぞれに1ポイントが付与される仕組みです。 最大4セットまで行い、両チーム4ポイントのときはシュートオフ(タイブレーク)を行い勝者を決定します。 いい緊張感がつくられてパフォーマンスが上がる選手もいれば、失敗が許されないというプレッシャーで、ミスをしてしまう選手もいる試合展開です。 国を背負って一流選手たちが見せてくれる人間らしいドラマが楽しめます。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望

    オリンピック アーチェリー 8連覇を誇る韓国勢の牙城を、切り崩すことができる国と地域はどこだ。


    アーチェリーの強豪国といえば、なんといっても韓国です。 男女、団体とも圧倒的な強さを誇ります。 韓国の層が、いかに厚いかを知るには、韓国代表に選ばれるほうが難しいと言われており、その通りになる出来事もあるぐらいです。 アーチェリーは体力だけでなく、精神力の強さも問われるので、トップ選手の年齢の幅が広いのが特徴になります。 30歳代はもちろん、40歳代のトップ選手もいる競技です。 メンタルの強さは経験を積むことで磨かれるという面もあり得るからだろう。 東京2020大会を経てロサンゼルス2028大会で、誰が代表になって活躍するか、熟練の選手か、若手か、技術的に均衡の中、予測するのは難しくなりつつあります。


    男子は韓国の次に強豪国と言われるのがアメリカです。 他にチャイニーズタイペイ、トルコ、イタリア、オーストラリア、フランス、日本などがメダルを狙ってくるだろう。 女子は中国、ROC、チャイニーズタイペイ、ドイツ、イタリア、メキシコ、日本などがメダル候補です。 層の厚い韓国の牙城をこれらの国々が崩すことができるか、注目が集まります。


    日本ではアーチェリーへの興味を持つ人が、増えつつありベテラン勢や若手も自分の力が発揮できるように期待したい。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • 乗馬

  • 空手(パフォーマンス) Ver.
  • 空手は選ばれし選手達の駆け引きと集中力、己の技と流麗な演武の勝負

    子供の心身を育む空手は日本 沖縄を発祥とし、東京2020大会で初披露された競技です。演武にはドラマティックな「形」の仮想演武と、一瞬たりとも目が離せない「組手」が行われ、静と動を感じる格闘技に注目!日本勢や世界各国が激しい勢いで選手強化に取り組む。


    世界状況
    空手の主な強豪国と地域:
    「女子形:スペイン、日本、イタリア、ホンコン チャイナ
    男子形:日本、スペイン、アメリカ、トルコ

    女子組手 55キログラム級:ブルガリア、ウクライナ、オーストリア、チャイニーズタイペイ
    女子組手 61キログラム級:セルビア、中国、トルコ、エジプト
    女子組手 +61キログラム級:エジプト、アゼルバイジャン、カザフスタン、中国

    男子組手 67キログラム級:フランス、トルコ、カザフスタン、ヨルダン
    男子組手 75キログラム級:イタリア、アゼルバイジャン、ウクライナ、ハンガリー
    男子組手 +75キログラム級:イラン、イスラエル、サウジアラビア、トルコ、日本 etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した国と地域です。ロサンゼルス2028大会では開催されない順位争いに目には見えない仮想空間が展開される。 時空を超え、己の仮想空間で、華麗な技を繰り出す国と地域はどこだぁ!


    空手の特徴


    空手は流れるような美しい演武、電光石火の攻撃、静と動を感じる格闘技です。 「形」のドラマティックな演武と「組手」の目にも止まらぬ速さの攻撃に注目しよう。 各国の熾烈な代表争い、選び抜かれた選手たちによる激しい戦いが始まります。


    空手は琉球王朝時代の沖縄を発祥とする武術、格闘技です。 1920年代に沖縄から日本全国に伝えられ、第二次世界大戦後に世界に広まります。 空手は大きく分けて2種類、「形」と「組手」がある競技です。


    空手の種目には


    形は、仮想の敵に対する攻撃技と防御技を一連の流れとして組み合わせた演武で、2019年1月からルールが改定され、7名の審判による採点で勝敗が決まります。 予選は演武を1人ずつ行い、上位が決勝に進む形式です。 決勝は同じく採点方式だが1対1の対戦形式で行われます。 また、演武する形は世界空手連盟(WKF)が認定している102種類から選択して行う形式です。


    組手は、8メートル四方の競技場で2人の選手が1対1で戦います。 白い無地の空手着を着用し、一方の選手は赤帯、もう一方は青帯を締めて行う競技です。 攻撃の際に使える技は「突き」、「蹴り」、「打ち」の3種類になります。 攻撃は相手の決められた部位に対して、良い姿勢で威力のある攻撃を行い、適切にコントロールされた技がポイントとなる仕組みです。 ポイントは、「有効」が中段への突き、上段への突きなどによるもので1ポイント、「技あり」は中段への蹴り、「1本」は上段への蹴り、倒した相手への突きなど が決まったときで3ポイントとなっています。 攻撃部位の「上段」は頭部、顔面、頸部を指し、「中段」は腹部、胸部、脇腹などを示す箇所です。


    空手の組手の「1本」は柔道とは異なり、その場で試合が終了するわけではなく、競技時間内に8ポイント差がついたとき、または男子、女子ともに3分の競技時間が終了した際にポイントの多い選手が勝者になります。 この他には、棄権、反則、失格があった場合その相手選手を勝者とする形式です。 同点の場合は先にポイントを獲得(先取)していた選手が勝者となる、というルールがあり、勝敗の決め方はこの4種類になります。 反則は、コントロールせず故意に攻撃部位に当てる「過度の接触」、腕や関節、股間、足の甲など「禁止部位への攻撃」、負傷を装ったり誇張したりすること、繰り返し場外へ出る、自己防衛ができない「無防御」、攻撃せず逃げる、頭部、肘、膝での攻撃などです。


    空手種目の特徴とは


    「形」は
    競技としての形は、空手の技の意味を正しく表現することになります。 見どころは、突きや蹴りの力強さやスピード、リズム、バランス、パワーなどであるが、動きがブレないこと、キレと迫力があること、そして技の意味を正しく表した美しい流れがあることも評価のポイントです。 緩と急、強と弱、そして集中が伝わってきます。 仮想とはいえ敵と戦うことを前提とした演武であることから、相手を倒す意気込みが伝わってくるかどうかに注目してみよう。 トップ選手の演武にはドラマがある競技です。


    演武である形は、仮想の相手に対する攻撃と防御で構成され、それが一連の流れとして組み立てられています。 一度行った形は同じ試合では二度と使えないため、選手は予選から決勝まで勝ち上がっていくために4種類の形を身につけて臨む必要がある種目です。 しかし、それぞれの選手には得意不得意があると同時に、自分が最も得意とする形を持っています。 その決め手となる形を早い段階で使うか、決勝まで残しておくか、あるいは強い相手と当たる時に使うか、などの駆け引きに注目です。 早く使ってしまっては上位の選手との対戦では使えなくなります。 決勝まで使わずに温存しておこうとすると、それまでに負けてしまう可能性もある種目です。 その選手にとって全力で勝負すべき対戦が、必ずしも決勝ではないことがあります。 形の種類を選択する選手の作戦、駆け引きに注目しよう。


    「組手」とは
    組手の最大の見どころは、爆発的なエネルギーで繰出される突きや蹴りが相手の目的部位を確実にとらえる、つまり攻撃が決まる瞬間です。 技は目にも止まらぬスピードで繰出されるので、その一瞬を見逃さないようにしましょう。 しかし、組手の魅力はその瞬間だけではなく、攻撃に至るまでの選手同士の駆け引きに注目が集まります。


    相手と対峙する際、互いに攻撃されない、あるいは攻撃されても防御できる位置取りを間合いというが、攻撃するには間合いに入って相手に近づかなくてはなりません。 それは自分にとって攻撃できる位置であると同時に、相手から攻撃を受ける位置に入ってしまうことを意味します。 間合いに入った瞬間、一気に試合が動き、矢のような速さで突きや蹴りが繰出され、決まる場合もあれば、防御され逆にカウンターを食らうこともある種目です。 その瞬間を決して見逃さないように、一瞬たりとも目が離せないのが組手になります。 東京2020大会では、男女各3階級、計6階級で行われた競技です。


    未来20XX大会に向けた展望


    世界空手連盟(WKF)の加盟国、地域は194を数えます。 強豪はフランス、スペイン、イタリア、ドイツ、トルコなどのヨーロッパと、イラン、エジプトなどの中東諸国です。 東アジアではベトナム、タイも力をつけています。


    空手の発祥国である日本は、数年前まで上位に食い込む選手が少なかったが、数年前からメダル圏内に位置する選手が増えてきた競技です。 組手は、まさに群雄割拠の様相を呈しています。 2016年の世界選手権では20ヵ国以上がメダルを獲得している状況です。


    形も多くの国の選手がメダルを狙える位置にいるが、ここ数年、男女とも日本が世界のトップをキープしています。 形も組手同様、多くの国が激しい勢いで選手強化に取り組んでおり、激戦は必至です。


    東京2020大会に出場する選手は、形が男女の2種目、組手が男女各3階級、合計8種目に各10人、計80人になります。 2018~2019年の世界ランキングをもとに決定されるのだが、1つの国、地域からは1名しか出場できないため、強豪国の選手にとってはオリンピックに出場すること自体が難しいです。 ランキングを左右する“国際大会”から目が離せません。


    地元開催オリンピック大会での日本発祥競技の初披露であるため、日本では金メダル獲得に向けた強化に全力を注ぎ、 世界のトップを走る20歳台半ばの選手に続く若手の選手も育ってきています。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • 柔道
  • 柔道は己の冷静な一瞬の駆引きと組手争い、気迫の一本が勝負の決め手

    画像出典元:https://img.olympicchannel.com

    柔道は体重別で行われ、哲学的原則で身体と知能、道徳的厳密さを組合せた競技です。試合は漲る気迫と豪快かつ熱い技が繰出され、全ては「一本」のために全身全霊の力を出し尽くす、熾烈な戦いに注目!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    柔道の主な強豪国と地域:
    「男子:日本、チャイニーズタイペイ、カザフスタン、フランス、ジョージア、韓国、ブラジル、モンゴル、オーストリア、ベルギー、ドイツ、ハンガリー、ウズベキスタン、ポルトガル、ROC、チェコ共和国 etc.」

    「女子:コソボ、日本、モンゴル、ウクライナ、フランス、イギリス、イタリア、カナダ、 スロベニア、オーストリア、ROC、オランダ、ドイツ、ブラジル、キューバ、アゼルバイジャン etc.」

    「混合チーム:フランス、日本、イスラエル、ドイツ」


    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した国と地域です。ロサンゼルス2028大会は欧米や中南米、中東、アジア諸国勢との漲る気迫の順位争いに一瞬足りとも目が離せない。己の柔道を極めた国と地域はどこだぁ!


    柔道の特徴


    日本発祥の柔道は1882年に嘉納治五郎博士が最初の学校「道場」を開校し、柔術から派生した武術のスポーツ競技です。 柔道は伝統的なレスリングスポーツで、かなりの肉体的努力を必要とします。


    試合は白か青の柔道着を着用した選手が10メートル四方の畳の上で戦い合う方式です。 どちらかの選手が一本を取れば、その時点で試合は終了し勝敗が決まります。 もしも、技が決まり相手を制することができても、“一本”となる全ての要件を満たさないときは“技あり”の判定です。


    オリンピック競技としての歴史


    柔道の創始者である嘉納治五郎は、日本で初めて国際オリンピック委員会の委員に就任し、日本をオリンピック初出場「ストックホルム1912大会」に導き、さらに東京1940大会招致を成功させます。


    その東京1940大会は戦争のため開催されなかったが、再び東京1964大会を招致させて、オリンピックデビューを果たし、男子の正式競技として採用された競技です。 その際、日本の全階級金メダル独占を阻止したのは、無差別のオランダになります。 柔道はミュンヘン1972大会からは常設種目となり、オリンピックの柔道に女子の種目が正式採用されたのは、バルセロナ1992大会からで、強豪国の傾向は男子とほぼ同じです。


    柔道は20世紀後半にヨーロッパ、特にフランスで発展し、日本国外で広く実践された最初の武道になります。 以来、柔道発祥の地、日本以外では、フランス、ロシア、オランダ、イタリアなどのヨーロッパ勢、韓国、中国、モンゴルなどのアジア勢、そしてキューバ、ブラジルなどの中南米の国、地域が強いです。


    東京2020オリンピックでは、柔道が初めてオリンピックで導入されて以来、128ヵ国ものオリンピック委員会が柔道競技に出場するなど、世界中で大きく発展しています。 日本は今大会で圧倒的な強さを見せており、日本の柔道選手は96個のメダルを獲得し、フランスの柔道選手は57個、韓国の柔道選手は46個と大きな成功を収めている競技です。


    柔道の技とは


    柔道の技は100種類存在し“68”の「投技(なげわざ)」と“32”の「固技(かためわざ)」の2種類に分けられます。


    「投技」は背負投(せおいなげ)や体落(たいおとし)などの手技(てわざ)、袖釣込腰(そでつりこみごし)や払腰(はらいごし)などの腰技(こしわざ)、大外刈(おおそとがり)や内股(うちまた)などの足技(あしわざ)、そして巴投(ともえなげ)に代表される捨身技(すてみわざ)です。


    「固技」は一般に寝技(ねわざ)ともよばれる抑込技(おさえこみわざ)、送襟絞(おくりえりじめ)のような絞技(しめわざ)、腕挫十字固(うでひしぎじゅうじがため)などの関節技(かんせつわざ)があります。


    柔道の技は一瞬のうちに繰り出され、勝敗が決する熾烈な戦いです。 試合中は熱い技の応酬と相手の隙をつく冷静な駆け引きで、一瞬足りとも気が抜けない4分間に圧巻されます。 また、ポイントで負けていても終了数秒前に大逆転があり得る大激動試合に期待が高まる競技です。


    柔道の階級とは


    体重別に行われるオリンピックの柔道では、男女とも軽量級(男子73キログラム級以下、女子57キログラム級以下)でアジア人選手が比較的多く活躍しています。 このクラスの特徴は、スピードが速いこと、軽いフットワークで、一瞬のうちに相手の懐に入って投げに入る、全く目が離せないのが、このクラスです。


    パワーとスピードを併せ持つ中量級(男子81キログラム級から90キログラム級、女子63キログラム級から70キログラム級)は、男子は日本を始め、オーストリア、オランダ、グルジアなどのヨーロッパ勢が強さを誇っており、女子はフランス、日本、キューバなどがメダル獲得の常連と言われています。


    重量級(男子100キログラム級以上、女子78キログラム級以上)は、スピードよりパワーを全面に出した選手が多く勝ってきた競技です。 しかし、最近では、このクラスにも速く動ける選手が増え、重量級といってもただ体重があれば勝てるというわけではなく、かなりの練習量をこなしスタミナをつけた選手にこそ勝つチャンスがあります。 このクラスでは日本とフランスが強いです。


    オリンピック柔道の主な階級(男女各7階級)
    男子: 60kg級、66kg級、73kg級、81kg級、 90kg級、100kg級、+100kg級
    女子: 48kg級、52kg級、57kg級、63kg級、 70kg級、78kg級、+78kg級
    混合団体


    オリンピックの柔道は体重別で行われ、全ての階級で積極的な戦いに白熱し、更にルール改正でより攻撃的になります。


    軽量級クラスの特徴:
    ①スピードが速いこと
    ②軽いフットワークで相手の懐に一瞬のうちに入って投げに入る。


    中量級クラスの特徴:
    ①パワーとスピード
    ②力強いフィジカルと素早く動けるフットワークに圧巻する。


    重量級クラスの特徴:
    ①スピードよりパワー
    ②速く動けて、練習量を増やしスタミナをつけた選手に勝つチャンスがある。


    柔道は哲学的原則で身体的と知的、道徳的厳密さを組み合わせ、柔術が持つ危険な側面の多くを排除した武術です。


    東京2020大会から、新種目として「混合団体」が追加され、男女それぞれ3人、合計6人がチームを組んで戦い、ロサンゼルス2028大会も同様に予定されることだろう。 階級は、男子73キログラム級、90キログラム級、+90キログラム級、女子57キログラム級、70キログラム級、+70キログラム級です。 この種目で強いと予想されるのは、日本やフランスのように全階級に強豪選手を擁するチームになります。


    柔道の判定(ルール)とは


    柔道における最高の判定は一本になり、主審が一本を宣告した瞬間に試合は終了し勝負が決する競技です。 全ての柔道選手が狙うのが一本で、非常に難しく選手たちは、そのために死力を尽くす気迫が伝わってきます。


    投技の一本は、インパクト(強さ、速さ、背中をつける)がある形で相手を投げた場合に与えられ、豪快に投げて一本が決まる瞬間は見ていてとても美しく気持ちがいいものです。


    十分に相手を制して投げた一本のインパクトにおける条件のうち、どれか1つが欠けていた場合は“技あり”になります。 柔道の投技は、技を掛ければ相手が倒れてくれるものではなく、まずは相手の体勢を崩すことが重要です。


    そのためにまず、組み手争いから試合が始まり、自分の有利な組み手になれば、相手の体勢を崩し、技に持ち込みやすくなります。 逆に、相手に有利な組み手を取られると自分が不利になるので、組むことを嫌がる選手もいる競技です。


    固技は、技の要件が揃った瞬間に主審が「おさえこみ」と宣言し、そこから10秒で“技あり”、20秒で“一本”になります。 選手同士の足が絡まった状態では「おさえこみ」とならないため、逃げる選手は足を絡めようとし、技を掛ける側は足を抜こうと必死です。 重量級では、「おさえこみ」から抜けることが難く、固技のうち絞技や関節技では、技を掛けられた選手がダメージを受けることがあり、「まいった」を宣言することがあります。 この場合は、技を掛けた選手に“一本”が与えられる判定です。


    柔道は男女で階級分けされ、どちらの選手も一本を取れずに4分の試合時間が終了した場合は、「技あり」を決めていた方が優勢勝ちになります。 優劣がつかない場合は延長戦に突入です。 なお、消極的行為や柔道の精神に反する行為に対して罰則が科せられることがあります。


    全ての選手は“一本”を取るために戦略を考えますが、こだわるあまり相手にチャンスを与えてしまう可能性があり、勝つためにはあえて美しくない戦い方をする選手もいる競技です。 選手たちのすべては一本のために、柔道の勝負は熾烈を極め、みなぎる気迫、一瞬できまる豪快な投げ、そして全ての力を出し尽くす激しい戦い合いから目が離せません。


    2016年末、国際柔道連盟(IJF)が行ったルール改正により、試合時間は男子が1分短縮され、男女とも4分間となり、技の判定基準が“一本”、“技あり”だけになります。 固技では技ありまでの時間が15秒から10秒に短縮され、より攻撃的に一本を狙っていく柔道を目指した変更であり、選手にとっては積極的に攻める姿勢が必要となってくるだろう。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望


    日本柔道選手にとっては、オリンピックで勝つよりもオリンピックに出場することの方が難しいと言われ、それだけ選手層が厚いのが特徴です。 日本はオリンピックの柔道で累計96個のメダルを獲得し、日本の競技別獲得金メダル数では、柔道が最多になります。 これまで日本は「一本を取る柔道」にこだわってきたが、最近では、同じ一本を取るにしても、選手の戦い方が多様化している傾向です。


    リオデジャネイロ2016大会では、日本の男子は金メダル2つを含む7階級全てでメダルを獲得し、女子は金メダル1つを含む5階級でメダル獲得しています。 科学的なデータを使用しながら、個々の選手に寄り添って指導をしてきたことが効果を生んだ結果です。


    柔道はオリンピックの前半に開催され、日本選手団金メダル第1号をとってチームを勢いづかせることができます。 東京2020大会では、日本柔道は金メダル9個を含む11メダル獲得し、大成功を収めた競技です。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • ソフトボール Ver.

  • タイトル:

    復活!ソフトボールは独特のルールと投打の駆け引き、手に汗握る対決

    ファーストパラグラフ(概要 段落):

    ソフトボールは子供達も含め幅広い世代で楽しまれる球技です。試合はコンパクトなフィールドで行われ、打球が遠くまで飛ばず、スピーディーでスリリングな展開に注目。日本チームは選手強化を図り伝統的な守備力と剛速球、俊足と好打、監督の采配に期待する。

    参考元:https://tokyo2020.org/jp/games/sport/olympic/baseball-softball/

  • バレーボール
  • 陸上競技

  • フェンシング
  • フェンシングは己の技を駆使した駆引き、一瞬の隙を撃つ刹那の勝負!

    フェンシングは欧州発祥とされた剣術で、お互いの有効面を攻防する競技です。試合は照明が落され、瞬きも許されないほど緊迫感に満ち、間合いを詰めた接近戦での華麗な剣さばきに注目!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    フェンシングの主な強豪国と地域:
    「男子エペ個人:フランス、ハンガリー、ウクライナ、男子エペ団体:日本、ROC、韓国、男子サーブル個人:ハンガリー、イタリア、韓国、男子サーブル団体:韓国、イタリア、ハンガリー、男子フルーレ個人:香港 チャイナ、イタリア、チェコ、男子フルーレ団体:フランス、ROC、アメリカ etc.」

    「女子エペ個人:中国、ルーマニア、エストニア、女子エペ団体:エストニア、韓国、イタリア、女子サーブル個人:ROC、フランス、女子サーブル団体:ROC、フランス、韓国、女子フルーレ個人:アメリカ、ROC、女子フルーレ団体:ROC、フランス、イタリア etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した国と地域です。ロサンゼルス2028大会では欧米やアジア諸国とのプライドを賭けた順位争いにアン ギャルドする。己の技とスタイルでフェンシング界の名門に乗り込き、歴史に名を刻む国と地域はどこだぁ!


    フェンシングの特徴


    フェンシングは、2人の選手が向かい合い、片手に持った剣で互いの有効面を攻防する競技です。 種目はフルーレ、エペ、サーブルの3種目があります。 使用する剣の形状や、得点となる有効面、優先権の有無などが種目ごとに異なっており、 ピストと呼ばれる伝導性パネルの上で行われる競技です。


    フェンシングの魅力は、両選手が繰り広げる精密な技の応酬と瞬時の駆け引きで、間合いを詰めた接近戦での華麗な剣さばきが見どころになります。 照明が落とされた試合場で繰り広げられる激しい攻防は、瞬きも許されないほどの緊迫感に満ちている試合展開です。


    フェンシング競技は、最速の剣士による刹那の勝負、一瞬の隙を狙い撃つ試合展開になります。 精密な技の応酬や瞬時の駆け引き、華麗な剣さばきに注目しよう。


    フェンシングの歴史


    フェンシングの起源は、紀元前1190年頃にさかのぼり、何千年も前から行われてきた剣術です。 その後、軍事練習の一形態であったフェンシングは、フランスやイタリア、ドイツのフェンシングマスターの衝動の下でスポーツになります。 フェンシングは今や世界中で行われており、ヨーロッパだけでなく、アジア、オセアニア、アメリカ、アフリカでも激しい競争が繰り広げられており、国際フェンシング連盟には157の連盟が加盟しているスポーツ競技です。


    オリンピック競技としての歴史


    オリンピックでは、フェンシング競技は第1回アテネ1896大会で男子フルーレ個人と男子サーブル個人が採用されて以来、各大会において欠かすことなく実施されています。 女子種目としてはパリ1924大会から女子フルーレ個人、アトランタ1996大会から女子エペ個人、アテネ2004大会から女子サーブル個人が実施されるようになったフェンシング競技です。 以前は、アトランタ1996大会で女子エペ個人が追加されるまで、フルーレ個人が唯一の女子フェンシング種目でしたが、アテネ2004大会では女子サーブルが初めて追加されます。 東京2020大会では、フルーレ、エペ、サーブルの3種目において、男女とも個人、団体の全12種目が実施され、ロサンゼルス2028大会でも同じく行われる予定になるだろう。


    ルール


    フルーレ、エペ、サーブルの相違点の一つは、得点となるターゲットの範囲、つまり「有効面」になります。 フェンシングでは、片手に剣を持った2人の競技者が向かい合って、体の有効なターゲット領域に攻撃を行う競技です。


    使用する剣の種類によってルールが異なり、フルーレは背中を含む胴体(体幹である胴体、肩、首)のみを対象とし、エペはマスクから足まで全身を対象とし、サーブルは頭や両腕を含む上半身が有効面となっています。 判定には電気審判機が用いられ、一方または両方の選手が有効面に突きや斬りを決めた場合、審判機に赤色や緑色のランプが点灯する仕組みです。


    そしてフルーレとサーブルには「優先権」というルールがあります。 先に腕を伸ばして剣先を相手に向けたり、先に前進したり、剣を叩いたりした選手が優先権を獲得する形式です。 対戦相手は相手の剣を払ったり、叩き返したりして優先権を奪い返すことができ、すかさず反撃に転じます。


    この優先権の奪い合いを魅力とするフルーレ、サーブルに対し、エペには優先権というルールがなく、全身が有効面であり、対戦相手のどこにでも先に突けば得点となる単純明快さが大いなる魅力です。 両者同時に突いた場合は、双方に得点が入ります。


    頭の天辺から足の裏までが的であるため、意表をついて足先を突くといった、変化に富む試合が展開される種目です。 さらにフルーレとエペは、剣の先の「突き」だけが得点となるが、サーブルでは「突き」に加えて剣身で触れる「斬り」の動作も得点となります。 フルーレ、エペの精度の高い剣さばきに加え、サーブルの斬る動作を含んだ剣さばきは豪快さが感じられる種目です。


    試合展開


    試合は、男子、女子それぞれ個人戦と団体戦が実施されます。 個人戦トーナメントでは、3分×3セットのうち、15点先取した選手か、または試合終了時により得点を多く取った選手が勝利となる対戦形式です。


    団体戦は1チーム3名(+1名の交代選手)による総当たり戦で、3分×9セットのうち、45点先取したチームか、または試合終了時による得点を多く取ったチームが勝利となります。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望


    フェンシングの原型は、ヨーロッパで発祥し、発達した剣術です。 アン ギャルド(構え)、アレ(始め)などの審判用語をはじめ、公用語としてはフランス語が使われています。


    当然ながらヨーロッパの競技人口は多く、特にフランス、イタリアでは伝統と実績を積み重ね、ロシア、ハンガリーといったヨーロッパ諸国も歴史に刻まれる選手を多く輩出している国々です。 しかし、近年、アメリカの選手たちがオリンピックや世界選手権で着実に結果を残しており、リオ2016大会を契機として中南米の活躍も注目されています。 アジア、オセアニアもヨーロッパに次ぐ加盟国を誇り、世界レベルの大会で上位にランクインされる選手が出てきている加盟国です。 追ってアフリカ諸国からの参加も見え始め、ヨーロッパ主流のスポーツからユニバーサリティを重視するスポーツへと進化し始めています。


    フェンシングには、高身長を生かして遠い間合いからの攻撃を得意とする選手もいれば、スピードやタイミングを駆使して近い間合いでの戦いを得意とする選手もいる競技です。


    伝統的なスタイルを繰り広げる選手や、革新的なスタイルを生み出す選手たちと、東京2020大会では、独特な個性や特性を持ち合わせた選手たちが、フェンシングの新たな境地を織りなし、ロサンゼルス2028大会でも個性的なスタイルを繰り広げ、メダル獲得に世界各国が闘志を燃やすことだろう。 伝統と実績を誇る強国イタリア、フランス、ロシアに、成長著しいアメリカ、中国、韓国が迫る強豪勢力図に各国が食い込む。


    日本ではフルーレが主流であるが、ジュニア(17~20歳)やカデ(13~17歳)世代のエペ、サーブルの育成や強化に取り組んだ結果、3種目とも競技レベルが徐々に向上してきています。 2020年の活躍、いわゆる東京世代の選手も実績を残し始めており、新たなスター選手の登場に期待が高まりそうです。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • 重量挙げ
  • バトミントン
  • フラッグフットボール
  • 近代五種
  • スカッシュ

  • レスリング
  • レスリングは体格の差に関係なく、己の体一つで最強を勝ち取る勝負!

    レスリングは人類最古の格闘技と言われ、パワーとスピード、テクニックが激突する競技です。試合は、選手同士が技を掛け合って相手を組み伏せ、両肩をマットに押しつけようと競い合う姿に注目!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    レスリングの主な強豪国と地域:
    「男子グレコローマン:キューバ、ジョージア、ROC、トルコ、日本、中国、イラン イスラム共和国、ウクライナ、ドイツ、エジプト、ハンガリー、キルギスタン、アゼルバイジャン、セルビア、アルメニア、ポーランド etc.」

    「男子フリースタイル:アメリカ、ジョージア、トルコ、イラン イスラム共和国、ROC、キューバ、イタリア、インド、カザフスタン、日本、アゼルバイジャン、インド、ベラルーシ、ウズベキスタン、サンマリノ etc.」

    「女子フリースタイル:日本、キルギスタン、ウクライナ、ブルガリア、中国、アメリカ、アゼルバイジャン、ベラルーシ、モンゴル、ナイジェリア、ドイツ、トルコ etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した国と地域です。ロサンゼルス2028大会では欧米や中東、アジア勢との一瞬の隙をついた順位争いに世界中から歓声が沸き起こる。己の体一つで、人類最古の格闘技の歴史に名を刻む国と地域はどこだぁ!


    レスリングの特徴


    レスリングは、最古ではないにしても、最も古いスポーツの一つです。 レスリングの魅力は、何の道具も持たず、衣服をつかむこともせず、体同士がぶつかり合い、技を掛け合うシンプルな競技にあります。 試合中は、パワーとスピード、テクニックが激突し、2人の選手が互いに技を掛け合って相手を組み伏せ、両肩をマットに押しつけようと競い合う展開です。 レスリングは己の体一つで戦う格闘技で、相手をマットに沈めて最強を勝ち取る勝負になります。


    レスリングの歴史


    レスリングは、シュメールの彫刻と低浮き彫りが発見され、紀元前3,000年以前にさかのぼり、力士が描かれており、紀元前708年の古代オリンピックでも行われ、オリンピックの伝統が染み込んだ人類最古の格闘技と言われている競技です。


    当時、レスリングは五種競技の重要な種目であり、最後に開催されたため、五種競技の勝者に指定され、オリンピックの中に戴冠した唯一のアスリートと称えられています。 現代のレスリングは、古代のスポーツをベースにしたレスリングスタイルであるグレコローマンスタイルと、より現代的な形式であるフリースタイルレスリングの2つの別々の分野で構成されている競技です。


    オリンピック競技としての歴史


    最初の近代オリンピックは第1回アテネ1896大会から行われて以来、ブルーリボンのオリンピック種目となり、第2回パリ1900大会を除き継続して実施されています。 ロンドン1908大会にはオリンピックの正式種目となった競技です。 フリースタイルレスリングは、数年後のセントルイス1904大会でデビューし、アントワープ1920大会以来、オリンピックのプログラムに採用されている種目になります。


    腰から下を攻撃と防御に使うことが禁止されているグレコローマンスタイルと、全身を攻撃と防御に使えるフリースタイルがあり、長い間、男子のみの競技だったが、アテネ2004大会から女子フリースタイルもオリンピック種目として新たに加わった競技です。


    体重による階級別で試合が行われるため、体格の差に関係なく活躍できる試合形式になります。 リオデジャネイロ2016大会では男子グレコローマン、男子フリースタイル、女子フリースタイルとも6階級(6種目)で行われ、試合は敗者復活戦のあるトーナメント方式で行われる競技です。 決勝に進んだ選手と直接対戦して負けた選手は敗者復活戦に出場できます。


    ROCの選手は、金メダル62個を含む116個のメダルを獲得し、アメリカチームの選手は金メダル57個を含む142個のメダルを獲得している強豪国です。 日本は女子レスリングで最も成功した国であり、金メダル24個のうち15個を獲得しています。


    ルール


    それぞれのレスリングスタイルには独自のルールが設けられている競技です。 グレコローマンスタイルは、競技者は腕と上半身のみを使って攻撃することができます。 フリースタイルレスリングは、競技者も足を使い、腰の上または、下に相手を保持できる、はるかにオープンな競技フォームです。 ただし、目的はどちらのスタイルでも同じになります。


    試合は直径9メートルの円形マットの競技エリア上で行われ、3分間×2ピリオドで、間に30秒のインターバルが設けられている試合時間です。 相手を組み伏せて両肩を押さえずに、素手で同時に1秒間マットの上に固定、つけると勝ちとなり、試合は終了します。 これをフォールと呼び、試合中にフォールが確保できない場合は、相手を不利な状況に追い込む(一般的なテイクダウンとリバーサルムーブ)ことによってレギュレーションタイムの終わりに、最も多くのポイントを獲得した方が勝ちです。


    グレコローマンは8点差、フリースタイルは10点差がついた場合も、その場で試合終了となりテクニカル フォールとなります。 相手が警告を3つ受けた場合も、その時点で勝ちです。 警告は消極的な姿勢や反則に対して与えられます。 ポイントは技に応じて1点、2点、4点、5点が設定されている配点です。


    例えば相手の足が場外に出たら1点、寝技の状態で相手の背後に回り込んで、頭部、両手両足のうち3つをマットにつけると2点、腹這いの相手に後ろから組みついて90度以上回転させると2点、立った状態からの投げ技は4点、寝技の状態からの投げ技は5点などがあります。


    レスリングの試合


    ダイナミックな技が見られるグレコローマン、スピード感あふれる技が魅力のフリースタイルの2種目が実施される予定です。


    男子グレコローマン(60、67、77、87、97、130キログラム)、男子フリースタイル(57、65、74、86、97、125キログラム)、女子フリースタイル(50、53、57、62、68、76キログラム)


    グレコローマンは、立ち技(スタンド)からスタートし、ここから、いかに攻撃スタイルに持ち込めるかが重要になります。 相手選手が消極的と判定されたときは1点が与えられ、グランドからの攻撃権が与えられる種目です。 グレコローマンスタイルは、上半身で組み合って投げ技などダイナミックな技が多く見られ、本来の格闘技らしい迫力が魅力になります。


    フリースタイルはタックルで相手のバランスを崩すことが基本で、スピード感あふれる技の攻防が見どころです。 負けている試合の残り、あと数秒というところで、相手の一瞬の隙をついてタックルに持ち込み鮮やかなフォール勝ちを決めたり、投げ技でテクニカル フォール勝ちになったりすると、観客から歓声と拍手が沸き起こります。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望


    東京2020大会では、レスリングの出場選手数は男子各スタイル96選手、女子96選手、合わせて288選手と決定し、リオデジャネイロ2016大会の344選手から56選手も少なくなり、出場は「狭き門」です。 1階級16選手での闘いとなり、果たして、ロサンゼルス2028大会での出場選手数は男女合わせて何百名で実施されるのか気になります。


    レスリングは、ロシア、アメリカ、日本、トルコなどの国が伝統的に強く、現在男子はロシア、キューバ、ジョージア、アゼルバイジャン、トルコ、イラン イスラム共和国などの選手層が厚いです。


    女子は日本の強さが目立っており、リオデジャネイロ2016大会では、女子6階級のうち金メダル4個を日本が獲得し、東京2020大会では男子、金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル1個、女子、金メダル4個を獲得し、男女ともメダルラッシュが続く試合展開になります。 ロサンゼルス2028大会では男女ともいくつのメダルが獲得できるか注目が集まる競技です。


    日本女子は若手を含め、選手層の厚さは世界一といわれ、男女とも、これから世界のトップレベルに育つ選手の台頭が望まれます。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • 野球 Ver.

  • タイトル:

    子供も夢中になる野球は複雑なルールや戦略、選手同士の駆引きの勝負

    ファーストパラグラフ(概要 段落):

    子供達を魅了し続ける野球は世界から選ばれし強豪チーム同士で熱戦が繰広げられる競技です。試合は監督の采配やピッチャーとバッターの対決、キャッチャーや野手の強肩など華麗かつ迫力あるスーパープレーが魅力!日本チームは侍ジャパンで金メダル獲得に挑む。

    参考元:https://tokyo2020.org/jp/games/sport/olympic/baseball-softball/

  • サッカー
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  • テコンドー
  • テコンドーは世界屈指の格闘技で、己の繰出す蹴り技と緊迫した攻防戦

    画像出典元:https://img.olympics.com/

    テコンドーは韓国発祥で200超の国と地域、競技人口8,000万人に達する競技です。試合は華麗でダイナミックな蹴り技の応酬や手技、神速かつアクロバティックな動きが魅力!テコンドーは連覇が難しく、日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    テコンドーの主な強豪国と地域:
    「男子:イタリア、チュニジア、ROC、韓国、ウズベキスタン、イギリス、トルコ、中国、ヨルダン、エジプト、クロアチア、マケドニア、キューバ、女子:タイ、スペイン、イスラエル、セルビア、アメリカ、ROC、チャイニーズタイペイ、トルコ、クロアチア、イギリス、エジプト、コートジボワール、韓国、フランス etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した国と地域です。ロサンゼルス2028大会では世界各国との切迫した順位争いに電光石火の技が飛び散る。己の技で、テコンドー界の歴史に名を刻む国と地域はどこだぁ!


    テコンドーは華麗な蹴り技の応酬で、緊迫した攻防が連続する格闘技です。 蹴り技が見もので、回し蹴り、横蹴りなど多彩な足技が特徴の競技になります。 テコンドー発祥の地、韓国をも脅かす、ヨーロッパ勢や西アジアの強豪国が再びメダル獲得できるか注目です。


    テコンドーの特徴


    テコンドーは「蹴る、殴る方法」という意味で、韓国発祥の武術になります。 そのルーツは韓国の三国時代(紀元前50年頃)にさかのぼり、テッキョン(足手)として知られる武術が展開された競技です。


    約2,000年の間、朝鮮半島では様々な武術が研鑚されてきた歴史があります。 そうした中、20世紀初頭テコンドーは韓国内で実践的に広く普及する武術となり、やがて韓国の国技として国際的に普及が進められた競技です。 その後、国際的に展開し、1973年に世界テコンドー(WT)が設立されます。 同年、ソウルで第1回世界選手権が開催され、現在、テコンドーは200を超える国と地域に推定8,000万人に達する競技人口を誇る人気のスポーツです。 5つの大陸連合(アフリカ、アジア、ヨーロッパ、バンアメリカ、オセアニア)のもと、世界で最も人気のあるスポーツの一つとなっています。


    オリンピック競技としての歴史


    テコンドーの初オリンピック出場は母国で、ソウル1988大会とバルセロナ1992大会で、デモンストレーション種目として登場し、実施されたが、アトランタ1996大会では不在になった競技です。 しかし、その4年後、テコンドーはシドニー2000大会でオリンピック正式競技として採用されて以来、 毎大会で実施され、男女ともに種目が開催されるフルメダル種目として復活した競技になります。


    テコンドーの魅力とは


    テコンドーの最大の魅力は、なんといっても華麗でダイナミックな蹴り技とパンチの応酬です。 前蹴り、横蹴り、回し蹴り、後ろ回し蹴りなど、蹴りの技の種類は実に多彩で、素人目には何が起こったのかわからないようなスピードで、さまざまな角度、方向からの蹴り技が次々と繰り出されます。 時には飛んだり宙を回ったり、アクロバティックな動きは、観る者を魅了させてくれる試合展開です。 かかと落としや回し蹴りなどの豪快な大技が決まると、会場から大歓声が沸き起こります。 ロンドン2012大会からは技術の有効性や打撃の強さを公正に判定するために、電子センサーが付いたプロテクターやヘッドギア、ソックスなどを使用るPSS(Protector and Sconng System)が導入された競技です。 足技に象徴されるテコンドーだが、手技も存在しています。 顔面へのパンチは禁止されているため、手による攻撃は胴プロテクターへの攻撃のみです。 テコンドーは顔や胴に防具をつけており、直接当てて攻める「フルコンタクト」で、思い切り力を込めて当たり合うため、迫力があり、観戦者もエキサイトしてくる競技になります。


    試合ルール


    テコンドーの目的は、選手が相手を蹴ったり殴ったりしながら、自分自身が打たれないようにすることです。 試合は八角形のフィールドで、それぞれ2分間の3ラウンドで行われます。


    ポイント制とは

    選手が使用するテクニックの難易度に応じてポイントが与えられる競技です。 例えば、頭への蹴りはパンチや胴体への蹴りよりも高いスコアを獲得することができ、スピニングキックにも追加ポイントが与えられます。 ポイントを積み重ねて勝ちが決まることが多いので、どんな技が何ポイントなのか知っておくと良いでしょう。


    基本的にプロテクターに攻撃が当たることでポイントとなります。 頭部への蹴りは3点、回転が加わると5点です。 また、胴部への蹴りは2点、回転が加わると4点となり、胴部へのパンチは1点となります。 倒れた後、審判により8カウントまでにファイティングポーズをとれないとKOになるが、ほとんどの試合はポイント差で勝敗が決まる競技です。 また、逃げてばかりで消極的な態度など、減点となる反則も存在し、減点になった場合は、相手選手に1点与えられます。 10回反則をもらうと試合は、その時点で終了となり、仮に相手よりポイントが上回っていたとしても、相手選手の勝利となるルールです。 さまざまな過失に対してアスリートに罰則が科せられる場合もあります。


    これらの知識も知っておくと、試合をより面白く見ることができるテコンドーです。 さらに、新しい技術的な取り組みとして、東京2020大会ではビデオ判定として4Dリプレイシステムによる映像判定が導入されます。 コートの周りを360度囲うように多くのカメラを設置することで、あらゆる角度から選手の迫力満点のアクロバティックな技を見ることが可能です。 また、最先端の技術により開発された素材を用いた新ユニフォームも披露され、ロサンゼルス2028大会でもこれらの新たな技術が使われる可能性があります。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望


    テコンドーの競技は、韓国の国技ということで、やはり韓国が伝統的に強い、というのはひと昔前の話です。 現在、多くの国がテコンドーでトップに立ち、例えば、ロンドン2012大会では、8つの異なる国の選手がそれぞれ金メダルを獲得しています。


    2000年にはベトナム、2008年にはアフガニスタン、2012年にはガボン、リオデジャネイロ2016大会は最も幅広い国々へメダルを提供したスポーツのひとつです。 同年にはヨルダンとコートジボワールに史上初のオリンピック金メダルが授与されています。 テコンドーで初めてオリンピックのメダルを獲得した国や、イランやコートジボワールに史上初の女性オリンピックメダリストが誕生し、歴史に名を刻んだ国もある競技です。


    一方で、男子では2大会連続で金メダルを獲得した選手はまだおらず、2大会連続メダル獲得というケースも珍しく、それほど、続けて勝つことが難しい競技になります。


    ロサンゼルス2028大会へチャレンジすることになる、リオデジャネイロ2016大会や東京2020大会、パリ2024大会のメダリストが、再び表彰台に上がれるか注目です。 ロサンゼルス2028大会では、男女ともに様々な国や地域がメダル争いに絡んでくるだろう。 国際色豊かな試合が観戦できそうな競技です。


    日本ではテコンドーの歴史は浅く、東京2020大会の経験を盾に有望選手や若手選手に期待がかかります。 ロサンゼルス2028大会出場枠を獲得し、再びチャレンジすることができるか注目です。


  • クリケット
  • ラクロス
  • スポーツクライミング
  • ハンドボール
  • 射撃
  • テニス

パラリンピック 8月15日から27日 13日間

パラリンピック競技の参考内容です。(パリ2024大会まで)

22競技プラス「クライミングとサーフィン」が追加を検討中

  • パラアーチェリー Ver.
  • アーチェリーは肢体を巧みに使い工夫と個性で的を狙う、己との勝負!


    パラアーチェリー
    画像出典元:パラサポ

    パラアーチェリーはパラリンピック原点の歴史を持つ競技です。試合は弓と矢、補助用具、残存機能を巧みに使ったハイレベルな競技と選手に応じた多彩多様なスタイルに注目。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラアーチェリーの主な強豪国と地域:
    「アメリカ、中国、インド、イラン、チェコ、トルコ、イタリア、イギリス、チリ、RPC etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダルを獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧米や中東、アジア諸国勢との的を狙った順位争いに天使の矢が的を得る。 己に打ち克ち、巧みに的を捉え、強豪国の列強を揺るがす国はどこだぁ!


    パラアーチェリーの特徴:


    パラリンピックのアーチェリーは50メートル、または70メートル先にある的を狙い得点を競い合う、肢体不自由の選手を対象としたアーチェリー競技です。 試合はオリンピックとほぼ同じルールで行われるが、ディサビリティーズの内容や程度に応じて補助用具の使用が認められています。


    ディサビリティーズ者を対象にしたアーチェリーが行われるようになったのは1940年代からで、1948年にストーク マンデビル病院で車いすのアーチェリー大会が開催されたのが始まりです。 この大会はのちに「パラリンピックの原点」と言われるようになります。 パラリンピックとしてのアーチェリーは、第1回ローマ1960大会で正式競技として採用され、以来、継続して実施されている競技です。 かつては、選手はディサビリティーズの程度によって、W1(四肢にディサビリティーズがあり、車いすを使用)、W2(下半身のディサビリティーズにより車いすを使用)、ST(平衡機能ディサビリティーズがあり立つか、いすに座って競技)の3クラスに分類されています。 現在のパラリンピックは、W2とSTはオープンクラスとして統合され実施されているクラスです。


    クラスと種目別:


    競技種目は3部門に大別され、弓の形が異なる「リカーブオープン」と「コンパウンドオープン」、そして、W1クラス限定の「W1」が設けられています。 リカーブオープンとコンパウンドオープンはいずれもW2とSTクラスを含み、それぞれの弓を使って競技を行うのに対して、W1部門ではリカーブ、コンパウンドどちらの弓を使うかは選手の自由です。 全部門で男女別の個人戦と、男女各1名による混合(ミックス)戦が行われます。


    的までの距離と的のサイズは部門ごとに異なり、リカーブオープンでは、70メートル先にある直径122センチメートルの的で、10点を中心に外側に向かって点数が低くなり1点まで得点帯がある的を使用した競技です。


    コンパウンドオープンでは、50メートル先にある直径48センチメートルの的で、10点を中心に外側に向かって点数が低くなり5点の得点帯までの「6リング」と呼ばれる的を使用します。


    W1部門では、50メートル先にある直径80センチメートルの的で、10点を中心に外側に向かって得点が低くなり1点の得点帯まである的を使用した競技です。 実施種目は男女別の個人戦と混合(ミックス)戦の全9種目で、ランキングラウンドという予選を行い、その順位によって決勝トーナメントの対戦相手が決まります。 決勝トーナメントは1対1の対戦で勝敗が決まる形式です。


    ルールと得点方法:


    使用できる2種目の弓のうち「リカーブ」は、オリンピックでも使われる一般的なタイプで、もう一つの「コンパウンド」は、上下の両先端に滑車がついたタイプで、その滑車の動きによってリカーブとは異なる力で弦を引き、矢を射(う)つことができる弓になります。


    パラリンピックはオリンピックでは見ることのできない、コンパウンドを使用したアーチェリー競技が見られるのも魅力の一つです。


    かつて選手はディサビリティーズの程度によって3つのクラス(W1、W2、ST)に分類され、ディサビリティーズに応じて補助用具の使用やアシスタントをつけることもできます。 車いすに座ったまま弓を引いたり、口で弦を引いたり、それぞれに工夫しながら、個性あふれるさまざまなスタイルで矢を放つのが見どころです。


    予選ラウンドでは選手は72本の矢を射ち、合計得点によりランキングが決まり、トーナメントに進みます。 試合形式は、部門によって異なり、リカーブ部門の個人戦は5セットマッチで行われ、ヒットごとに勝者2、引き分け1、敗者0のポイントが加算され、合計6ポイント以上先取すると勝ちです。 ミックス戦は4セットマッチで行われ、個人戦と同様にポイントが加算され、ペアの合計で5ポイント以上先取すると勝ちとなります。


    コンパウンドとW1部門の個人戦は1エンドにつき3射(30点満点)射ち、5エンドの合計得点(150点満点)の高い選手が勝ちとなる形式です。 ミックス戦は、1エンドにつき4射(1人2本40点満点)射ち、4エンドの合計得点(160点満点)の高いチームが勝ちです。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    パラリンピックのアーチェリーはイギリスや中国が強豪国として知られ、それをアメリカやイラン、韓国などが追っています。 選手層の厚さを誇る中国やオーストラリアなど新たな国の台頭も見られ、世界記録が更新された種目もあり、ロサンゼルス2028大会に向け競技の広がりや競技力のさらなる向上に期待が高まるところです。


    日本勢は第2回パラリンピックである東京1964大会に初出場以来、各大会へ選手を送り、これまで多数のメダルを獲得しています。 ロサンゼルス2028大会に向け、強化選手や育成選手などを合宿や海外遠征で強化を図り、さらなる躍進を狙う。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラ陸上競技
  • トラック Ver.

    トラックは己の競技能力を最大に引出し、過酷な環境の中で限界に挑む


    画像出典元:https://www.parasapo.tokyo/sports/athletics

    パラ陸上トラックは参加人数が最も多く、公平にレースが行えるようにクラス分けが工夫され、試合は1秒でも速く駆抜けるために競技レベルや記録も急速に向上し、世界新記録の誕生に注目。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラ陸上競技 トラックの主な強豪国と地域:
    男子「ギリシャ、フランス、中国、ノルウェー、アメリカ、RPC、アイルランド、アルジェリア、コロンビア、イギリス、クウェート、チュニジア、オーストラリア、アラブ首長国連邦、ウクライナ、アルゼンチン、インドネシア、ブラジル、ポーランド、ベルギー、フィンランド、メキシコ、タイ、カナダ、サウジアラビア、ドイツ、コスタリカ、南アフリカ、スペイン、ナミビア、モロッコ、ベネズエラ、ニュージーランド、オランダ、スイス、イタリア、ブルガリア、ウガンダ etc.」

    女子「ベネズエラ、中国、キューバ、ウクライナ、スペイン、アゼルバイジャン、アメリカ、イギリス、オーストラリア、RPC、ニュージーランド、コロンビア、ドイツ、フィンランド、イタリア、オランダ、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、フランス、ポーランド、南アフリカ、スイス、メキシコ、ケニア、エチオピア、チュニジア etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会 パラ陸上競技 トラックで金 銀 銅メダルを獲得した諸国です。 ロサンゼルス2028大会は欧米やアフリカ、アジア諸国勢とのクラスごとに繰り広げられる順位争いに神々が微笑む。 年々増える選手や参加国、向上する競技力、人間の可能性を求め切磋琢磨で練習を繰り返して身につけた走りをレースで発揮するパラ陸上競技 トラックの新星が現れる国はどこだぁ!


    パラ陸上競技 トラック種目の特徴


    パラリンピックの陸上競技は第1回ローマ1960大会から正式競技として実施されています。 幅広いディサビリティーズ(disabilities)を対象とすることで夏季大会の競技の中で参加人数は最も多いのが特徴です。


    パラリンピックの大きな特徴はクラス分けと呼ばれるシステムで、対象となるディサビリティーズが知的ディサビリティーズや麻痺、四肢の欠損など多岐にわたるため、極力条件を揃え公平にレースが行えるようにし、各選手のクラスは専門の資格を持つ判定員が医学的、運動機能的な側面から審査して決めています。


    出場選手をディサビリティーズの種類や程度、運動能力などに応じてクラス分けし、レースはクラスごと、あるいは隣り合うクラスを合わせた統合クラス(コンバインド)で実施される仕組みです。


    トラック競技は短距離から中、長距離、リレー種目(4×100メートル)などが実施されてきたが、実施種目やクラスは参加選手数に応じて大会ごとに検討され、固定されていません。


    パラリンピックの陸上競技ルールとは


    競技ルールはオリンピックと同じルールを基本に、ディサビリティーズの内容や種目の特性などに応じて一部のルールが変更されます。 選手たちはディサビリティーズを補いながら、コンマ1秒を削るべく己の限界と向き合いながら挑戦できる環境の下、実施される大会です。 例えば、視覚ディサビリティーズクラスではT11(全盲など)の選手全員とT12(弱視)の一部の選手(伴走者と走るか単独走か選べる)は目の代わりとなり、視覚から得られる情報を補う伴走者(ガイドランナー)とロープを握り並んで走ることができます。 ガイドランナーは選手の安全を第一に、コース状況やタイム、周囲の様子などを言葉で伝え、フィニッシュラインへと導く役割です。 ただし、選手を先導したり、フィニッシュラインを選手より先に越したりすると失格になります。


    肢体不自由のクラスで四肢に欠損がある選手は、左右バランスを取ることを目的に競技用の義肢を使用することが可能です。 特に義足は近年、素材や形状などの研究、開発が進んでおり、ルールの範囲内で選手は自身のディサビリティーズに合わせて調整もできます。 だが、義足は想像以上に固く反発力を競技力に活かすには、選手自身に義足を十分に合せて馴染ませ反発力を受けとめられる筋力や技量が必要です。 同じモデルの義足を使っていても、記録に差が見られるのはこうした点にも要因があります。


    車いすクラスはレーサーと呼ばれる高速走行用に開発された競技用車いすを使用し、ルールの範囲内で自身のディサビリティーズや体格に合わせて各パーツをカスタマイズすることが可能です。 選手は3つの車輪を腕力など上半身の力だけで操作することが求められます。 軽量性などレーサーの性能は年々向上しているが、座席の高さや車輪を駆動させるための部品のサイズなどは自分仕様にするプロセスが必要です。 自身の力を最も効率よく車輪に伝えられるように様々なパーツをミリ単位で微調節し、トライアンドエラーを繰り返しながら最適なポジションやセッティングを探ることも記録向上に欠かせない地道なプロセスになります。


    陸上競技のクラスとは


    パラリンピック陸上競技のクラスはアルファベット「T」または「F」と2桁の数字を組み合わせて表記しています。 「T」はトラック競技/跳躍競技/マラソン、「F」は投てき競技です。 数字は10の位がディサビリティーズの種類を表し、1の位の数字が小さいほどディサビリティーズの程度が重いことを表しています。


    パラリンピック陸上競技の主なクラス紹介


    T/F11、T/F12、T/F13は視覚ディサビリティーズがある選手のクラス。
    T/F20は知的ディサビリティーズがある選手のクラス。
    T/F30は脳性まひ、または脳損傷に起因する協調運動障害(アテトーゼ、運動失調および/または筋緊張)がある選手のクラス。
    F31、T/F32、T/F33、T/F34は車いす、または投てきフレームを使用し、T/F35、T/F36、T/F37、T/F38は立位で競技を行う。
    T/F40、T/F41は低身長症の選手のクラス。
    T/F42、T/F43、T/F44は下肢欠損、脚長差、下肢の筋力低下、下肢の他動間接可動域制限がある選手が立位で競技を行う。
    T/F45、T/F46、T/F47は上肢欠損、上肢の筋力低下、上肢の他動間接可動域制限がある選手が立位で競技を行う。
    T/F51、T/F52、T/F53、T/F54、T/F55、T/F56、T/F57は頸髄損傷、脊髄損傷、切断、機能障害などにより筋力低下、可動域制限下肢欠損、脚長差がある選手が車いす、または投てきフレームを使用して競技を行う。
    T/F61、T/F62、T/F63、T/F64は下肢欠損の選手が義足を使用して立位で競技を行う。

    オリンピックに比べ実施される種目数は少ないが、クラス別に競技する1種目の決勝レースの数が多いのが特徴です。(実施されないクラスも含む)


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは


    義肢やコーラーとひとつになり、己の能力を引き出した選手たちが駆け抜ける戦いになります。 パラリンピック陸上 トラック競技では近年は中国が圧倒的な強さを誇り、1人で複数の距離に挑む選手もいます。 視覚ディサビリティーズクラスのトラック種目では、T11の選手全員とT12の一部の選手は伴走者(ガイドランナー)と並んで走るため、1選手につき2レーンが与えられます。 ガイドランナーの力量も問われる種目であり、短距離では選手とともに磨き上げ、スタートからフィニッシュまでピタリと同調した走りも見どころです。 知的ディサビリティーズクラスはディサビリティーズの程度によるクラス分けはなくT20のみだが、選手によりディサビリティーズの特性が異なるのが特徴になります。 近年、記録の伸びが顕著なクラスの一つです。


    走ることはスポーツの基本であり、どのクラスも新しい選手の参加が増えてきています。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


    フィールド Ver.

    フィールドは己の競技能力と独自スタイルを最大に引出して限界に挑む


    画像出典元:https://img.olympicchannel.com

    パラ陸上フィールドは公平に競い合えるようにクラス分けが工夫され、試合は練習方法や競技レベル、記録が伸びるなか、自己ベストを目指す選手のパフォーマンスや世界新記録の誕生に注目。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラ陸上競技 フィールドの主な強豪国と地域:
    男子「アメリカ、インド、イギリス、ポーランド、中国、フランス、イラン、キューバ、アゼルバイジャン、スペイン、マレーシア、ギリシャ、オーストラリア、RPC、ニュージーランド、ウクライナ、アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、南アフリカ、ドイツ、デンマーク、イタリア、ウズベキスタン、オマーン、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、クロアチア、ヨルダン、カタール、イラク、ポルトガル、カナダ、チェコ、ブルガリア、クウェート、パキスタン、ラトビア、スリランカ、セルビア、スロバキア etc.」

    女子「ブラジル、ウズベキスタン、ウクライナ、スペイン、アルジェリア、ポーランド、RPC、クロアチア、中国、アメリカ、ハンガリー、イギリス、ニュージーランド、エクアドル、オーストラリア、イタリア、スイス、オランダ、フランス、ウズベキスタン、メキシコ、エクアドル、モロッコ、チェコ、チュニジア、ナイジェリア、コロンビア、アルゼンチン、チリ、ラトビア、ベラルーシ、ドイツ、フィンランド、イラン etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会 パラ陸上競技 フィールドで金 銀 銅メダルを獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧米やアフリカ、アジア諸国勢とのクラスごとに繰り広げられる順位争いに神々が微笑む。年々増える選手や参加国、向上する競技力、人間の可能性を求め切磋琢磨で練習を繰り返して身につけたパフォーマンスを発揮するパラ陸上競技 フィールドの新星が現れる国はどこだぁ!


    パラ陸上競技 フィールドの特徴


    パラリンピックの陸上競技は第1回ローマ1960大会から正式競技として実施されています。 幅広いディサビリティーズ(disabilities)を対象とすることで夏季大会の競技の中で参加人数は多いのが特徴です。


    パラリンピックの大きな特徴はクラス分けと呼ばれるシステムで、対象となるディサビリティーズが知的ディサビリティーズや麻痺、四肢の欠損など多岐にわたるため、極力条件を揃え公平にレースが行えるようにし、各選手のクラスは専門の資格を持つ判定員が医学的、運動機能的な側面から審査して決めています。 出場選手をディサビリティーズの種類や程度、運動能力などに応じてクラス分けし、試合はクラスごと、あるいは隣り合うクラスを合わせた統合クラス(コンバインド)で実施される仕組みです。


    フィールド競技は跳躍と投てきが行われ、跳躍競技には走高跳や走幅跳、三段跳があり、投てき競技には砲丸投、やり投、円盤投に加え、パラリンピック独自の種目、こん棒投が実施される予定になります。


    パラリンピックの陸上競技 フィールドのルールとは


    競技ルールはオリンピックと同じルールを基本に、ディサビリティーズのクラスに応じて一部のルールが変更され、ディサビリティーズを補いながら、1センチメートルでも、より高く、より遠くへと、自己の限界に挑む戦いです。


    跳躍は、車いすクラスを除いた全てのディサビリティーズクラスが対象となるが、実施種目とクラスは大会ごとに異なります。 ディサビリティーズクラスはアルファベットの「T」とディサビリティーズの種類と程度を表す2桁の数字で表され、用具やアシスタントとのコンビネーションは勝利への重要な押さえどころです。


    投てきは全てのディサビリティーズクラスが対象となり、アルファベットの「F」とディサビリティーズの種類と程度を示す2桁の数字で表されます。 視覚ディサビリティーズクラスではF11、12クラスの選手はアシスタントを伴えるが、エスコート役とコーラー役を兼務することが条件です。 跳躍競技同様、投てきサークルに選手を導き、手拍子や声かけで投げる方向を知らせます。



    視覚ディサビリティーズ(T11/12)の選手は目からの情報を補うアシスタントと競技することが認められているクラスです。 選手を助走開始点に導き、助走の方向付けをするエスコートと競技中に助走の方向や踏切地点などを手拍子や声で伝えるコーラーを伴うことができます。 T11クラスは2つの役割を2人で担当しても1人で兼務することも可能です。 競技に支障がなくルールの範囲内なら、声かけの方法やコーラーが立つ位置などは自由で、走幅跳では、踏切板ではなく少し幅の広い踏切エリアが設けられているのも特徴になります。


    T11(全盲など)の選手のみ、見え方の違いによる公平性を保つためアイマスク着用が義務付けられ、暗闇の中でコーラーの発する音声だけが頼りです。 選手は声のする方へ、助走路をできるだけ真っ直ぐに思い切り走り、「ここ」と信じる位置で踏み切り、空中へ跳び出します。 暗闇の中での恐怖に打ち克つ勇気を得るには、日々の練習でお互いの信頼関係を築き高めるプロセスが重要です。 手をたたき続ける、歩数を数えるなど、それぞれの方法を見比べるのも関心が高まります。


    切断/機能ディサビリティーズクラスでは左右のバランスをとるため、競技用の義足や義手を使用する選手も多いが、実はトラック競技と異なり、跳躍競技では義足の着用義務はなく、ホッピング(片足跳び)も認められているクラスです。 選手は自身の力を最大限に発揮できる競技方法を探り、より高みを目指しています。


    投てきは車いすクラスの選手も対象で、投てき台と呼ばれる道具を用いて試合が実施される競技です。 投てきは脚やお尻が浮かないように体をベルトなどで固定することで安定した投てきが可能になります。 つまり、助走などはできず、座ったまま上半身の力だけで投げることになり、選手はルールの範囲内でカスタマイズした自分専用の台を使うことも可能です。


    投てき競技にはパラリンピック独自のこん棒投という種目もあります。 車いすクラスの中でもディサビリティーズが重度であり、手にもディサビリティーズのある選手を対象としてボウリングのピンに似た、長さ約40センチメートル、重さ397グラムのこん棒を投げて距離を競い合う種目です。 投げ方に制限はなく、後ろ向きに投げることも認められています。 また、知的ディサビリティーズクラスは程度によるクラス分けがなく、TまたはF20の1クラスのみだが、個々の選手でディサビリティーズの特性が大きく異なるのが特徴です。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは


    パラリンピックの陸上競技 フィールドはディサビリティーズクラスごとに工夫された用具やアシスタントとのチームワークなどを活用して、選手がどうパフォーマンスするかに注目が集まります。 近年、世界各地で盛り上がるパラリンピックの陸上競技 フィールドはトレーニング方法の向上や用具の性能などの進化により、パフォーマンスのレベルや記録が大会ごとに急速に伸び、オリンピックに迫る勢いです。 フィールド競技はトラック競技に負けず劣らず、多くの種目で記録更新が続き、また1人で複数種目の世界王者となる選手が多いのも特徴になります。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


    マラソン Ver.

    マラソンは己の競技能力を最大に引出し、強い情熱で限界に挑むドラマ


    画像出典元:https://www.parasports.or.jp

    パラ陸上マラソンは公平にレースが行えるようにクラス分けが工夫され、試合は過酷な条件の中で気象や路面状況を見極め、ガイドやレーサーと力を合せ強靭な精神力で駆抜ける選手達に称賛。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラ陸上競技 マラソンの主な強豪国と地域:
    男子「モロッコ、オーストラリア、中国、ブラジル、スイス、アメリカ etc.」

    女子「RPC、南アフリカ、オーストラリア、スイス、オランダ etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会 パラ陸上競技 マラソンで金 銀 銅メダルを獲得した諸国です。 ロサンゼルス2028大会は欧米やアフリカ、アジア諸国勢とのクラスごとに繰り広げられる順位争いに真夏のパリが微笑む。 年々増える選手や参加国、向上する競技力、人間の可能性を求め切磋琢磨で練習を繰り返して身につけた走りで真夏のパリを制する国はどこだぁ!


    パラ陸上競技 マラソンの特徴


    パラリンピックの陸上競技は第1回ローマ1960大会から正式競技として実施されています。 幅広いディサビリティーズ(disabilities)を対象とすることで夏季大会の競技の中で参加人数は多いのが特徴です。


    パラリンピックの大きな特徴はクラス分けと呼ばれるシステムで、対象となるディサビリティーズが知的ディサビリティーズや麻痺、四肢の欠損など 多岐にわたるため、極力条件を揃え公平にレースが行えるようにし、各選手のクラスは専門の資格を持つ判定員が医学的、運動機能的な側面から審査して決めています。 出場選手をディサビリティーズの種類や程度、運動能力などに応じてクラス分けし、試合はクラスごと、あるいは隣り合うクラスを合わせた統合クラス(コンバインド)で実施される仕組みです。


    マラソン競技で実施されるクラスは参加者数などを考慮しながら、大会ごとに検討されます。


    パラリンピックの陸上競技 マラソンのルールとは


    ロード競技であるマラソンのディサビリティーズクラスの表示はアルファベットの「T」と種類と程度を表す2桁の数字(T11など)の表記です。 競技ルールはオリンピックと同じルールを基本にし、視覚ディサビリティーズクラスは必要に応じて伴走者(ガイドランナー)と走ったり、車いすクラスの選手は競技用の車いす(レーサー)を使用したりすることが認められています。 体の一部ともいえる伴走者や用具との一体感もパフォーマンスを左右する重要な要素です。 他の種目同様、マラソンにおいても複数のクラスが実施されるため、順位はクラスごとに決められています。



    T12の選手は単独走か、目の代わりとなり安全に導く伴走者(ガイドランナー)を選択することが可能です。 そのため、レースには単独走の選手と伴走者とのペアの選手が混在します。 ペアで走る選手は伴走者とロープを握り並んで走るので、フォームを合わせるなどコンビネーションを磨くことが大切です。 選手より先に伴走者がフィニッシュラインを越すと失格となるなど、伴走者はあくまでも選手のパフォーマンスをリードではなく、サポートする存在でなければなりません。 現行のルールでは2人の伴走者が認められており、コース上の決められた地点で交代できます。 選手は、コースの凸凹や起伏、曲がり角など、緊張感をもちながら走ることが大切です。


    車いすのクラス(T54)は、少なくとも3つの車輪があり、高速走行用に開発された競技用車いす(レーサー)を腕だけで駆動させて42.195キロメートルを走り抜きます。 レーサーの素材や性能は年々進化しているが、それを活かすには選手自身が筋力や技量を磨いたり、個々のディサビリティーズに合わせて ルールの範囲内でレーザーをカスタマイズしたりするなど、使いこなすための努力が必要です。


    マラソンは気象条件も大きな要素で、気温や湿度が高い場合は完走率も低くなります。 参加人数の関係で集団でなく単独で走ることもあり、過酷な条件の中で1人でペースを守り、レースをつくる精神的な強さも必要です。 一般道路もコースとなることから、路面状況や坂道などの起伏や曲がり角の数などがタイムに与える影響も大きく、注意が必要になります。 例えば、石畳のように細かな起伏が続く路面は、視覚ディサビリティーズの選手は、つまずきや転倒、車いすの選手はレーサーのパンクなどの危険性も高く、急な曲がり角などでは転倒する車いすの選手も少なくありません。


    ロサンゼルス2028大会に向けた展望


    視覚ディサビリティーズクラス(T12男子/女子)や車いすクラス(T54男子/女子)は近年、ヨーロッパ勢やアジア勢の活躍が見られ、南米やアメリカ、アフリカ勢も力を発揮しています。 車いすクラス(T54男子/女子)は疾走する速さを腕力だけで生み出し、平均時速30~50キロメートルに達することもあるスピード感はレーサーならではの魅力です。 風の抵抗を避けるため、自転車レースのように縦一列に並び集団で疾走するのも車いすレースの特徴の一つで、ペース維持のため先頭が交代する駆け引きやラストスパート合戦で勝負が決まることも多いので目が離せません。 欧米勢を中心に有力選手が多く、王座を守れるのか、それとも新星が現れるのかが注目です。 両クラスとも他の種目から参戦し、世界新記録など新たな王冠を手にしています。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラ水泳 Ver.
  • 水泳は全身を駆使し試行錯誤を繰返し、磨上げた己の泳ぎで最速に挑む


    パラ水泳

    パラ水泳は出場選手の多い競技で、試合は多種多様のスタート方法と個性豊かなフォームで水の抵抗を限りなく低減させ、推進力を最大限に発揮させる独自のスタイルに注目!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラ水泳の主な強豪国と地域:
    「メキシコ、中国、ウクライナ、イスラエル、イタリア、コロンビア、ROC、アメリカ、オーストラリア、ブラジル、リトアニア、ベラルーシ、ギリシャ、アゼルバイジャン、イギリス、チリ、スペイン、フランス、オランダ、チェコ、アルゼンチン、クロアチア、カナダ、キプロス、ニュージーランド、スイス、ハンガリー、ポーランド、シンガポール、トルコ、ドイツ、アイルランド、ウズベキスタン etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。 ロサンゼルス2028大会は欧米やアジア勢との熱い闘魂と泳ぐ情熱の順位争いに水しぶきが舞い散る。残存能力である身体能力や競技能力、強靭なメンタルを最後の最後まで発揮できる国はどこだぁ!


    パラ水泳の特徴:

    パラ水泳は第一回パラリンピックローマ1960大会から実施されています。 試合は、できるだけ条件を揃え公平に競い合えるように選手のディサビリティーズの種類や程度、運動機能などを考慮し、クラス分けされている競技です。 各国の代表である選手たちは、それぞれのディサビリティーズに応じて全身を駆使して独自に工夫して作り出したスイムスタイルで泳ぎます。 磨き上げた個性豊かなフォームは「残されたものを最大限に活かす」というパラリンピック精神を強く感じさせられる体現です。


    パラリンピックは適格なディサビリティーズたちが、参加できる大会で14のクラスに分けられています。 なお、パラ水泳では泳法を表すアルファベットと競技クラスを表す数字を組み合わせた表記です。 パラ水泳は日常的に車いすを使う選手から多様なディサビリティーズを対象としています。 選手はディサビリティーズ クラス別に競技するが、たとえば同じクラスでも、それぞれの身体の状態は千差万別です。 そのため、選手は試行錯誤を繰り返し、自分の身体に最も合う泳ぎ方を見つけ、練習をくり返すことで泳ぎを磨き上げていきます。


    ディサビリティーズの選手たちは「速く泳ぐ技術」を習得するのが難しいです。 競技の勝敗は「誰よりも速く泳ぐこと」で決まり、そのために水の抵抗を少なく推進力を最大にし、まっすぐ最短コースでゴールを目指します。


    例えば、下半身にディサビリティーズがある選手は上半身の筋力などの動きで補い、腕や脚に欠損や変形がある選手は、できる限り水の抵抗の少ない理想の形(ストリームライン)に仕上げ、上下左右のバランスをとりながら泳げるよう身体の使い方を工夫することが必要です。


    また、視覚のディサビリティーズ クラスの選手の中には、自分の位置を目で確認することが難しい選手もいます。 そのため、まっすぐ泳げずにタイムロスすることも少なくないです。 日々の練習を繰り返し、バランスの良いフォームを身につけたり、左右どちらかのコースロープに身体を触れさせて位置を確認したりするなど、自分なりの泳法を体得していきます。 個性あふれる泳ぎ方を見比べて、それぞれの工夫を知ることも大切です。


    プールの壁を目で確認できない選手もいるので、ターンやゴールのときに壁にぶつかってケガをしないよう安全のため、コーチなどがプールの上から選手に合図を送ります。 特にS11(全盲)クラスの選手には合図を送ることが義務付けられている競技です。 合図は選手の頭や身体に棒でタッチ(タッピング)して行い、合図を送る人を「タッパー」、合図を送る棒を「タッピングバー」と呼びます。 選手はタッパーのおかげで、恐怖心を取り除き、思い切って泳ぐことができるのです。 なお、タッピングバーに関するルールは設けられておらず、日本製の弾力性ある釣竿を改良した手作りタッピングバーは完成度の高さから海外チームからお問い合わせがあるぐらい重要なアイテムになります。


    競技ルール

    オリンピックの競泳に、ほぼ準ずるがディサビリティーズに合わせて一部変更されています。 特にスタート方法は多種多様で、自由形や平泳ぎ、バタフライは飛び込み台からスタートすることが基本だが、ディサビリティーズによって台からの飛び込みが難しい場合は水中からスタートすることも可能です。 水中スタートや背泳ぎはスタート台に設置されたスターティンググリップを握り水中からのスタートを基本とするが、握力の関係や切断などのディサビリティーズによりグリップを握ることが難しい場合は、ベルトなどの補助具を使用したり、ひもやタオルを口にくわえたりしてスタート体勢を取ることも認められています。 ゴールも同様で、両手タッチが原則の平泳ぎやバタフライであっても、ディサビリティーズによっては上半身の一部でのゴールタッチが認められているのです。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは

    パラ水泳は陸上競技に次いで出場選手の多い競技で、選手の年齢の幅が広く、何大会にもわたって活躍したり、1大会で複数のメダルを手にしたりするスター選手も少なくありません。 競技レベルが向上していくとともに、今後ますます記録の更新、技術の進化は続いていきます。 日本選手団は世界で存在感を放っており、ベテラン勢のメダリストたちと切磋琢磨しながら若手選手たちの活躍が大いに期待がもてる競技です。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラ卓球 Ver.
  • 卓球は粘り強いメンタルと集中力、多様な戦略を駆使した己との勝負!


    パラ卓球
    画像出典元:NHK

    パラ卓球は特有のルールが適用される競技です。試合は多彩なプレースタイルや正確なラケットワーク、ラリーの応酬、高いパフォーマンスなど最強の座を狙う熱き戦いに注目。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラ卓球の主な強豪国と地域:
    「韓国、イギリス、フランス、ポーランド、中国、ドイツ、アメリカ、トルコ、デンマーク、タイ、ウクライナ、ベルギー、オーストラリア、RPC、インドネシア、モンテネグロ、ハンガリー、スロバキア、チェコ、スペイン、ナイジェリア、ブラジル、インド、ヨルダン、オランダ、ノルウェー、台湾、香港、クロアチア、イタリア、セルビア etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会はアジア諸国勢、欧米、南米、中東、アフリカとの大陸を跨いだ順位争いに荒波が打ち寄せる。♪最高の波に乗れる新たなスター誕生で勝利を掴み取れる国はどこだぁ!


    パラ卓球の特徴:


    卓球は愛好家も多く世界的に普及し、第1回のローマ1960大会から継続して実施されている競技の一つです。 オリンピックで卓球が正式競技になったのはソウル1988大会で、パラリンピックの卓球が先に始まっています。


    パラリンピックの卓球が対象とするディサビリティーズは幅広く、肢体不自由と知的ディサビリティーズの2つに大別され、肢体不自由クラスは車いすと立位の2クラスです。 試合はそれぞれのディサビリティーズの程度に応じて、さらに11クラスに分かれて競い合います。


    ルール:


    卓球台やラケット、ボールといった用具を含め、試合の進め方、得点の入り方といった基本的なルールはオリンピックの卓球とほぼ同じです。 ただし、ディサビリティーズのクラスによってはサービスやトスなどにクラス特有のルールが適用されます。


    試合は男女別に、1対1で戦うシングルスと2~3人でチームを組んで戦う団体があり、それぞれクラス別に競技が実施される対戦方法です。 試合は1ゲーム11点先取の5ゲーム制で行われ、3ゲームを先取した方が勝ちとなります。 ディサビリティーズに応じた多彩なプレースタイルや粘り強いラリーの応酬、多様な戦略など見どころが多い試合展開です。 ディサビリティーズのない選手も参加する大会でも上位入賞を果たす選手もいます。


    肢体不自由クラスは車いすと立位に分かれ、さらにディサビリティーズの程度や運動機能などから重い順に、車いすはクラス1~5まで、立位はクラス6~10に細かく分かれて競い合う競技です。 知的ディサビリティーズはクラス11の1クラスのみ実施され、ディサビリティーズのクラスによって、クラス特有のルールが適用されます。


    クラス特有のルール適用としてはサービスのトスです。 例えば、オリンピックでは、サービスは開いた手の平にボールを乗せてから、卓球台よりほぼ垂直方向に16センチ以上、トスしなければならないが、パラリンピックでは、ディサビリティーズの特性によって正規のトスが難しい場合は、ひじ先に乗せてトスしたり、ラケットに乗せてからトスしたりする工夫も認められています。


    特に車いすクラス(シングルス、団体ダブルス)では、サービスを出した際、ボールが相手コートに触れた後にネット方向に戻った場合や相手コート上で止まった場合は、やり直し(レット)です。 さらに、シングルスの場合には、サービスしたボールが相手コートのエンドラインを正しく通過せずにサイドラインを割った場合も、やり直し(レット)となります。 なお、車いすに関しても特別な規定が定められ、ラリー開始時からラリーの間、少なくとも2つの大きな車輪と1つの小さな車輪が付いていなくてはなりません。 また、座位の高い方が有利なため、車いすのクッション(2つまで許可)は、その高さ(全体)は最大15センチと決められています。


    見どころ:


    選手はディサビリティーズに応じ、車いすや義足、杖などの補助具を使ったり、ラケットを口でくわえたりするなど、さまざまなプレースタイルで競技を行うことが可能です。 それぞれのスタイルで、コースを正確につくラケットワークや高い集中力で繰り広げられるラリーの応酬、時速100キロメートルを超えるスマッシュや、高速サービスをものともせずに打ち返すレシーブなど、高いパフォーマンスが見どころになります。


    車いすクラスは車いすを操作するチェアワークに加え、低い位置でのプレーとなるため、立位の卓球よりも速いラリーや、ネット際に短く落とすボールなどの技が披露されるハイレベルな試合展開のテクニックにも注目です。


    知的ディサビリティーズのクラスはオリンピックと同じルールで行われます。 相手との駆け引きやメンタルの強さを日常の練習を通じて体で覚え、それを如何に試合で発揮できるかが重要なカギです。 卓球は陸上、水泳と並んで知的ディサビリティーズのクラスが数多い、パラリンピック競技種目の一つでもあります。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    パラリンピック競技の中で卓球は出場選手が多く、近年は陸上、水泳に続いて第3位の参加人口です。 出場権を得るには大陸別選手権大会での優勝、または国際大会を転戦してポイントを稼ぎ、世界ランキング上位に入ることが必要となります。 近年、圧倒的な強さを誇るのは卓球王国の中国です。


    ディサビリティーズクラスによっては、一般の大会にも出場し、活躍する選手も少なくありません。 絶対王者、中国の牙城を揺るがす国の登場や若手選手の台頭などロサンゼルス2028大会は注目が集まります。


    日本勢はこれまで多数の選手が出場し、入賞者やメダリストも出てきているなか、更なる可能性を求め強化を図りベテラン勢や若手選手で、さらなる高みを目指す。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • ボッチャ Ver.
  • ボッチャは己を磨き、正確なショットと緻密な戦略を駆使する頭脳戦!


    ボッチャ
    画像出典元:https://www.parasports.or.jp/

    ボッチャはパラリンピック特有の球技です。試合は個人所有のボールを使い、お互い赤か青の6球を投げ、転がし、足で蹴るなど、攻め手を予想しながら一発逆転の大技に注目!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    ボッチャの主な強豪国と地域:
    「タイ、中国、ポルトガル、ブラジル、RPC、韓国、イギリス、スロバキア、アルゼンチン、マレーシア、チェコ、ギリシャ、オーストラリア、香港 etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会はアジア諸国勢、欧米、南米との新たなショットの順位争いに拳を握りしめる。♪神がかりのショットでジャックボールに好まれ、勝利を掴み取れる国はどこだぁ!


    ボッチャの特徴:


    ボッチャは、イタリア語で「ボール」を意味し、脳原性疾患による四肢麻痺など、比較的重いディサビリティーズのある人のために考案されたパラリンピック特有の球技です。 最初にジャックボールと呼ばれる白いボールを投げ、続いて赤と青の各6個のボールを投げたり、転がしたりして、目標となるジャックボールにいかに多くのボールを近づけるかを競い合います。 ルールの類似性から、「地上のカーリング」とも呼ばれるが、的となるジャックボールの位置が毎回変わり、また途中で弾いたりして動かすこともできる点が特徴です。 将棋やオセロのように戦略性も高く、一発逆転もあり最後まで目が離せない競技になります。


    古代ギリシャの球投げを起源とし、6世紀のイタリアで競技としての原型が考案され、20世紀に入って重いディサビリティーズのある人も参加できるように整備され普及した球技です。 重度脳性麻痺者、もしくは同程度の四肢の重度機能ディサビリティーズを対象とし、ニューヨーク1984大会から競技となり、現在、団体戦(チーム戦、ペア戦)3種目、個人戦4種目の合計7種目が実施されています。


    クラス分けと競技種目:


    男女の区別なく、ディサビリティーズの内容や程度などにより4クラス(BC1~4)に分けられ、1対1の個人戦、2対2のペア戦、3対3のチーム戦で競い合う球技です。 さまざまなディサビリティーズの選手に対応するため、クラスによってルールがアレンジされており、例えば、ボールを手で投げることが難しい選手は足で蹴ったり、競技アシスタントのサポートを受けたり、滑り台に似た勾配具(ランプ)を使って転がしたりすることが認められています。


    試合はバトミントンコート大(12.5メートル×6メートル)の平面のコートを使い、2人(または2チーム)で対戦し、それぞれ赤か青の6個のボールを投げ合う競技です。 持ち手のボールを転がす、足で蹴るなど各選手ができる方法で白いジャックボールに近づけ、6個ずつの試技を終えた時点で、ジャックボールに最も近い色の選手(チーム)が勝ちとなります。 さらに、ジャックボールを円の中心とし、ジャックボールに最も近い敗れた側のボールとを結んだ半径内にある勝利側の球の数1個につき1点が得点として加算されるルールです。 6個ずつの試技を「1エンド」として、個人、ペアは4エンド、チームは6エンドで1試合とし、エンドごとの得点の総計で勝利選手(チーム)が決まります。


    ルール:


    試合に用いられるボールは選手個人が所有する「マイボール」です。 規定の範囲内(重量275グラム プラスマイナス12グラム、周長270ミリメートル プラスマイナス8ミリメートル、転がり具合がテストに合格)で、好みの硬さを組み合わせ使い分けます。 ただし、大会前には必ず競技備品検査が行われ、検査に適することができなかったボールは試合に使用することができません。


    ボールは主に皮革製または合皮製で、表面はつまめるほど柔らかく、弾まず転がりにくい仕様です、 表面の縫い目によってボール軌道が変わることもあり、一つひとつ癖を見極める力も必要になります。 ボールを確実に積み上げたり、寄せたりするため、空気を抜いたり、クリームを塗って柔らかさを調整したり、どの場面で、どの素材のボールを使うかといった戦術にも注目するとより、臨場感が味わえるゲームです。


    BC3クラスは手足にディサビリティーズがあり、ランプと呼ばれる滑り台のような勾配具を使います。 ランプには形の規定はなく、試合状況に応じて部品を継ぎ足して高さや長さを調整することも可能です。 ただし、全体のサイズは1メートル×2.5メートル以内でなければなりません。 手でボールを押し出せない選手は頭部や口に補助具(リリーサー)を装着して投球します。


    また、BC1クラス、BC3クラス、脚蹴りで競技をするBC4クラスの選手については1人につき1人のアシスタントが競技をサポートすることが可能です。 ただし、その役割はクラスごとに規定が設けられています。 例えば、BC3クラスは選手の指示を受けてランプの高さや位置、コースを調整したり、ボールを丸めたり、選手がプッシュする位置にボールを置くなどの役割を担うことはできますが、競技中、コートを見ることは禁止です。


    ボッチャの戦略は無数で、日々新たな戦法が生まれています。 球種は大きく分けて3種類、目標に近づける「アプローチ」、他の球に当てて飛ばす「ヒット」、他のボールを押して近づける「プッシュ」です。 各球種の得点はアプローチ1得点、ヒットは相手のボールを弾くので逆転にもつながり、プッシュは当てながら自身のボールを残すので、2得点も可能になります。 投球は力の加減がポイントで、初めに最終的な得点方法をイメージし、1投球ごとに積み上げて競技を進めていくやり方です。 ディサビリティーズによっては3種類の投げ分けが難しい選手もいるが、それぞれが得意球を磨き上げ勝利を目指していきます。


    見どころ:


    ミスショットだと思ったら、実は戦略上の重要な一手である可能性もあり、最後までストーリーが読めない展開が見どころです。 選手のイメージを想像し、次の攻め手を予想しながら観戦すると面白さが増し、双方の戦略を探り合う楽しさが味わえます。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    パラリンピックへの出場は世界各地で開かれる国際ボッチャ競技連盟(BISFed)公式のオープン大会でランキングポイントを重ねたり、パラリンピック前年の各地域別選手権で優勝することなどが主な条件です。 ボッチャはヨーロッパ諸国勢が強かったが、近年ではアジア勢が力をつけ、現在は最強国タイの牙城、中国、香港(ドラゴン)や韓国(ホワイトタイガー)が猛威をふるっています。


    日本は冷静で正確なショットを持ち味に、漲る闘志とパワー溢れる若手選手たちも含め、ベテラン勢の「火ノ玉JAPAN」が虎視眈々とメダル獲得を狙う。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • シッティングバレーボール Ver.
  • パラバレーボールは鍛上げた上半身と巧みな頭脳プレーの激しい地上戦


    シッティングバレーボール
    画像出典元:NHK

    パラバレーボールは臀部を床に付けて競技し、試合は攻守ともに幅広い技術やコミュニケーション能力、工夫、戦略が求められ、ラリーの応酬やスピーディーでパワフルな試合展開に注目!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    シッティングバレーボールの主な強豪国と地域:
    「イラン、RPC、ボスニアヘルツェゴビナ、アメリカ、中国、ブラジル etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は中東や欧米、南米、アジア諸国勢との狭いコート上のネット際の順位争いにお尻が持ち上がる。最後まで腕の力などでお尻を滑らせてコート内を移動し勝利を掴み取れるチームはどこだぁ!


    シッティングバレーボールの特徴:


    シッティングバレーボールはディサビリティーズのある選手を対象とし、お尻(臀部)を床につけた状態で競技するバレーボールです。 シッティングバレーボールは1956年、リハビリを目的にオランダで考案され、世界に広まったスポーツになります。 パラリンピックでは男子がアーネム1980大会から、女子はアテネ2004大会から正式競技となった球技です。


    オリンピックのバレーボールと同様に、1チーム6人でネットを挟んで対戦し、試合は5セットマッチで、1セットは25点先取(第5セットは15点)のラリーポイント制で行われます。 ただし、座位でプレーできるようにオリンピックよりも小さいコートや低いネットなどを使用し、一部のルールが変更されている球技です。


    ルール:


    シッティングバレーボールはVS1とVS2の2つのクラスが設けられ、ディサビリティーズの程度はVS2がVS1よりも軽度で、VS2の選手は12名の全体リストに2名、コートの中の6名のレギュラーメンバーの中には1名入ることができます。 最も重要なルールは、プレー中に臀部が床から離れると、「リフティング」というファウルになる点です。 選手はお尻を床に付けたまま、腕の力などでお尻を滑らせるようにしてコート内を移動することが求められています。 また、相手のサーブを直接ブロックやアタックなどで返球できる点もオリンピックとは異なるところです。


    シッティングバレーボールコートはオリンピックのバレーボールで使用されるコート(長さ18メートル×幅9メートル)より狭い、長さ10メートル×幅6メートルの長方形のコートで、センターラインからエンドに向かって2メートルの位置にアタックラインが引かれています。 ネットの高さは男子が1メートル15センチ、女子が1メートル5センチで、オリンピックのネット(男子は2メートル43センチ、女子2メートル24センチ)よりも1メートル以上低く設定されている仕様です。


    見どころ:


    攻撃も守備も、シッティングバレーボールならではの工夫や戦略が必要であり見どころも多く、例えば、攻撃では相手のブロックを交わすため、クイックなどのコンビネーションプレーやフェイントなども多用されます。 相手ブロックを翻弄する巧みな頭脳プレーにも注目です。 また、シッティングバレーボールは速くパワフルなサーブを武器にするチームも多く、サーブブロックが認められているので、より速く、コースを読まれないようなサーブの技術も重要なポイントになります。


    守備では臀部を床につけたまま移動しなければならないため、選手の守備範囲は通常より狭く、オリンピック同様、守備を専門とするリベロも導入されているが、チーム一丸となった守備が必要です。 レシーブしたボールをいつもセッターに返せるとは限らないので、チームの誰もがトスを上げることができ、また、誰もがスパイクを打てることが要求されます。 選手全員に幅広い技術が求められるのも、シッティングバレーボールの特徴です。


    オリンピックのバレーボールよりコートが狭く、ネットも低いということは、より近い地点からスパイクやサーブが放たれるということになります。 そのため、守備側はすばやく反応する必要があり、スピーディーでパワフルなボールの応酬は見どころの一つです。 スピーディーな試合展開やラリーの応酬など、見どころの多いチーム球技になります。


    シッティングバレーボールはジャンプができないので、スパイクやブロックは身長の高い選手が一般的には有利です。 小柄な選手が攻撃する場合は、フェイントやブロックアウト(ブロックされたボールが外に弾かれアウトになること)を担うなど、テクニックとアイデアを使った戦略が求められます。 前衛の選手は、相手チームのサーブを直接ブロックしたりアタックしたりできるが、ブロックをするとき、選手はコートから臀部を持ち上げることはできません。


    コートを打ち分けたり、高さを工夫したりするなど、バリエーション豊かなサーブも見どころの一つです。 シッティングバレーボールは、スパイクやブロック、サーブなどのプレー中、臀部が床から離れると反則となるが、レシーブの時に短時間であれば臀部が床から離れることが許されています。 しかし、立ち上がったり、歩いたりすることは禁止です。


    ロサンゼルス2028大会に向けた展望:


    世界各国から予選などで選ばれた男女各8チームが出場できる大会で、それぞれ4チームずつの総当たり戦による予選リーグが行われます。 その結果により順位決定トーナメントに進む、ネット際の激しい地上戦です。


    男子はパラリンピック出場9大会中、7大会で金メダルを獲得している強豪国イランを中心に、女子は中国を倒して頂点に君臨するアメリカが強く、ロサンゼルス2028大会では男女とも、どこの国が優勝を果たすのか注目が集まります。


    日本チームは東京2020大会で培った経験を、さらに磨き上げ強化を図り、屈辱を奪還すべく出場枠獲得に挑む。 攻撃、守備ともに頭脳プレーの連続で一瞬のコミュニケーションが勝敗を決する!


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • ゴールボール Ver.
  • ゴールボールは静寂の格闘技、全神経を集中させ緻密な戦略の頭脳戦!


    ゴールボール
    画像出典元:https://www3.nhk.or.jp/

    ゴールボールはアイシェードを着用し、可聴ボールを投げ合い得点を競うチーム球技です。試合は凄腕の攻撃や力強い守備など様々な工夫を駆使した鋭敏な技と多彩な球種の駆け引き!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    ゴールボールの主な強豪国と地域:
    「ブラジル、中国、リトアニア、アメリカ、ベルギー、ウクライナ、トルコ、ドイツ、アルジェリア、イスラエル、ROC etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得や入賞した諸国です。ロサンゼルス2028大会は南米や欧州、アジア諸国勢との静寂の中の順位争いに審判の「Quiet Please!(お静かに)」コールが響き渡る。静寂の中の熱き頭脳戦、強化次第ではどこの国にも上位に名を連ねられるチャンス、果たして勝ち残れる国と地域はどこだぁ!


    ゴールボールの特徴:


    ゴールボールは、視覚ディサビリティーズを対象にしたパラリンピック特有のチーム球技です。ゴールボールは、視覚ディサビリティーズのために特別に設計されたチームスポーツであり、視力を失ったアスリート向けに開発されます。コート上の選手は3名で全盲から弱視(B1~B3クラス)の選手まで出場できるが、公平に競技を行うため、ディサビリティーズの程度に関わらず「アイシェード」と呼ばれる目隠しを装着した全盲状態でプレーし、試合時間は前 後半各12分の計24分間です。


    ゴールボールは、バレーボールと同じサイズのコート(長さ18メートル×幅9メートル)を使い、1チーム3名の2チームで対戦し、ベンチコーチ3名、コート上3名からなるチームで構成されます。試合は、攻撃チームが鈴の入った可聴ボールを転がし、対戦相手が守っている反対側のゴールに向かって床に沿って高速で転がし、相手のゴールに入れて得点を競い合う競技です。攻撃と防御を交互に行いながら、可聴ボールを投げ合い得点を競うチームスポーツで、選手は相手の強力な攻撃をブロックするため、全身を鍛える必要があります。守備側は3名で協力しながら、全身でボールをブロックしゴール(幅9メートル×高さ1.3メートル)を守りますが、ネットは床の幅全体に広がっており、特に防御が困難です。


    攻撃側はスピードボールやバウンドボールを活用し、相手側のディフェンスしづらいコースを狙ったり、できるだけ音を消してボールの出所が分からないように投球するなど頭脳戦の駆け引きが見どころになります。


    守備側はボールの中の鈴の音や相手選手の足音やボールがバウンドした位置により、ボールが転がってくるコースを瞬時に察知し、全身を横たえ守備の壁をつくってボールを止める勇気あるプレイーが見どころです。ブラインドサッカーと同じように、選手は音を頼りにプレイするので、観客はプレー中に沈黙を保つ必要があり、静かに見守ることが求められます。


    ゴールボールは激しいスポーツであり、各試合は前 後半12分ハーフで、延長戦(前 後半各3分)になった場合は「ゴールデンゴール方式※」で勝敗を決めるルールです。注釈:“ゴールデンゴール方式”とは決められた時間の中で一方のチームが得点した場合、試合を打ち切り、得点を入れたチームが勝利となる。


    ルール:


    1チーム最大6名で構成し、コート上3人対3人で対戦します。ボールはバスケットボールとほぼ同じ大きさ(直径25センチメートル)だが、重さは約2倍(1.25キログラム)とずっしりと重く、あまり弾まない可聴ボールです。ボールの中に鈴が入っていて転がると音が鳴るので、選手は耳を澄ましてボールの位置を知ることができます。味方同士のコミュニケーション(ボールの位置や投球したコース等の共有)や、相手側の足音、気配なども重要な情報源になるので試合中はご静粛にお願いします。


    コートは自陣ゴールラインから3メートルごとに3つのエリアに分けられ、ゴールラインから3メートルのエリアを「オリエンテーション エリア」、オリエンテーション エリアの前方3メートルのエリアを「ランディング エリア」、ランディング エリアからセンターラインまでのエリアを「ニュートラル エリア」と大きく3分割されています。


    投球する時は必ずチームエリアと呼ばれているオリエンテーション エリアとランディング エリアの6メートルのエリア内でボールをバウンドさせなければならないルールです。もしも、チームエリア内にファーストバウンドしなかった場合は「ハイボール」、更にセンターラインを挟んだニュートラル エリア内でセカンドバウンドしなかった場合は「ロングボール」という反則(ペナルティ)になります。


    「10(テン)セカンズ」は、守備側選手が最初にボールに触れた時点から10秒以内にセンターラインを越えるように投げ返さねばならないというルールです。できるだけ素早く、確実にキャッチして攻撃に移るなど時間の管理も欠かせなく、反則を犯すと、相手チームの「ペナルティスロー」となります。反則した側は9メートルのゴールを1人で守り、ペナルティスローを受けなければならなく、攻撃側にとって得点の大きなチャンスであり、大きな勝負どころです。


    見どころ:


    ゴールボールは「静寂の中の格闘技」とも呼ばれ、パワフルなボールの投げ合いやそのパワーに負けない力強いディフェンス、選手の鋭敏な感覚に根差したハイレベルのテクニックに加え、選手側とベンチ側が繰り出す緻密な戦略も欠かせなく奥深い競技と言えます。攻撃側の目的は、「いかにボールのコースを察知されずに、相手ディフェンスの隙間を狙いゴール(得点)できるか」です。


    そのため、ボールをキャッチして、すぐに投げ返す「速攻」やボールをキャッチした地点から足音を立てないように移動して投げる「移動攻撃」、キャッチしてから味方に「パス」するなど、さまざまな工夫でボールの出所を消して戦うプレイは一目を引き付けます。投球も緩急をつけ、バウンドさせたり相手のディフェンスの壁を乗り越えさせたりと多彩な球種での駆け引きの勝負です。


    一方、守備側は幅9メートルのゴールを味方3名で連携して守ることが求められ、全身を横たえ、両手足をしっかり伸ばすことが基本的なスタイルになります。スピードのあるボールやバウンドボールなどは、一度止めてもボールが弾んで体を乗り越えてゴールに入ってしまうこともあり、きっちり止める筋力や正しい守備姿勢と何よりもボールに向かっていく強い意志が必要です。他の選手が後方に回り込んでカバーするチームプレイも試合展開の醍醐味になります。


    「選手の目の代わりになる」という意味ではベンチワークも重要で、相手チームの攻撃や守備のパターンをいち早く把握、分析して、味方選手に相手のプレイがイメージできるように伝え、戦略を考えるポジションです。プレイ中にベンチから選手に声をかけることは反則(ペナルティー)だが、オフィシャルブレイクやタイムアウト、選手交代をうまく活用し選手に戦略や情報を伝えることができます。そのため、タイムアウト明け直後のプレイでスコアが動くことも多く、目が離せない場面です。選手たちのエキサイティングなパフォーマンスは、試合を見守る観客側にとって魅力的なシーンの一つになります。


    注目ポイントは音を消した移動攻撃や味方の声を頼りにパスするなど、多彩な攻撃の展開です。それに対し、試合は静寂の中で行われ、選手は相手選手の足音などのかすかな音を頼りにボールの出所を読み、体全体を使ってゴールを守ります。審判が「Quiet Please!(お静かに)」のコールを出したら、選手に声援を送りたい気持ちを抑えて静かに見守りましょう。必ず、携帯電話はマナーモードに設定するのもお忘れなく。


    また、プレー「再開後」にも注目です。両チームとも一歩も譲らない攻防が続き、得点もなかなか入らず、もどかしい時間帯が続く場面もあります。それは選手自身で相手を見て、状況を打開することが難しい上、プレー中にコートの外から声をかけることも禁止されているからです。だが、「得点率の高い局面」に入る状況があります。コーチが直接、選手に作戦を伝えられるタイムアウトや選手交代の直後は試合が動きやすくなるポイントです。条件は両チームとも同じで、ゲーム再開後の数プレーは特にまばたきなどに注意しながら観戦すると面白さが倍増します。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:

    ゴールボールは静寂の中の熱き攻防戦!選手3人で心をひとつに、全神経を集中させる静寂の戦いです。静寂の中の、緻密な攻防に見応えあり、拮抗する各チームの実力、強化次第ではどこの国にもチャンスがあります。


    男女とも欧米諸国が強かった競技だが、アジア勢が徐々に力をつけ、中国、韓国、日本などが割って入り込んでいる状況です。現在は南米やヨーロッパ、北米、アジア勢の実力は拮抗で、身体能力が高いアフリカ勢の台頭も気になります。


    世代交代に取り組むチームもあるが、世界のゴールボール界では熾烈な戦いが繰り広げられ、強化次第ではどこの国にも上位に名を連ねられるチャンスです。果たしてどこの国、地域が表彰台に上がるのか、目が離せません。


    日本勢は定評ある堅守と多彩な攻撃力を持ち味に強化合宿や海外遠征で、更なる経験を積み上げ、チーム底力を発揮させて出場枠獲得を目指す。新生オリオン、再起動なるか!コミュニケーション力アップ!!合うんの呼吸!!!を組み合わせたスーパーミラクルボール(炎球)がゴールを貫く。闘魂投球ボールだぁ~♪


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • ブラインドフットボール(5人制サッカー)Ver.
  • 5人制サッカーは感覚を駆使し困難や課題、逆境を乗越える己との試練


    ブラインドサッカー
    画像出典元:https://www.parasapo.tokyo/

    5人制サッカーはアイシェードを着用しプレーする競技で、試合中は静寂が求められ、足先の感覚を駆使したドリブルや守備を巧みに抜いていく華麗で迫力あるプレーに圧巻!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    ブラインドフットボール(5人制サッカー)の主な強豪国と地域:
    「ブラジル、アルゼンチン、モロッコ、中国、スペイン、タイ、フランスetc.」

    上記の強豪国は東京2020大会で5人制サッカー男子の出場諸国です。 ロサンゼルス2028大会は南米や欧州、アジア諸国勢との感覚を駆使した順位争いに世界中の観客がどよめく♪ ボールコントロールやスピードなど並外れた空間認識でスーパープレーを魅せるチームはどこだぁ!


    5人制サッカーの特徴:


    5人制サッカーはブラインドサッカーとしても知られ、可聴ボールでプレーされる視覚ディサビリティーズのある選手(B1クラス男子、全盲)を対象とするサッカーです。 1チームは4人のフィールドプレーヤーとゴールキーパーで構成されています。 ゴールキーパーは晴眼(視覚ディサビリティーズの無い選手)、または弱視の選手が務め、守備時にチームメイトに手がかりを与えることができる重要なポジションです。


    フィールドプレーヤー4人はアイマスクを着用し、転がると音が鳴る可聴ボールをドリブルやパスでゴールまで運ぶ競技になります。 ボールが両サイドを割らないように、サイドラインに壁を設置してある競技場です。


    チームにはFPの目の代わりとなる「ガイド」と呼ばれるメンバーがいて、敵陣のゴール裏に立ち、味方にゴールまでの距離や角度などの情報を声や音で伝える役割を担います。 また、晴眼者や弱視者が務める「ゴールキーパー」、サイドフェンスを越えたベンチに立つ「監督」の声を聞きながらプレーするスタイルです。


    フィールドプレーヤーは視覚ディサビリティーズのある選手で完全盲目に分類され、非常に低い視力および光知覚がないことを意味します。 しかし、公正なプレーを確保するために、すべての外野手はアイシェードの着用が必要です。 フィールドプレーヤーは個々の見え方による有利不利をなくすため、アイマスク(目隠し)着用の義務があり、視覚を遮断した状態でプレーします。


    可聴ボールは鉛が仕込まれた特製のボールで、転がると「シャカシャカ」と音が鳴る仕様です。 選手はボールの音やガイドの声などを頼りにプレーするが、想像以上に激しく、スピーディーなプレーでのボールコントロールに驚かされます。


    プレーヤーは完全に音の感覚に依存しているため、周囲の音声に耳を傾ける選手を妨げないよう、観客はプレー中、沈黙を保つように求められる競技です。 ただし、得点が決まったときは大きな歓声で称えましょう。 このようなメリハリある観戦スタイルも、5人制サッカーの醍醐味です。


    5人制サッカーはボールの軌跡を感じる音、仲間との声の絆でゴールを目指す。
    華麗で迫力あるプレーと緊張感 仲間とのコミュニケーションや信頼感が勝敗のカギ!


    ルール:


    5人制サッカーは国際ブラインドスポーツ連盟(IBSA)が統括し、ルールは国際サッカー連盟(FIFA)のフットサルをもとに、視覚ディサビリティーズのある選手がプレーできるよう一部がアレンジされています。


    例えば、ピッチは40メートル×20メートルのフットサルコートを使うが、サイドライン上には選手やボールが飛び出さないよう、高さ1メートルほどのフェンスを立てられている競技場です。 フェンスはまた、選手が触って自分の位置を知る目安にしたり、ボールを意図的に蹴ってバウンドさせ、その跳ね返りを利用してパスしたりする目的でも使われています。


    人間は外界からの情報の約80パーセントを視覚から得ているとされるが、視覚を遮断した状態でプレーするFPのために情報を補う工夫もさまざまです。 例えば、ボールを持った相手に向かっていくときは衝突を避けるため、守備側が「ボイ」と声をかえるルールがあり、違反するとファウルになります。


    サッカー選手が対戦相手に向かって移動したり、タックルをしたり、ボールを探したりするときは「ボイ」などの言葉を発しますが、ゴールが決まると、誰もが好きなだけ騒ぐことが可能です。


    また、フィールドプレーヤーに情報を与える役割は味方チームの3名が担い、敵陣のゴール裏から「8メートル、45度、シュート」のように、ゴールの位置などを伝えるガイド、主に守備に関する情報を与えるゴールキーパー、そして、監督(コーチ)がサイドフェンスの外からピッチ中盤の選手に指示を出します。 それぞれ声をかけられる範囲が決まっており、範囲外の選手に声をかけるとファウルになるルールです。


    試合中にファウルを犯すと、相手チームにペナルティキック(PK)が与えられます。 5人制サッカーでは2種類のPKがあり、1つ目は、ペナルティエリア内でファウルがあった場合の「PK」で、ゴールから6メートルの位置にキッカーが立ち、ゴールキーパーと1対1でシュートを行うものです。 もう1つ目は、「第2PK」と呼ばれるPKで、前半と後半それぞれで、チームの累積ファウル数6つ目から相手チームに与えられ、キックは1つ目の「PK」よりも遠い、8メートルの位置から行います。


    ルールの改正に関する内容:


    ルールの一部が改正され、主な改正点の1つはゴールのサイズです。 従来のフットサルサイズ(幅3メートル×高さ2メートル)からフィールドホッケーサイズ(幅3.66メートル×高さ2.14メートル)に拡大されます。 得点の可能性が高まる分、失点の危険性も高まった変更点です。


    もう1つは試合時間の変更で、従来はサッカーと同じ、時計を止めずに試合を進行させるランニングタイムによる前 後半25分ハーフだったが、新しいルールではプレーが続いている間のみ試合時間を計測するプレイングタイムによる20分ハーフに変更されます。


    この方式では、ボールアウトやファウルなどで計時が止まるので、実質的には試合時間の延長になる可能性があります。 これらのルール変更は戦術にも影響し、体力も問われ、今後、各国の戦い方にどんな影響が見られるか注目です。


    見どころ:


    5人制サッカーの見どころはアイマスクを着けた選手が視覚以外の感覚を駆使してプレーする点です。 まるで見えているかのようなスーパープレーが見られます。 試合中の選手たちは仲間の声や音を頼りにピッチ上の自分の位置を把握し、自分や周囲の動きをイメージしながらプレーする妙技です。 ボールの音からは位置だけでなく、転がり方やスピードなども把握し、チームメートとの声かけによるコミュニケーションも重要なカギとなります。 また、足先の感覚を駆使したドリブルは華麗で、相手の気遣いや仲間の声を頼りに守備の隙間を見つけ、巧みに抜いていく動きは圧巻です。 力強いシュートや連携プレーも驚きだが、GKと駆け引きは想像を絶し、思わず、感嘆の声を上げてしまいそうになるが、そこはぐっとこらえましょう。 なぜなら、選手はGKが弾いたボールの音や切り替えし後の仲間の指示に耳を澄ましているからです。 試合は想像以上に目まぐるしく展開し、最後まで気を抜けない緊張感がピッチを覆います。 試合中は胸の中で声援を送りましょう。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    世界的なサッカーの人気もあり、5人制サッカーの普及 強化も各国で進んでいます。 アテネ2004で初めてパラリンピックに出場して以来、すべての大会で開催され、プレーヤーはそのスピードと並外れた空間認識で世界中の観客やテレビ視聴者を驚かせてきた競技です。 絶対王者ブラジルの牙城を崩す強豪国は、果たしてどこの国が上位に名を連ねるのか注目になります。


    アジア勢の著しい躍進の中、日本勢は近年にプレーされるようになり知名度も徐々に広まり、国内リーグ戦なども行われ普及 強化が進められている5人制サッカーです。 若手も成長を見せ選手層も厚みを増しているなか、国内合宿や海外遠征を重ね調整力と経験で勝利を目指す。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラバトミントン Ver.
  • バトミントンは己の強靭な上半身や予測力を活かした緻密な戦略の勝負


    パラバトミントン

    パラバトミントンは世界中に広がりを魅せる競技です。試合は俊敏な動きや技、強烈なショット、ラリーの応酬、各選手のプレースタイルやスピーディーで迫力ある試合展開に注目!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラバトミントンの主な強豪国と地域:
    「中国、韓国、香港、インド、インドネシア、マレーシア、タイ、イギリス、フランス etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会はアジア諸国勢や欧州勢との熾烈な順位争いに世界中が熱狂する♪ パラリンピック二代目チャンピオンを巡る熱い戦いを制覇する国や地域はどこだぁ!


    パラバトミントンの特徴:


    バトミントンは東京2020大会からパラリンピックの正式競技となり、身体ディサビリティーズが対象です。 さまざまなディサビリティーズの選手ができるだけ公平に競えるよう、ディサビリティーズの内容や程度で6つのクラス(車いす2クラス、立位クラス4クラス)に分かれて競い合います。


    バトミントンの国際的な競技会が開かれるようになったのは1990年代からで、1998年には第1回世界選手権がオランダで開催された競技です。 2011年から世界バトミントン連盟(BWF)が統括するようになり、2015年にイギリスのストーク マンデビルで開かれた第10回大会には35ヵ国から230選手以上が参加します。 競技人口も増え、競技規模も5大陸で60ヵ国以上へとさらなる広がりを見せている競技です。


    ルール:


    ルールはオリンピックのバトミントンとほぼ同じだが、クラスによって一部アレンジされています。 例えば、シングルスのコートの大きさは車いす2クラスと立位1クラスのみ通常のコートの半分を使うが、ネットの高さは全クラス共通です。 また、車いすクラスに限り、ネット周辺の一定範囲に落ちたシャトルはアウトとなるなど、クラスに応じて工夫されています。


    試合は全種目とも21点3ゲーム制で、2ゲーム先取のラリーポイント方式で行われ、スピードやパワーが魅力の立位クラス、テクニックや駆け引きが重要な車いすクラスなど見どころもさまざまです。 種目は男女シングルスとダブルス、混合ダブルスが実施されます。


    クラスと種目別の特徴:


    車いすクラスは体幹機能の有無などによりディサビリティーズの重い方からWH1とWH2の2クラスに分かれ、両クラスともシングルスではコートの半面を使い、ネット近くに設けられたサービスラインとネットとの間に落ちたシャトルはアウトです。 狭いエリアでの俊敏な動きに注目が集まります。


    また、シャトルを打つ瞬間に胴体の一部が車いすと接していなければならないというルールがあるため、豪快なスマッシュは少ないが、厳しいコースをついたり、前後に揺さぶったりと、テクニックで戦略的な攻撃が見どころです。 構造的に真横への移動ができない車いすを、片手にラケットを持ちながら巧みに操作してシャトルを追う躍動感や、シャトル落下点を予測する能力、ラリーの応酬などにも注目が集まります。


    立位のカテゴリーは4クラスあり、SL3とSL4はともに下肢ディサビリティーズのあるクラスです。 左右のバランスがとりづらい状態からの軽快なステップワークや、豪快なスマッシュなどに迫力があります。


    SH6は遺伝子疾患などによる低身長クラスです。 高い運動能力が魅せるシャープな動きや、素早く繰り出されるジャンピングスマッシュなどが見どころになります。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    バトミントンの選手は、BWF公認の国際大会を転戦し、成績に応じたポイントをもとに算出された国際ランキングで競い合う競技です。 競技人口は世界的に広がりを見せているが、特にバトミントン人気の高い、アジア勢やヨーロッパ勢が多数を占めています。 競技レベル的にはマレーシアやインドネシア、タイなどが世界ランキング上位に名を連ねる強豪国です。 例えば、男子車いすクラスでは特に韓国勢が強さを見せ、また、国際大会への出場が少なく国際ランキング的には目立たないが、世界選手権で上位に食い込んでくる中国勢のパフォーマンスもハイレベルになります。


    バトミントンは各クラスとも選手層が多彩で見どころも多く、屈辱奪還に向け、金メダルを狙った白熱した戦いに注目です。


    日本勢はバトミントン人気が高く、パラリンピックの正式競技入りもあり、年々競技人口を増やしています。 世界ランキング上位に食い込む選手たちを始め、世界での存在感を増やしながら国内での代表争いも熾烈さを極めるなか、切磋琢磨でさらなるレベルアップを図り 世界の頂点を目指す。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラボート Ver.
  • ボートは己の力強いオール捌きや自然の読解力、戦術を駆使する勝負!


    ローイング(ボート)
    画像出典元:パラサポ

    パラボートは6つの直線コースで競い合う水上最速のレースです。試合はスタートの合図で同時にボートを漕ぎ出し、フィニッシュラインを通過した僅差で勝敗が決するレース展開に注目。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラボートの主な強豪国と地域:
    「ウクライナ、オーストラリア、ブラジル、ノルウェー、イスラエル、フランス、イギリス、オランダ、中国、アメリカ etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダルを獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧米や南米、オセアニア、アジア諸国勢との水上の順位争いに荒波が打ち寄せる。 自然環境を読み解き、パワー漲るトルクと最速のスピードが打ち出せるオール捌きを魅せる国はどこだぁ!


    ローイング(ボート)の特徴:


    ローイング(ボート)は競技用のボートに乗り、ブイで仕切られた6つの直線コースで競い合う競技です。 スタートの合図で同時にボートを漕ぎ出し、ボートの先端がフィニッシュラインを通過した順に順位がつけられます。 距離はリオデジャネイロ2016大会までは、1,000メートルだったが、2017年にオリンピックと同じ2,000メートルに変更され、実施されている水上レースです。


    種目はボートの種類別に、シングルスカル(1人乗り)、ダブルスカル(2人乗り)、舵手付きフォア(5人乗り4人漕ぎ)の3種目で、それぞれ対象となるディサビリティーズが規定されています。 ルールはオリンピックとほぼ同じだが、シングルスカルとダブルスカルは下肢にディサビリティーズのある選手が対象なので、一般のボートとは異なりシートが固定されており、基本的に腕など上半身のみで漕ぐスタイルです。


    クラス分け:


    肢体ディサビリティーズ、視覚ディサビリティーズによって、以下のクラスに分けられています。


    PR1は、体幹機能が無いまたは最小で、腕および、または肩のみでオールを漕ぐ選手クラスです。 座位バランスが悪く、支えるため艇内のシートに座ってベルトで固定し、シングルスカル(男子/女子)で行われます。


    PR2は、体幹、腕、肩の機能を使ってオールを漕ぐが、下肢の機能または可動性が低いため、ボートを推進させるためのスライディングシートを使うことができない選手のクラスです。 ダブルスカル(混合)で行われます。


    PR3は、下肢、体幹、腕、肩に残存機能があり、スライディングシートを使うことができる選手のクラスです。 視覚ディサビリティーズがある選手も該当し、視覚ディサビリティーズ選手の漕手は2名まで、舵手付きフォア(混合)で行われます。


    種目別:


    ボートがパラリンピックの正式競技となったのは北京2008大会からで、比較的歴史の浅い競技です。 パラリンピックでの実施は、シングルスカル(1人乗り)、ダブルスカル(2人乗り)、舵手付きフォア(4人乗り)の3種目になります。 シングルスカルは男女別で行われ、ダブルスカルは男女のペア、舵手付きフォアの漕手は男女2名ずつのチームで構成される種目です。


    シングルスカルは下肢にディサビリティーズがあり、体幹が使えない選手が対象となるため、バランスがとりやすいようボートの両脇に補助用の浮きがついています。 シートは固定されて動かず、また、背もたれもあり身体をベルトで固定し、オールは左右1本ずつ持ち、両手で漕ぐスタイルです。


    ダブルスカルもシートは固定されているが、背もたれはなく体幹を使って漕ぐことができます。 オールはシングルスカル同様、各選手が左右1本ずつ持ち、両手で漕ぐので、2人のタイミングを合わせる難しさがある種目です。


    舵手付きフォアは男女2名ずつの漕手に加え、舵取り役のコックスも同乗し、5人で一組となります。 オリンピックで使うボートと同様にシートはスライディング式で、膝の曲げ伸ばしも使うことができ、1人1本のオールを両手で持ち、左右交互に座って漕ぐスタイルです。 身体ディサビリティーズと視覚ディサビリティーズという異なる組み合わせでのチーム戦もボート競技の面白いところになります。 舵手付きフォアは4選手の呼吸や漕ぐスピード、タイミングなどをそろえることが重要です。 コックスが多くの役割を担い、号令をかけて漕手の動きを合わせたり、ボートが波や風の影響でまっすぐ進まない場合に舵を切って進路をコントロールします。 コックスは健常者が務めてもよく、漕手の乗る位置などはチーム戦略に合わせて自由に設定可能です。


    見どころ:


    シングルスカルは個人技や身体能力の競い合いが魅力で、ダブルスカルと舵手付きフォアは、さらにコンビネーションもポイントで、息の合ったチームワークも見どころになります。


    上半身での力強いオールさばき、波や風の動きを読み、水上最速を狙う戦いやフィニッシュラインを目指して一直線に水上を滑り、僅差で勝敗が決する目が離せないレース展開に注目です。 2,000メートルに伸びたレースの距離、勢力図にどんな影響を及ぼすのか、注目が集まります。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    パラリンピックのボート競技は、国際ボート連盟(FISA)が統括しており、世界選手権やワールドカップ、各国内大会などでは健常者の大会にパラリンピックの ボート競技が組み込まれ実施されているのが現状です。 2017年のルール変更によってレースの距離が1,000メートルから2,000メートルに延長され、オリンピックと同じになり、ロサンゼルス2028大会でも2,000メートルコースで行われるだろう。


    1,000メートルは陸上競技の短距離走に匹敵するイメージであるのに対し、2,000メートルは中長距離走に匹敵するだけに、強度だけでなく、駆け引きなど戦術もより一層必要となります。 また、距離は2倍だが、身体への負担は2倍以上かかることが想定されるレースです。


    上半身だけでボートを漕ぐ選手にどんな影響を及ぼすのか未知数の部分も大きく、今後、トレーニングデータの蓄積や生理学的研究、分析などが待たれます。


    パラリンピックのボートはメンバー構成が変わりやすいので、世界ランキング制度はなく、パラリンピックの出場権は大会での順位で、その都度決められている競技です。 まず、パラリンピック前年に行われる世界選手権の上位国(人数は大会ごとにFISAが決定)に与えられ、続いて、翌年(パラリンピック開催年)の世界最終予選の上位国に与えられ、さらに大陸バランスなどが検討され、FISAが「推薦枠」を与えます。 また、過去のパラリンピックでは、「開催国枠」が設定されたことがある競技です。


    世界情勢としてはオリンピックのボート強豪国が、パラリンピックでも強い傾向にあります。 強豪国、欧米、オセアニア、南米勢に、アジア王者の中国が絡む。


    ボートは他競技からの転向者や複数競技に挑む選手も比較的多く、わずか3年で世界の頂点に立つことも可能です。 リオデジャネイロ2016大会以降、大きな変化となる距離の延長がどのような影響を及ぼすのか、選手構成によるチームワーク強化など、ロサンゼルス2028大会に向けて世界情勢に変動はあるのか、目が離せません。


    日本は過去の大会で推薦枠での出場や東京2020大会での開催国枠、自力での出場枠獲得など潜在的な競技人口は100名ほどだが、うち競技志向者は約30名で、強化選手となるとかなり絞られるため、選手強化と並行し、競技の普及や選手発掘も精力的に進められています。 ロサンゼルス2028大会への日本選手の出場枠獲得で活躍が期待されている競技です。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラカヌー Ver.
  • カヌーは己の鍛え上げた上肢と艇との一体化、パドルリング技術の勝負


    カヌー
    画像出典元:パラサポ

    パラカヌーは2種類の艇を使い、水上の速さを競うレースです。 試合は磨き上げた上半身やバランス感覚、高度な技を駆使し、いかに効率よく力強く、驚異のパドル捌きのレース展開に注目。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラカヌーの主な強豪国と地域:
    「ハンガリー、ブラジル、フランス、オーストラリア、ウクライナ、イタリア、RPC、イギリス、アメリカ、ポルトガル、ドイツ、チリ etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダルを獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧米や南米、オセアニア、アジア諸国勢との水上の順位争いに小鳥たちも競い合う♪ 自然環境を読み解き、パワー漲るトルクと最速のスピードが打ち出せるパドル捌きを魅せる国はどこだぁ!


    パラカヌーの特徴:


    パラカヌーはリオデジャネイロ2016大会からパラリンピックの正式競技となり、ボートとは異なり、選手は進行方向に向かって座って競い合う競技です。 1艇に1人が乗り、8艇が一斉にスタートし、パドル(櫂)を使って漕ぎ進み、タイムを競い合います。 パラリンピック競技となっているのは障害物のない直線コースで着順を競う個人200メートルスプリントです。 リオデジャネイロ2016大会ではカヤック種目が行われ、東京2020大会では、ヴァー種目(VL)が新たに追加され、カヤック(KL)とヴァー(VL)は、艇とパドル(櫂)の形状が異なり、漕法も異なっています。 カヌーのスプリント種目はパドル(櫂)を使ってカヌーを漕ぎ、シンプルに速さを競う水上での短距離競争です。


    クラス分け:


    対象となるのは下半身や体幹にディサビリティーズのある選手で、公平な競技を行うため選手はディサビリティーズの程度や運動機能によって3つのクラスに分けられています。 クラスは重いほうから順に、L1クラス(体幹の機能がなく胴体を動かすことが困難なため、肩と腕の機能だけで漕ぐ選手)、L2クラス(下肢で踏ん張ることが困難だが、胴体と腕を使って漕ぐことができる選手)、L3クラス(脚、胴体、腕を使い、踏ん張ることや腰を使う動作によって艇を操作できる選手)です。 カヤック部門はKL1、KL2、KL3、ヴァー部門はVL1、VL2、VL3と表されます。


    種目別:


    パラカヌー競技は上半身の力を推進力とし、水面を滑るように進み、いかに効率よく力強く、そして安定してパドルを回転させられるかという、パドリングの技術が勝利の大きなポイントです。 パラカヌーについては、とりわけカヌーと体のフィッティングが重要で、使用される艇はカヤックとヴァーの2種類で、競技はそれぞれの部門に分かれて行われます。


    ・カヤック
    艇は長さ5メートル20センチ、最小幅が50センチ、最小重量12キログラムの直進性に優れた形状のものを使用し、オリンピックで使用される艇と同じような形状です。 パドルは長さ2メートルほどで、水をとらえるブレードが両側についているタイプで、1本のパドルを持った選手が艇の左右を交互に漕ぎながら前進していきます。


    ・ヴァー
    東京2020大会からの新種目で艇はカヤックよりも長く、7メートル30センチ以内、最小重量13キログラム(浮き具を含む)です。 長いほど推進力があり、本体の左右どちらか片方に、バランスをとるためのアウトリガー(浮き具)が付いています。 アウトリガーの付いたカヌーは、太平洋の島々で古くから用いられたものだが競技としては新しいです。 これが付くとカヌーは安定します。 ヴァーで使用するパドルはカヤックとは異なり、片側にだけブレードが付いているものを使い、左右どちらか片方のみを漕いで進み、艇を直進させるためには高度な技術が必要です。


    選手は自身のディサビリティーズに応じて、ルールの範囲内でカヌーの座席(シート)部分やコックピット内部の改造をすることが認められています。 例えば、体幹バランスをとることが困難な選手にとっては座席の改造が大きなポイントです。 素材や形状などを自身のディサビリティーズや体型に合わせて工夫し、座席と体を固定するためにベルトを取り付けるなどして姿勢を維持し、艇と一体化して漕げるようそれぞれ工夫しています。


    見どころ:


    カヌーの選手の多くは「水の上は究極のバリアフリー」と言い、段差も坂道もなく風を切って進める、それがカヌーの魅力です。 車いすからカヌーに乗り込むと、体幹や下肢の機能にディサビリティーズを感じさせない鍛え抜いたバランス感覚と高度な技術で、爽快に水の上を漕ぎ進める姿に魅了されます。


    また、ポリネシアの言葉で小舟を意味するヴァーでは、オリンピックのカヌー競技にはない、パラカヌーだけのアウトリガー付きのカヌーレースを観戦することができる競技です。


    鍛え抜かれた上半身の筋肉とフィッティングを駆使してバランスを保ちカヌーと一体化、爽快に風を切って水面を進む、カヌーと一体化したバドリングのテクニックが見どころになります。 なめらかなパドルさばきでスプリント勝負に注目です。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    2009年のカヌー スプリント世界選手権で、初めてパラカヌーのレースが公開競技として行われ、2010年に第1回世界選手権大会が開かれ、パラリンピックにはリオデジャネイロ2016大会から正式競技としてカヤック部門が採用されています。


    強豪国として知られるのはイギリスやブラジル、オーストラリアなどで、パラリンピックの正式競技への採用が決まって以降、他競技から転向してくる選手も多く、競技性やレベルも向上している競技です。


    東京2020大会で初めて実施されたヴァー部門、パリ2024大会でも新たなスター選手の誕生に期待が集まります。


    日本はパラカヌーが初めて採用されたリオデジャネイロ2016大会に出場し、8位入賞を果たし、東京2020大会では7位入賞の結果です。 これまで競技人口が少なかったパラカヌーだが、東京2020大会を目指す選手で男女とも少しずつ増えており、ロサンゼルス2028大会への選手の強化が進められています。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラサイクリング(自転車)トラック Ver.
  • トラックは車両と一体化し、残存機能を最大限に発揮した己との勝負!


    パラサイクリング トラック
    画像出典元:NHK

    パラサイクリング トラックは屋内の自転車専用競技場で行われる種目です。試合は乗車、走行技術を磨き上げ、限界ギリギリまで挑戦する選手たちの迫力あるパフォーマンスに注目。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラサイクリング(自転車)トラックの主な強豪国と地域:
    「中国、フランス、イギリス、スペイン、スロバキア、RPC、カナダ、オーストラリア、ルーマニア、コロンビア、ウクライナ、オランダ、ポーランド、ベルギー、ドイツ、アメリカ、アイルランド etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧米、オセアニア、アジア諸国勢との限界ギリギリの順位争いに突破口の光が差し込む♪ 己を信じ、限界を打ち破り、さらなるターボチャージャーのトップスピードで走り切れる国はどこだぁ!


    パラサイクリング トラックの特徴:


    パラサイクリングと呼ばれる自転車競技がパラリンピック正式競技に加わったのは、ニューヨーク ストックマンデビル1984大会から、トラック競技がアトランタ1996大会からです。 自転車競技にはトラックとロードがあり、それぞれ複数の種目が行われます。


    トラックはオリンピックと同様にすり鉢状の傾斜がついた自転車専用競技場「ベロドローム」が舞台です。 オリンピックやパラリンピックをはじめとする大きな世界大会は1周250メートルのベロドロームで開かれ、屋内を走るため、風など天候の影響が少なく、トップ選手は時速60キロメートルを超えるスピードで駆け抜けます。


    パラリンピックの自転車は、参加する選手のディサビリティーズにより、使用する自転車が異なる点が最大の特徴です。 選手自身のポテンシャルを最大限に発揮するために自転車の乗車技術、走行技術を磨き上げます。


    種目とクラス別:


    トラックは、一般的な競技用2輪自転車を使用するCクラス、2人乗りのタンデム自転車を使用するBクラスに大別され、「タイムトライアル」、「パーシュート」、「チームスプリント」が実施される種目です。


    Cクラスは、四肢の切断や欠損、または筋力低下、可動域制限、運動失調、アテトーゼなど、運動機能にディサビリティーズがある選手のクラスで、できるだけ公平に競い合えるようにするため、ディサビリティーズの程度によってさらに細かくC1、C2、C3、C4、C5に分けられます。 個人種目は男女別、チーム種目「チームスプリント」は男女ミックスで競い合う形式です。


    トラック種目のうち、Cクラスは切断やまひなど四肢のディサビリティーズを対象とし、ディサビリティーズの程度の重いほうからC1~C5の5つに区分されます。 使用する2輪自転車は競技用を使用するが、安全性の確保を目的に、選手のディサビリティーズの特性に合わせた最小限の改造も認められている仕様です。 例えば、上肢ディサビリティーズの選手はハンドルの形を変えることができたり、ひざ下切断の選手は義足をペダルに固定できます。


    Bクラスは視覚ディサビリティーズを対象とするが、他の競技のように見え方の程度に応じたクラス分けはなく、ひとつのクラスで競い合う形式です。 2人乗りのタンデム自転車は、前方にパイロットと呼ばれる晴眼の選手が乗ってハンドル操作やコース取り、レース状況に応じた判断を行い、後方に視覚ディサビリティーズの選手が乗ります。 両者のペダルは連動しているため、ピッタリとリズムを合わせて漕げば、2人の力を合わせた最大限のパフォーマンスが発揮できるクラスです。 コーナーでの体重移動や息の合ったスピード緩急、ペダリングなど、2人の高いコンビネーションが欠かせません。 日ごろの練習の積み重ねが重要になります。


    見どころ:


    トラック種目は、残存機能をフル活用して限界ギリギリまでスピードを出す選手たちの迫力あるパフォーマンスが見どころです。 己の限界に挑戦する選手たちの姿に引き込まれるように観客もヒートアップします。 観客席と選手との距離感も近く、会場全体が一体となって盛り上がることができるのもトラック種目観戦の楽しみです。 傾斜のある屋内走路でスピード感のある短距離の勝負は会場が一体になり、限界に挑む選手たちの姿に手に汗握る!


    3つの種目別の特徴:


    「タイムトライアル」はそれぞれが最大限のスピードで走り、コンマ一秒を競い、計測したタイムで順位が決まります。 Bクラスは時速60キロメートルを超えるスピードで、迫力が味わえ、激しいバトルに見るものも手に汗握ること間違いないです。 Bクラス男女及び男子Cクラスは1キロメートル、女子のCクラスは500メートルを走ります。


    「チームスプリント」は男女混合の1チーム3人で構成し、空気抵抗による減速を避けるため縦列になりながら1人が一周ずつ先頭を走り、周回ごとに1人ずつ隊列から離脱していき、3周目を走った選手のタイムで優劣を競い合う種目です。 公平さを保つため、性別、クラスごとに点数が決められ、3人の組み合わせは定められた上限のポイントを超えてはなりません。 各国のチームワークも見どころです。


    個人追い抜きとも呼ばれる「パーシュート」は、予選の計測タイム上位4組が決勝に当たり、順位決定戦に進みます。 予選1位と2位が金メダルを競い、同じく3位と4位の選手で銅メダルをかけて対戦する形式です。 ホームストレッチ、バックストレッチからそれぞれが同時にスタートして先にフィニッシュするか、対戦相手を追い抜いた選手が勝者となります。 男子Bクラス、男子C4~C5は4キロメートル、それ以外のクラスは3キロメートルで競い合う種目です。


    なお、Bクラスは、視覚ディサビリティーズの選手に競技パートナーが不可欠だが、そのパイロットを健常のトップ選手が務めることも珍しくありません。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    圧倒的な強さを発揮しているイギリスをはじめ、オーストラリアや中国が発揮するトラック種目で、近年、オリンピックとパラリンピックチームの強化体制の統合が進んでいることで各国のトレーニング環境が整い、競技レベルも上がっています。 また、東京2020大会の個人戦でも力を発揮するフランス勢のさらなる追い込みに注目が集まりそうです。 アジア地域では中国がトラック競技で抜群の存在感を放っており、警戒すべき存在であることに変わりありません。


    ロサンゼルス2028大会では出場国ともに、果たしていくつのメダルを獲得できるのか、輝き続けるスター選手などに注目です。 団体種目のチームスプリントは、リオ016大会で世界記録を打ち立て、東京2020大会で優勝したイギリスを中国やスペインらが引きずり下ろせるか。 強豪国、欧米とオセアニア、中国、健常との垣根がなくなり、より一層ハイレベルな争いに観客も熱狂!


    日本勢はパラリンピック連盟(JPCF)の強化指定選手や同育成選手を中心に競技力強化が行われており、男女ともに若手の育成も進められています。 ロサンゼルス2028大会での活躍が見込まれる選手も現れるかも、乞うご期待。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


    ロード Ver.

    ロードは自然環境を見極め、メンタルと独走力を駆使した己との勝負!


    パラサイクリング ロード
    画像出典元:NHK

    パラサイクリング ロードは起伏ある屋外の長距離コースで戦う種目です。試合は多彩なバイクコントロールやペース配分、ポジション確保、ライバルを牽制し駆引きする走りに注目。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラサイクリング(自転車)ロードの主な強豪国と地域:
    「イギリス、フランス、ウクライナ、オランダ、イタリア、スペイン、RPC、スイス、オーストリア、中国、ベルギー、コロンビア、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、スロバキア、南アフリカ、アイルランド、スウェーデン、ポーランド etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧米、オセアニア、アフリカ、アジア諸国勢とのコンマ数秒の順位争いに各国が熱狂する♪ 大自然のなか、コース状況を読み解き、華麗に疾走遂げる国はどこだぁ!


    パラサイクリング ロードの特徴:


    オリンピックでは第1回のアテネ大会から正式競技として実施されている自転車競技だが、パラリンピックで採用されたのはニューヨーク ストークマンデビル1984大会から、以来継続して実施されています。 パラリンピックの自転車は、屋外の道を走る「ロード」と屋内の自転車専用走路を使用する「トラック」に大別され競技です。


    屋外でレースを行うロードは、風や雨、暑さなど刻々と変化する自然の中で行われます。 屋外の長距離コースで競い合うため、スタミナを考慮したペース配分、ポジションの確保、ライバルを牽制して仕掛けるポイントなども勝敗を分けるカギです。


    クラス分けや使用する機材の違いはあるが、UCI(国際自転車連合)の規制に沿ってオリンピックとほぼ同じルールで行われています。


    ロードでは、自転車ごとに異なるバイクコントロールテクニックを駆使し、選手によって得意不得意が明確に分かれるため大きな勝負所となる上り、繊細なスピードコントロールとコーナーワークが必要とされる下りといったコースの特徴をどう攻略できるかがポイントです。


    ロードでは「ロードレース」、「タイムトライアル」、「チームリレー」の3種目があり、選手はディサビリティーズの種類や程度、そして使用する自転車により4つのクラスに分かれてメダルを競い合います。 メダル数が多い、ロードは総計34個の金メダルを争う競技です。


    クラス:


    トラックにはなく、ロードのみ実施されるクラスもあります。


    Tクラスは、重度のまひなどで、ペダルを漕ぐ脚力はあるものの、一般的な2輪の競技自転車には乗ることが難しい選手を対象とし、ディサビリティーズの程度によってT1~T2に区分されるクラスです。 このクラスの選手は体幹の機能強度低下、平衡感覚の欠如、筋緊張、運動失調、アテトーゼなどによりバランスを取ることが難しいため、安定性の高い2輪自転車「トライシクル」を使用します。 運動機能に制限があるなか、ペダルに力を伝えるテクニックはもちろんのこと、車幅のあるトライシクルで失速せずにコーナーを曲がる技術の習得も欠かせません。


    もうひとつのHクラスは、切断や脊髄損傷によるまひなどで、主に下肢に重度のディサビリティーズのある選手が対象です。 ディサビリティーズの程度の重いほうからH1~H5の5つに細分され、手で漕ぐタイプのハンドルサイクルを使います。 一般的にH1~H4の選手は仰向けの状態で自転車に乗り、腹筋や背筋の筋力が安定しているH5の選手は上体を起こし前かがみに乗り込むスタイルです。


    トラック同様に、2輪自転車を使用するCクラス(切断、まひなどの四肢ディサビリティーズ)と、視覚ディサビリティーズの選手が後方に乗る2人乗りタンデム自転車のBクラスも実施されます。


    3つの種目:


    一斉スタートで順位を競う「ロード」種目は男女別に行われ、クラスそれぞれに設定された長い距離を走る種目です。 先頭の選手が空気抵抗を受けるため、できるだけ他の選手の後ろで体力を温存しながらレース中に駆け引きを行い、勝負所で一気に仕掛けます。 ラストの直線で激しく競い合った末、わずかな差で勝者が決まることもあるレース展開です。


    「タイムトライアル」は1周8キロメートルのコースを男女やクラスごとに定められた周回を走り、個々の完走タイムで順位を決めます。 選手は時間差で一人ずつスタートし、全員がゴールした後に順位が決まるため、自らを追い込む強いメンタルと独走力も必要です。


    基本的には先着もしくは計測タイムが最も早い選手が勝ちだが、パラリンピックでは複数のクラスを統合して競技を行うことがあり、その場合、実際に計測したタイムにクラス間のディサビリティーズの程度を補正した係数をかけた「計算タイム」で順位を算出します。


    「チームリレー」は1チーム男女混合の3名で編成され、一周2.7キロメートルのコースを各3周計9周する勝負です。 実施されるのはHクラスで、次の走者へリレーする際はタッチではなく、前の走者がラインを通過したら次の走者はスタートできます。


    見どころ:


    自然の影響やコース状況を読み、長距離のコースを走破する姿に圧巻です。 ロードの舞台は起伏のある屋外のコース、ディサビリティーズに応じて駆使する駆け引き、ポジション争いの末、コンマ一秒の争いを制する選手に注目が集まります。 プロ、二刀流、個性豊かな選手たち、圧倒的な存在感を放つスター選手のパフォーマンスに注目です。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    勢力図は自転車文化の盛んな欧米が上位を占め、とくにイギリス、フランス、オランダ、ドイツが強豪です。


    Cクラスでは、上記の他にもスペイン、ベルギー、オーストラリア、アメリカなど各国がひしめいています。 アジア地域では、トラックで強さを誇る中国がロードでも力を発揮しているのが現状です。


    Bクラスは、オランダ、フランス、イギリス、アイルランド、スウェーデンが金メダルを狙っています。


    Hクラスのチームリレーでは、イタリアが強さを誇っているがフランス、アメリカなど頂点をにらむ各チームの動向からも目が離せません。


    メダルを量産してきた欧米のベテランが牙城を守るのか、それとも列強を脅かす新勢力が現れるのか、楽しみです。


    日本は自転車の盛んな強豪国の実力者に割って入り、メダリストを生んできたチーム、さらなる活躍に乞うご期待!


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラライディング(馬場馬術)Ver.
  • 馬術は人馬との信頼関係や技の正確性、同調性、己の華麗な演技の勝負


    パラ乗馬
    画像出典元:パラサポ

    パラ馬術は芸術的で、技の正確さや演技の美しさを競い合う競技です。試合は馬場を駆抜ける人馬一体の華麗な演技やチームワーク、競技スタイル、補装馬具、音楽との一連の動きに注目!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラライディング(馬場馬術)の主な強豪国と地域:
    「アメリカ、ラトビア、イタリア、イギリス、オーストリア、デンマーク、オランダ、ブラジル、ベルギー、ノルウェー、スウェーデン、ドイツ etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧米やアフリカ、アジア諸国とのダイナミックかつ華麗な順位争いに気品漂う風が流れ込む♪練習で培った人馬との信頼関係で芸術の都を華麗に演技できる国はどこだぁ!


    パラリンピックの馬術の特徴:


    乗馬の芸術は古代ギリシャで始まり、その後、ルネサンス期に復活し、1952年のヘルシンキ大会では、女性が初めて馬場馬術に参加し、1964年には、女性がすべての馬術種目に参加できるようになり、オリンピックで唯一の完全に混合で行われる種目です。 最初の大会は1970年代に開催されます。 欧米で人気のあるスポーツである馬場馬術は、パラリンピックではアトランタ1996大会から正式競技として採用された競技です。


    馬場馬術の競技対象は肢体不十分の選手と視覚ディサビリティーズの選手で、男女が対等な条件で、ディサビリティーズの内容や程度に応じてグレードⅠからⅤまで5つのクラスに分かれて競います。 オリンピックの馬術とは異なり、パラリンピックでは技の正確さや演技の美しさを競う馬場馬術(ドレッサージュ)種目のみが行われる競技です。


    種目は、個人課目と、選手3名で構成される団体課目(音楽付き)があります。 また、個人課目の結果が上位の選手のみが出場できる「馬のバレエ」とも呼ばれ、選手が考えたオリジナルな動きのパターンを組み合せた音楽に合わせて乗りこなす自由演技課目(音楽付き)の3つです。 勝負は5名の審判の拠点によって決められ、歩様やステップの正確性、乗り手と馬の一体感などが評価の対象となります。 人馬一体の華麗な演技を競う馬場馬術です。


    クラス分け:


    パラリンピックではオリンピックと同様に男女混合での採点演技で行われるが、ディサビリティーズの内容や程度により、5つのクラスに分かれて競い合います。 クラスごとに求められる技術レベルが異なり、ディサビリティーズを補うための馬具の使用や改造なども認められている競技です。


    リオデジャネイロ2016大会までは、クラスはディサビリティーズが重い方から順に5つだったが、2017年からグレードⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴに変更され、東京2020大会も新しいクラス分けで実施され、パリ2024大会も同様のクラス分けで実施されることだろう。


    グレードⅠは、全四肢および体幹に重度のディサビリティーズがある選手のクラスです。 グレードⅡは、上肢のディサビリティーズは最小だが体幹に重度のディサビリティーズがある、または体幹、腕、足に中度のディサビリティーズがある選手のクラスになります。 グレードⅢは、体幹のディサビリティーズは最小またはディサビリティーズが無いが、両下肢に重度のディサビリティーズがある、または両上肢、両下肢および体幹に中度のディサビリティーズがある選手のクラスです。 グレードⅣは、両上肢欠損または両上肢に重度のディサビリティーズがある、全四肢に中度のディサビリティーズがある、または低身長の選手のクラスになります。 重度の視覚ディサビリティーズがある、または盲目(B1クラス)の選手も該当の対象です。 グレードⅤは、可動域または筋力に軽度のディサビリティーズがある、片下肢欠損、または軽度の両下肢欠損の選手、視覚ディサビリティーズ(B2クラス)がある選手のクラスになります。


    採点内容とルール:


    馬場は、グレードⅣとⅤはオリンピックと同じ20メートル×60メートルのサイズで、グレードⅠからⅢは少し小さい20メートル×40メートルの馬場を使う競技です。 選手は、この馬場内で決められたコースを移動しながら、図形などを描き、馬を操る技術レベルを審査されます。 最も基本的な技術は「常歩(なみあし)」、対角線上の肢が交互に2拍子のリズムで動く「競歩(はやあし)」、スピードのある「駈歩(かけあし)」、さらに高度な、 前肢と後肢が異なる軌跡を描く「ニ蹄跡運動(にていせきうんどう)」です。 グレードⅠは常歩、グレードⅡは常歩と速歩など、クラスによって求められる技術レベルが異なります。


    馬場の周囲にアルファベットなどのマークが記され、例えば「B → E → Kの順に常歩で」といった指示に従って馬をコントロールし、馬場を囲むように5人の審判員が座っており、動きの正確さ、馬の頭の位置など項目ごとに採点シートに点をつけていく方法です。 順位は各審判員の採点を満点で割ったパーセンテージで決まります。


    視覚ディサビリティーズの選手はグレードⅣやⅤにクラス分けされるが、「コーラー」がマークの位置を声で知らせ競技をサポートし、コーラーは最大13人までつけられるルールです。 高次脳機能のディサビリティーズなどで記憶ディサビリティーズがある選手は、「コマンダー」が馬場外からコースを逐次伝えることができます。 こうしたアシスタントとのチームワークも見どころです。


    選手はヘルメットやジャケットの着用が義務付けられています。 まひや切断のため下半身の支えがない状態でも、選手はバランスよく鞍に乗って騎乗するので、ディサビリティーズは見えにくいが、ブーツの中は義足の場合もある競技スタイルです。 選手のディサビリティーズや症状は一人一人違うので、ディサビリティーズに応じて改造した特殊な馬具の使用が認められています。 例えば、鞍や手綱、鐙など人と馬をつなぐ道具は選手の身体状況に合わせ、安全第一の工夫が認められている仕様です。 鞍には補助ベルトや背あてを付けたり、手のディサビリティーズで手綱を握れない選手は手綱の先に輪(ループ)をつけたり、口でくわえたり、足の指で握ったりする選手もいます。 下半身まひの選手は馬の制御のため、1~2本の鞭を使用することが可能で、道具の改造や使用も演技の出来ばえを左右する重要なプロセスです。 これらは注目すべきポイントの一つになります。


    馬術においては、素質が高く美しい馬との出会いが大切だが、さらに乗り手との相性の良さも重要です。 言葉を交わすことはできないが、一緒に同じ時間を過ごしてコミュニケーションをとり、馬の性格や能力を理解し、尊重することで演技を創りあげていきます。 人と馬との信頼関係を築き、呼吸と気持ちを合わせ、同調性を高めることが欠かせません。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    パラリンピック出場には、既定の国際大会を転戦し、出場条件となるパーセンテージを得る必要があります。 リオデジャネイロ2016大会以降は、「選手のみの出場資格」から「選手と馬のコンビネーションでの出場資格」に要件が変更され、選手が同じ馬を各地の競技場に輸送する必要があり、日本などの島国にとってはクリアすべき課題が増えているのが現状です。


    歴史的に馬術の人気が高いヨーロッパ地域の国が強く、特に圧倒的強さを見せるイギリスは馬術大国として知られ、個人課目で多数のメダリストを輩出しており、団体戦でも連覇を続けています。 特に、オランダやドイツなども上位に食い込む他、近年は欧州勢優位を脅かす、南アフリカやシンガポール、アメリカなども力をつけている諸国です。 ロサンゼルス2028大会は開催国であるフランスを始め、ヨーロッパの牙城を他の国が崩せるかに注目が集まります。


    互いを信じて、心をひとつに、馬場を駆ける人馬一体の息づかいに耳を澄ませ、思うままに馬を操り、見事な演技を引き出す国や地域の台頭が魅力的です。


    日本はリオデジャネイロ2016大会や東京2020大会で培った経験やパラ馬術に転向してきた選手など強化指定選手も増え、厚みを増した陣容で躍進を目指す。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラパワーリフティング(重量挙げ)Ver.
  • パワーリフティングは上半身の三頭筋と精神力を駆使した己との勝負!


    パラパワーリフティング
    画像出典元:パラサポ

    パワーリフティングはバーベルを押し上げ重量を競い合う人気競技です。試合は体重別で実施され、独特の緊張感と多くの観客中、鍛え上げた筋肉と集中力を発揮させる試技の成功に注目!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラパワーリフティング(重量挙げ)の主な強豪国と地域:
    「ヨルダン、ベトナム、アゼルバイジャン、カザフスタン、フランス、ギリシャ、中国、エジプト、エルサルバドル、イラン、アルジェリア、マレーシア、イギリス、コロンビア、モンゴル、イラク、インドネシア、ベネズエラ、ナイジェリア、ポーランド、ウクライナ、トルコ、メキシコ、ウズベキスタン、ブラジル、RPC etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧州や南米、アフリカ、中東、アジア諸国勢とのパワー漲る順位争いに成功を示すランプが点灯する♪世界110ヵ国以上に普及するパワーリフティングの新記録を更に持ち上げる国はどこだぁ!


    パワーリフティングの特徴:


    パワーリフティングは重りのついたバーベルを押し上げ、その重量を競う競技の総称です。 そのうちパラリンピックでは、台上に仰向けに横たわった状態からバーベルを押し上げるベンチプレス競技が行われます。 下肢または腰にディサビリティーズがあり、立位でウエイトリフティング競技を行うことができない選手が参加し、腕や肩、胸など上半身の筋力だけが武器です。 上半身だけで、自身の体重の約3倍以上の重量を持ち上げる選手もいます。


    東京1964大会からパラリンピックの正式競技となったが、当時はウエイトリフティングという名称で行われ、さらに脊髄損傷の男子選手のみ出場が認められた競技です。 ソウル1988大会からパワーリフティングという名称に変更され、脳性まひやポリオ、下肢欠損など対象とするディサビリティーズも拡大されています。 シドニー2000大会からは女子の部も実施されるようになり、近年競技選手は110ヵ国以上に広がっている競技です。


    実施階級:


    パリ2024大会も東京2020大会と同様に男女各10階級が実施される予定になっています。 試技は一人1回ずつ順番に行い、3回の試技で最も重いバーベルを挙上した選手が勝者となる試合形式です。 また、ディサビリティーズの内容や程度によるクラス分けはなく、試合は体重別で行われます。 男女各10階級に分かれるが、下肢の一部を切断している選手は切断の範囲に応じて選手自身の体重に一定の重さを加算した重量で分類する構成です。


    ルール:


    選手がパラリンピック専用のベンチプレス台に仰向けに横たわった状態で試合が開始されます。 台は長さ2.1メートルで最大幅は61センチメートル、上半身部分の幅30センチメートル、高さは床から48センチメートルから50センチメートルまでの規定です。


    一般のベンチプレス競技では足を床に着けた状態で行うが、パラリンピックでは足も台に乗せた状態で行われるので、足でふんばることができません。 バランスを保つため、足をストラップ(布製のベルト)で固定することもあります。 足を床につけない状態での競技が、いかに難しいか想像してみましょう。


    選手はラックから外したバーベルを腕が完全に伸びた状態で支え、審判の指示でバーベルを胸の位置で一旦止めて、肘を真っ直ぐに伸ばしながら元の位置まで一気に押し上げる方式です。 左右どちらに傾いたりせず、正しい姿勢でバーベルを上げたまま静止し、主審が「ラック」と合図したらバーベルをラックに戻します。 試技は3人の審判によって判定され、白いランプが2個以上点灯すれば成功です。 逆に、赤いランプが2個以上点灯すれば不成功を意味します。 鍛え上げられた筋肉と一瞬の集中力が試される会場は独特の緊張感に包まれ、成功を示すランプが点灯すると、大歓声が響き渡る瞬間です。


    選手はこの試技を3回行うことができます。 申告した重量の少ない選手から1回ずつローテーションし、3回目の試技を終えた時点で最も重い重量を持ち上げた選手が勝ちです。


    見どころ:


    厳しいトレーニングによって見事に鍛え上げられた上半身、特に胸や肩、腕の三頭筋などの発達も見どころになります。 パラリンピックの中でも多くの観客を集める人気競技の一つです。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    競技の世界的な普及もあり、中東諸国やアジア、アフリカなど強豪国も幅広く、競技歴の長いベテラン選手も少なくありません。 世界的な競技普及と記録はどこまで伸び続けるのか、期待が高まります。 試技の成功が会場の息詰まる緊張感や緊迫感、静寂から大歓声に変わる瞬間です。


    日本選手はアトランタ1996大会から出場しており、過去に入賞選手も輩出し、2016年に京都府に新設された常設の練習拠点で定期的に合宿を開いたり、 海外からトップコーチを招いての練習会を行うなど、メダル獲得を目指し強化が進められ、ロサンゼルス2028大会での躍進に期待する。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラ柔道 Ver.
  • 柔道は身体能力と全神経を最大限に発揮し、己の技で一瞬の勝機に挑む


    パラ柔道
    画像出典元:NHK

    パラ柔道はクラス分けがなく階級制で行われる競技です。試合は全力での激しい技の応酬で瞬発力や集中力、持久力が求められ、微妙な持ち手争い、全ては一本のために繰出される戦略に注目。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラ柔道の主な強豪国と地域:
    「アゼルバイジャン、カザフスタン、トルコ、ルーマニア、ウズベキスタン、スペイン、カザフスタン、ウクライナ、リトアニア、メキシコ、韓国、イラン、イギリス、フランス、アメリカ、RPC、ジョージア、アルジェリア、カナダ、ブラジル、中国、イタリア etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧米、南米、中東、アフリカ、アジア諸国勢との5大陸、7つの海を跨いだ順位争いに黄金のメダルが眠っている。「はじめ」の合図で素早く一本を決める国はどこだぁ!


    柔道の特徴:


    パラリンピックの柔道は視覚ディサビリティーズ者だけで行われ、パラリンピックの柔道の程度に応じたクラス分けはなく、オリンピックと同様に男女別、体重別の階級制で行われる競技です。 アイマスクなどは使わず、全盲や弱視など見え方の異なる選手同士でも、そのまま対戦します。


    柔道は、男子がソウル1988大会から、女子はアテネ2004大会から、それぞれパラリンピックの正式競技となり、選手の視覚ディサビリティーズの程度は全盲(B1)~弱視(B3)まで区分された3クラスのみです。


    ルール:


    ルールはオリンピックとほぼ同じだが、大きく違う点は試合の始め方です。 両選手がお互いの襟や袖を決められた位置でつかみ、組み合った状態から「はじめ」とするルールが設けられています。 ここがオリンピックの柔道と異なる大きなポイントです。


    最初の組み方には手の位置などに細かい規定があり、一度組み合ったら、主審が「はじめ」を宣言するまでそのまま待つ、動けば「指導」が与えられます。 ただし、全盲の選手は、試合の最中に場外に出てしまった時に、場内中央へと戻る際の移動の介助が必要なこともあり、主審が全盲であることを認識しやすいように、柔道衣(白、青とも)の両袖外側に直径7センチメートルの赤い円形のマークを縫い付けなければならないルールです。


    組み手争いの時間がないため、試合開始から技の掛け合いになり、全力での激しい技の応酬により、選手の体力の消耗は激しく、集中力と持久力が必要になります。


    また、試合の途中で両手が離れた場合は、「待て」がかかり、選手は組んだ状態に戻され、故意に不注意の場合には場外指導が与えられるが、オリンピックに比べて緩やかに適用されているルールです。 主審は選手が場外に近づいたら、畳の中央付近から「場外、場外」と声を出すことで選手に正しい方向を知らせます。 もし場外に出た場合は、中央に戻って組み直しです。


    コーチは試合中、コーチ席から選手に指示を与えることが認められているのも、オリンピックの柔道とは違う点になります。 選手の目の代わりとなり、視覚からの情報を補うようなコーチングを行ってもよく、特に残り時間についての情報などは選手にとって重要です。


    見どころ:


    試合は開始早々に「一本」で勝負が決することもあれば、終了間際の形勢逆転もあり、接近戦での技の応酬は壮絶で4分間の試合は最後まで目が離せない魅力があります。 組み手争いがないため、試合開始直後から一本狙いの大技が繰り出されることが多く、迫力のある試合が繰り広げられる展開です。 最初に組み合った状態から自分の得意な組み方に移行しながら技につなげていこうとする、微妙な持ち手争いも見どころの一つになります。 視覚からの情報を得にくい中で、相手の微かな動きや力の入れ具合、息遣いなどから出方を察知し、攻めを封じながらいかに相手を崩し、自分の技を出すタイミングを探る戦いです。 神経を研ぎ澄ませ、集中力を高め続ける気力のスタミナも問われます。


    オリンピックのパワー柔道の潮流は、パラリンピックの柔道にも同様に見られ、選手は技をかけられた不利な体勢から、一気に巻き返す展開も見どころです。 技の幅を広げるため、ブラジル発祥で寝技を主体とする「ブラジリアン柔道」や、ロシア発祥で投げや関節技で一本を狙う「サンボ」などを練習に取り入れる選手も増えています。


    残り2秒でも組み合ってから始まるため、大逆転勝利もあり得るのはパラリンピックの柔道ならではの見どころです。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    日本発祥の柔道は欧米にも普及や浸透し人気も高く、パラリンピック柔道のルールは、2016年末に国際柔道連盟(IJF)が行ったルール改正により、一部変更されています。 例えば、試合時間は男子が1分短縮されて男女とも4分間となり、技の判定基準が一本、技ありのみです。 ルール改正で、より攻撃的に「一本」を狙う柔道を目指した変更となっており、選手はさらなる瞬発力やパワーをつけ、これまで以上に試合開始直後から積極的に攻める戦略も必要になります。


    パラリンピックの柔道は強い国が多く、各国がメダル獲得を狙っている競技です。 激動の最中、ウズベキスタンは専用の練習施設の設立や育成プログラムの導入など、パラリンピック競技全体に対する国の厚い支援もあり、強化につながっています。


    日本勢は男女とも、大会に連続出場するなか、毎大会1個以上のメダルを獲得し、今後さらなる活躍に期待が持てるように強化を図る所存です。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラテコンドー Ver.
  • テコンドーは相手の特性を見極めた戦略や有効な蹴り技、己との勝負!


    パラテコンドー
    画像出典元:パラサポ

    パラテコンドーは蹴り技が特徴の格闘技です。試合はキョルギ(組手)のみ実施され、至近距離で対峙し、華麗で力強くスピード感ある足技や強烈な蹴り技の応酬、鉄壁のガードの大迫力!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラテコンドーの主な強豪国と地域:
    「ブラジル、エジプト、RPC、トルコ、メキシコ、イラン、アルゼンチン、韓国、クロアチア、アメリカ、ペルー、タイ、デンマーク、イギリス、中国、ウズベキスタン、オーストラリア etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧米や南米、中東、アジア諸国とのスピード感ある足技の順位争いに目の色が変わる♪試合時間内に己の有効な足技が数多く決まる国はどこだぁ!


    パラテコンドーの特徴:


    テコンドーは東京2020大会からパラリンピックの正式競技となった2競技のうちの一つです。 パラリンピックのテコンドーは比較的新しい競技の一つで、2005年から始まり、2009年に最初の世界選手権大会が行われます。 蹴り技を特徴とする格闘技で、基本的なルールはオリンピックとほぼ同じです。 パラテコンドーは、知的ディサビリティーズ、神経ディサビリティーズ、視覚ディサビリティーズのある選手が行うプムセ(型)と、おもに上肢ディサビリティーズの選手によるキョルギ(組手)があり、パラリンピックではキョルギ(組手)が行われます。


    キョルギはディサビリティーズの程度により、重いほうから順にK41からK44まで4つのスポーツクラスに分けられるが、パラリンピックではK43(両上肢の肘関節より先にディサビリティーズがある選手のクラス)とK44(上肢または下肢の片方にディサビリティーズがある選手のクラス)の2つのスポーツが統合され、男女、別に体重階級制(各3階級)で競い合う競技です。


    ルール:


    試合は八角形のコートで行われ、有効な攻撃に対してポイント(2~4点)が与えられ、試合時間内により多くの得点をとったほうが勝ちです。 3ラウンド終了時点で同点の場合は延長戦が行われます。


    パラリンピック特有のルールとして、胴部への足技だけが有効な攻撃であり、頭部への蹴りは反則です。 相手と至近距離で対峙し、繰り出される蹴りの応酬は迫力満点で、力強さとスピード感が見どころになります。


    使用するコート(八角形)や試合時間(2分×3ラウンド、インターバル1分)、安全対策を考慮したヘッドギア、電子防具、マウスピース、ハンドグローブといった装具もオリンピックと同様です。


    華麗な足技の迫力やスピード感が魅力だが、パラリンピックのテコンドーは頭部への蹴りは禁止で、胴体への3種類の蹴り技だけが有効となります。 ポイントにおいては、有効な蹴りは1回2点で、180度の回転が加わった後ろ蹴りは3点、後ろ蹴りから軸足を入れ替えて計360度の回転蹴りは4点です。 360度の回転蹴りが4点技となったのは2017年からで、回転蹴りを回転度数によって点数を分けるというのはオリンピックにはないパラリンピックならではのルールになります。 豪快で華麗なこの技を習得すれば、一発逆転の可能性も高まる大技です。


    見どころ:


    ダイナミックな蹴り技は見応えがあるが、相手の蹴りを上肢でガードして止める防御力も重要になります。 ただし、選手それぞれ上肢ディサビリティーズの状態が異なるので、体の使い方にも個性や工夫が見られる試合展開です。 選手は自身の特性とともに、対戦する相手の特性をも見極め、どう守り、どう攻めるか戦略を立てて戦います。


    技の特効性の判定は選手が胴部に装着した電子防具で行われ、正しい位置に正しい強さで蹴りが入るとポイントが加算される仕組みです。 しっかり蹴らないと得点にならないため、相手のガードをかいくぐり、強烈な蹴りを決めることが必要になります。


    競技はディサビリティーズの程度に応じて重いほうから順にK41からK44まで4つのクラスに分けられ、男女それぞれ体重別に3階級で競い合う構成です。 1階級内の体重差が大きく、例えば、男子75キログラム級は61キログラムから75キログラムまでと14キログラムの幅があり、それだけ体格差も大きくなります。 一般に大柄の選手のほうが長い足を活かした攻めで有利だが、戦術やガードも含めた体の動き方により小柄な選手が勝利を収めることもあり得る競技です。 体格差だけでは測れない勝利の行方にも注目が集まります。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    世界的な競技人口は少ないパラテコンドーだが、東京2020大会での正式採用が決まり、徐々に普及が広がり、競技レベルも向上しているのが現状です。 そんな中、競技人口も多く強豪国の筆頭はロシアで、続いてトルコ、イラン、アゼルバイジャンなど続きます。


    また、フランスやモンゴルなどは競技人口は少ないが精鋭を擁している国です。 パラリンピックのデビュー戦となる東京2020大会では、クラスはK43とK44クラスが統合された1クラスのみの実施で、男女3階級ずつ計6個の金メダルが競われ、ロサンゼルス2028大会ではどのようなクラス分けで実施されるか期待が高まります。


    ロサンゼルス2028大会は2度目のパラリンピック採用で、アジア勢とヨーロッパ勢が競いながら頂点を狙うも、多彩な国と地域の有力選手が出場枠を狙ってくるだろう。 豪快な蹴り技や鉄壁のガード、選手の個性に合わせた攻守に観客の声援も上がる試合展開です。


    日本は東京2020大会で、急ピッチで普及が進められ、競技人口を増やし女子選手の発掘や強化合宿を行い、地域の道場や大学で健常者と練習を続けて強化を図っています。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラ射撃 Ver.
  • 射撃は究極の高精度と正確性、精神力と集中力を駆使した己との勝負!


    パラ射撃
    画像出典元:パラサポ

    パラ射撃は遠方にある円状の的を撃ち、正確性を求む競技です。試合は射撃場により自然環境を読み、何事にも動じない感情の制御や撃発の微妙な技術、プレッシャーに打ち勝つ姿に注目。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラ射撃の主な強豪国と地域:
    「中国、ウクライナ、韓国、アラブ首長国連邦、セルビア、インド、ドイツ、イラン、トルコ、ハンガリー、スウェーデン、スロベニア、イタリア、スロバキア、スペイン、ポーランド、RPC etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧米や中東、アジア諸国との緊迫した順位争いに額と手に汗が噴き出る♪実力拮抗する出場選手たち、ライバルとの僅差を撃ち抜ける国はどこだぁ!


    パラ射撃の特徴:


    パラ射撃は、肢体不自由の選手を対象に実施され、ライフルやピストルで遠方に固定された円状の的を撃ち、その正確性を競い合う競技です。 撃ち抜いた位置によって点数が与えられ、制限時間内に規定の弾数の射撃を連続して行い、合計得点によって勝敗が決まります。


    パラリンピックでは、選手のディサビリティーズの程度、ならびに上肢(手または腕)で銃を保持できるかどうかを基準として、SH1ピストル、SH1ライフル(上肢で銃を保持できる)、SH2ライフル(上肢で銃を保持できず、支持スタンドを使用する)の3つに分けられたクラスです。


    クラス分け:


    ピストルは片手で保持するため、SH1ピストルのみで、切断または脊髄損傷により、片方の上肢および、または両下肢にディサビリティーズがある選手が通常、競技規則に沿って立位で行います。(座位で競技する選手もいる)。


    ライフルは両手で保持するため、保持できるかどうかにより2つのクラスに分けられ、SH1ライフルは、切断または対まひにより下肢にディサビリティーズがある選手のクラスです。 通常、立位で行います。(座位で競技する選手もいる)


    SH2ライフルは、上肢にディサビリティーズがある選手のクラスです。 ライフルの全重量を保持することができないため、支持スタンドを使用します。 上肢切断または上肢の筋力、可動性に影響を及ぼす先天性のディサビリティーズがある選手や四肢まひ等、上肢、下肢両方にディサビリティーズがある選手も含まれ、大半の選手は座位で行うスタイルです。


    種目:


    競技種目は銃の種類や的までの距離、撃つ姿勢などを組み合わせた、さまざまな種目があり、それぞれ男女別、男女混合などで競い合います。 近年は選手の技術や銃の性能の向上により、満点連発のハイレベルの戦いも増えており、究極の精度と精神力、集中力などが求められる過酷な競技です。


    種目は銃の種類や的までの距離、射撃姿勢などの組み合わせによって分けられ、それぞれの条件に従って的を狙います。 合計得点の多い選手が勝ちとなり、種目にもよるが、競技時間は約1時間から3時間に及ぶこともある闘いです。 また、射撃場によっては、天候など自然の影響を受けることもあり、勝つためには、風の強さや向き、陽光などを読むことも必要になります。 近年は1発のミスが勝敗を分けるほど競技レベルも上がっており、ライバルは自分自身、究極のプレッシャーに打ち勝つ、集中力を保ち続け、練習通りのパフォーマンスを発揮できるかが問われる競技です。


    パラリンピックで使用する銃は5種類で、種目によりそれぞれ的までの距離が規定されています。 ライフル種目はエアライフル(10メートル)とライフル(50メートル)の2種類、ピストル種目はエアピストル(10メートル)、スポーツピストル(25メートル)、フリーピストル(50メートル)の3種目です。 エアライフルとエアピストルは圧縮した空気の圧力で弾を撃ち出す仕組みになっています。


    ルールとスタイル:


    的には10個の同心円が書かれていて、10メートルエアライフル標的の中心の円は直径わずか0.5ミリで、これが10点圏です。 円の外側に行くにつれて等分に9~1点と得点が低くなり、的を外した場合は0点となります。 ライフル種目は電子計測によってさらに10分割されており、10点圏の中心に命中すると最高得点の10.9点の満点が与えられ、0.1点を争う僅差の勝負も少なくないです。


    射撃姿勢には「立射(りっしゃ)」、「膝射(しっしゃ)」、「伏射(ふくしゃ)」の3種類あるが、パラリンピックでは車いすの選手など下肢にディサビリティーズのある選手も参加するため、ルールが緩和されています。 例えば、「立射」は立って銃を構えるため安定せず、最も厳しいとされるが、立位のほか、車いすや射撃用いすに座って射撃することが可能です。 「伏射」は伏せて銃を構えるため、最も安定した姿勢になります。 車いすなどを使う選手は台に両肘をつき、引き金を引かないほうの腕にスリング(負革)を巻き、銃を引き寄せて安定性を高めて行えるスタイルです。 「膝射」は片膝を立て、その上に腕を置いて構える姿勢だが、車いすや射撃用いすに座って射撃する場合は引き金を引かない方の肘を膝の代わりとなるスタンドに置いて撃つことができます。 「伏射」の次に安定する姿勢だが、単独での種目はなく、3姿勢混合種目で使われる方法です。


    見どころ:


    究極の正確性を競う射撃競技においては、定めた照準をぶらさないよう、さまざまな「制御」を行わなくてはなりません。 例えば、呼吸や心臓の鼓動も照準のブレを呼び、パフォーマンスに影響するので、呼吸のリズムと撃発のタイミングを合わせる微妙な技術が必要になります。 また、集中力を保つため、何事にも動じない感情の制御もポイントです。 それぞれに合った射撃のルーティンをつくり、常に正確に再現できる安定性も見どころの一つになります。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    パラリンピックの射撃は、トロント1976大会から正式競技となり、2016年に名称がIPC射撃(IPC Sheeting)から、パラ射撃(Sheeting Para Sport)、に変更された競技です。


    東京2020大会では、リオデジャネイロ2016大会より1種目増やした全13種目が実施され、新たに加わったのは、男女混合の50メートル ライフル伏射SH2になります。 これまで、SH2クラスの種目はエアライフル10メートル立射と同伏射の2種目のみだったため、SH2クラスの選手にとっては出場枠の拡大となるため、競技人口の増加も期待されるクラスです。


    近年は、参加国、地域の数が40以上にのぼるが、特に活躍が目立つのは男女とも中国勢で、また、韓国やウクライナなども強さを見せています。 ロサンゼルス2028大会で新たなチャンピオンやスターの誕生に期待が集まる競技です。


    日本はシドニー2000大会で出場して以来、連続して数名ずつが出場を果たし入賞者も出ており、東京2020大会にはより多くの選手を送り強化が進められている。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • パラトライアスロン Ver.
  • トライアスロンは自然を見極め、補助と連携し切換の時短や己との勝負


    パラトライアスロン
    画像出典元:パラサポ

    パラトライアスロンは1人で3つの過酷な種目を連続して行う競技です。試合は男女別、クラス別に行われ、距離はオリンピックの半分、計25.75キロメートルで強靭的なレース展開に注目。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    パラトライアスロンの主な強豪国と地域:
    「オランダ、オーストリア、イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、イギリス、カナダ、アメリカ、オーストラリア etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダルを獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧米やオセアニア、アジア諸国勢との拮抗する順位争いに各国の旗が振られる♪ 自然状況を見極め、創意工夫で過酷なレース展開を制する国はどこだぁ!


    パラ トライアスロンの特徴:

    パラ トライアスロンは1人で3つの種目(スイム、バイク、ラン)を連続して行い、その合計タイムで競い合う競技です。 パラリンピックでは、リオデジャネイロ2016大会から正式競技となります。 レースの距離はオリンピックのちょうど半分となる「スプリント ディスタンス」で、スイム(750メートル)、バイク(20キロメートル)、ラン(5キロメートル)の計25.75キロメートルです。 レースは男女別、クラス別に行われ、ディサビリティーズの内容や程度により6クラスに分かれ、クラスごとに競技方法が一部異なります。


    クラス分け:


    座位(PTWC)は、バイクはハンドサイクルを使い、ランでは競技用車いすを使うクラスです。 立位クラス(PTS2~5)はバイク、ランではディサビリティーズに応じて義足など補助具が使用でき、バイクの改造なども認められています。 視覚ディサビリティーズ(PTVI)は、競技全体を通して同性のガイド1名と競技を行うクラスです。


    リオデジャネイロ2016大会で初めて採用されたトライアスロンは、男女各5クラスあるうちの3クラスずつが実施された競技です。 その後、ディサビリティーズの内容や程度の違いによる競技力の差をより公平化するクラス分けの基準が再検討され、5クラスから9クラスに細分化されます。 東京2020大会は新たな9クラス制のもと、男女各4クラスが実施された競技です。 パリ2024大会もおそらく、9クラス制で実施されることだろう。


    PTS(立位)クラスは機能的ディサビリティーズの程度に応じて3クラスから4クラスに細分化されています。


    また、PTWC(座位)とPTVI(視覚ディサビリティーズ)は、それぞれPTWC1(重度)とPTWC2(軽度)、PTVI1(IBSAのクラス分類によるB1、全盲)と PTVI2(IBSAのクラス分類によるB2、弱視)、PTVI3(IBSAのクラス分類によるB3、弱視)というサブクラスが設定されているクラスです。


    より公平に競えるよう時差スタートか、もしくは一斉スタートの場合はより軽度のクラスの実走タイムに、規定の補正時間を加算します。 一例を挙げると、PTWC男子の補正時間は3分に規定されており、例えば、時差スタートの場合はPTWC1選手のスタート後、3分後にPTWC2選手がスタートし、一斉スタートの場合はH2選手の実走タイムに一律3分が加算されたのち、H1の選手と合わせて順位が決定することになる形式です。


    トライアスロンは国際トライアスロン連合(ITU)が統括し、ITUのルールに則って行われるが、さまざまなディサビリティーズの選手が安全に公平に競技ができるよう、ディサビリティーズの内容や程度に応じてそれぞれルールの一部がアレンジされています。


    スイム、バイク、ランそれぞれの見どころ:


    スイムは、PTWCクラスの選手はニーブレイスの使用が認められており、PTSクラスでは補助具などの使用は認められていません。 PTVIの選手は同性のガイドが横を泳いでサポートして行うクラスです。 また、スタートはどのクラスも飛び込まず、あらかじめ水中に入った状態で行います。


    バイクは、クラスごとに使用する自転車が異なり、PTWCはリカンベット型(仰向けに横たわるタイプ)のハンドサイクル(手でクランクを漕いで進む)を使い、PTVIはタンデム(2人乗り)自転車を使い、ガイドが前、選手が後ろに座り、協力して漕ぐスタイルです。 PTSクラスはロードバイクを使うが、ディサビリティーズに合わせた改造も認められています。 例えば、ペダルを義足で踏みやすい形にする、腕のディサビリティーズに合わせて片手でブレーキやギアチェンジを可能にする、ハンドルの位置などを調整するなどです。


    ランでは、PTWCは競技用車いすを使い、PTSは義足や杖など必要な補装具を装着し、PTVIはガイドとロープでつながって走ります。


    もうひとつ、「第4の種目」とも呼ばれ、次の種目へと移るトランジションも重要なポイントです。 スイムからバイクへ、バイクからランへと種目を移行する過程の「トランジション」はその時間もタイムに加算されるので、「第4の種目」とも言われています。 パラリンピックのトライアスロンでは、ディサビリティーズのクラスごとに使用機材が異なり、着脱する補助具もさまざまなので、個人差も出やすい競技です。 選手はディサビリティーズによってウエットスーツを脱いだり、シューズを履き替えたりすることが難しい場合もあります。 合計タイムに大きく影響するので、いかにトランジションの時間を短縮するかが工夫のしどころです。 ウエアや義足などの補助具を脱着しやすいよう改良するなど、「モノ」の開発 工夫も欠かせません。 選手を「モノ」で支える職人の技術と情熱を感じることができます。


    さらに、ディサビリティーズのある選手たちをサポートする、「ヒト」にも注目です。 まず、視覚にディサビリティーズのあるPTVIの選手を支える「ガイド」は、選手の目の代わりとなり安全にフィニッシュまで導く役割を担います。 選手と同性で、全パートを一人でサポートしなければならないため、トライアスリートとしての高い競技力と、さまざまな状況に応じた的確な判断力などが求められるポジションです。


    また、PIWCの選手とコンビを組む「ハンドラー」は、トランジションエリアでウエアの着脱や競技機材への乗り換えなどをサポートします。 「ガイド」も「ハンドラー」も選手とともに戦う重要なパートナーです。 日頃から練習をともにし、チームワークを磨くことが求められます。 選手をサポートする「ガイド」「ハンドラー」たち、人と人とが深い信頼関係を築き、メダルを目指して限界に挑む姿は感動的です。


    また、クラスによっては、「ハンドラー」や「ガイド」のサポートを受けるので、チームワークも不可欠で、そんな様子が見られ、選手を間近で応援できるトランジションエリアも、おすすめの観戦ポイントになります。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    オリンピックと同様に国際トライアスロン連合がトライアスロン部門も統括していることもあり、多くの大会がトライアスロンと併催されています。 強化が共に行われている国も見られ、トライアスロン人気の高い欧米諸国での普及が進んでおり、強豪国である、イギリス、アメリカなどの選手がトライアスロンでも強さを見せる競技です。


    リオデジャネイロ2016大会では男女合わせて6クラスが実施され、それぞれ初代チャンピオンが決定します。 しかしリオデジャネイロ2016大会以降、新しいクラス分け制が導入され、今後の勢力図にどう影響するかが注目される競技です。 特に3クラスから4クラスに細分された立位クラスは、選手の実力が拮抗し、より白熱したレースが期待されます。


    他競技から転向してきた選手も少なくなく、それぞれ得意種目をもつ選手も多いのも特徴です。 先行型、後半追い上げ型などレーススタイルもさまざまで、順位の入れ替わりも激しく、最後まで目が離せないのも魅力の一つになります。


    2023年5月13日に開催された「ワールドトライアスロンパラシリーズ」では、アメリカ、オーストラリア、フランス、ドイツ、日本勢が闘志を燃やし情熱で柵む展開です。


    3つの過酷な種目を乗り切った選手たち、3度目の大舞台で、さらなる進化に期待、新クラス分けの影響はあるか? ゴールの向こう側に見える宝物を目指し、各国の代表たちが熱い戦いを魅せます。


    ロサンゼルス2028大会では、強豪国、欧米勢を凌ぐアジア勢の活躍に中国が絡みつくか、注目です。


    日本はリオデジャネイロ2016大会に4選手が出場し、東京2020大会でも大いに活躍を魅せるなか、他競技からの転向組みも増え、選手層の厚みも徐々に増すなか、競技力の強化や使用機材の改良など、日本チームとしての底上げをさらに図り、さらなる躍進を目指しメダル獲得に情熱を燃やす。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • 車いすバスケットボール Ver.
  • 車いすバスケは高い身体能力と緻密な戦略、チームワークが勝敗のカギ


    車いすバスケ
    画像出典元:Olympics

    車いすバスケは世界的に人気があり普及度も高い競技です。試合は巧みなチェアワークや正確性と精度あるシュート、独特の戦術で魅せる華麗なプレーに注目!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    車いすバスケットボールの主な強豪国と地域:
    「アメリカ、イギリス、オランダ、中国etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した国です。 ロサンゼルス2028大会は欧米やアジア勢との激しい攻防の順位争いに会場が熱気を帯びる。 スピーディなパスワークで美しい放物線を描く花形競技の車いすバスケでシュートが決まる国はどこだぁ!


    車いすバスケットボールの特徴:


    車いすバスケットボールは、下肢部にディサビリティーズのある選手たちを対象にした競技です。 車いすは回転性や敏捷性の高い競技用の仕様で、ボールの大きさやコートのサイズ、ゴールの高さや出場人数など基本的なルールはオリンピックとほぼ同じになります。 美しい放物線を描くシュートの正確性や車いすで走るスピード感、勢いあまって転倒もある選手同士の激しいぶつかり合いなど、多彩な魅力が人気なところです。


    大きな特徴はクラス分けで選手はディサビリティーズの程度や身体能力によって、重いほうから順に1.0点から4.5点まで0.5点刻みで8クラスに分けられ、 コート上の5選手の合計点を14.0点以内で構成するというルールになっています。 そのため、幅広い選手の起用が必要で、緻密な戦略に基づいた役割分担によるチームワークも見どころです。


    巧みな車いす操作(チェアスキル)は見逃せない注目ポイントで、車いすにはブレーキがなく、ダッシュ、ストップ、ターンなど、選手はすべて自身の手で行います。 シュートは微妙なボールタッチが欠かせないため、ほとんどの選手は素手で車いすを操作し、体幹や腰を使って体の一部のように車いすを操る選手もいて、その身体能力の高さには驚きです。


    競技ルール:


    車いすバスケットボールは、ディサビリティーズのスポーツの中でも世界的に人気と普及度が高い競技の一つと言われています。 オリンピックとの大きなルールの違いは、ダブルドリブルがない、トラベリングの代わりにボールを持って車いすを手で漕ぐ (プッシュ)ことは連続2回までになっているところです。


    なお、車いすバスケはそれぞれ1.0点から4.5点までの持ち点を与えられた選手を14.0点以内で組み合わせるというルールにより、 ディサビリティーズの重い選手(1.0~2.5点/ローポインター)から軽い選手(3.0~4.5点/ハイポインター)までバランスよく起用することが求められています。


    車いすバスケットボールの主なプレー:


    ハイポインターは主に攻撃面での活躍が期待され、スピーディーな車いす操作でディフェンスの壁をすり抜け、シュートを決めるポジションです。 一方、ローポインターは攻守の要で、相手の動きを予測したディフェンスで相手選手をブロックし 味方のハイポインターを助けるポジションになります。 観戦の際、ローポインターのアウトサイドシュートや重要な守備的役割にも注目です。


    また、車いすバスケットボールでよく見られるプレーの一つに「スクリーンプレー」があります。 このプレーは相手ディフェンスにスクリーン(壁)をかけてブロックし、味方のシュートを助けるというバスケットボールの基本戦術です。 競技用の車いすは幅が広く、スクリーン(壁)を回避するための方向転換にはスペースが必要になるため、とても効果的なプレーになります。


    応用編では「ピック&ロール」と呼ばれる戦術があり、相手にスクリーンをかけること(ピック)で生まれたスペースにすばやく移動(ロール)してパスを受け、シュートを決めるコンビネーションプレーです。


    その他にバックコートで相手にスクリーンをかけて動きを封じ、守備への参加を遅らせる「バックピック」も多用されています。 アウトナンバーでゴールに向かう味方のシュートチャンスをアシストする重要なプレーです。 他にもローポインターが相手ハイポインターを止める動きなど、車いすバスケの独特な戦術にも注目すると臨場感が伝わります。


    車いすバスケはシュートの精度も重要で、最近ではスリーポイントシュートの決定率も上がっており、 勝敗のカギを握る重要な要素の一つです。 競技用車いすに座ったまま、ジャンプや下半身の反動も使わずシュートする選手たちの鍛え抜かれた腕力は一つの武器です。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    車いすバスケットボールは第一回パラリンピックのローマ1960大会から正式競技として実施され、競技の魅力などから急速に世界に広まり、現在は100か国以上で実施されている人気競技の一つになります。


    世界情勢ではバスケットボール人気とともに欧米勢が圧倒的な強さを見せ、女子も欧米勢が優勢です。 ドイツやスペイン、イタリアなどのリーグは海外からプロ契約で参戦する選手も多く、アメリカでは大学リーグが存在し世界のトッププレーヤーが集まり切磋琢磨しながら技を磨き上げています。


    日本チームは男女とも俊敏性を活かした「トランジションバスケ」の強化を図り、確実な成果を上げるべく日々の鍛錬に励む。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • 車いすラグビー Ver.
  • 車いすラグビーは緻密な戦略と時間管理、チームワークが勝敗のカギ!


    車いすラグビー
    画像出典元:https://www.parasports.or.jp/paralympic/assets/img/sports/photo_wheelchair-rugby02.jpg

    ラグビーは車いす競技で唯一、タックルが認められた男女混合の競技です。試合は華麗なチェアワークや素早いボール捌き、迫力あるスピーディーな展開が魅力!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    車いすラグビーの主な強豪国と地域:
    「イギリス、アメリカ、カナダ、フランス、デンマーク、ニュージーランド、オーストラリアetc.」

    上記の強豪国は東京2020大会に参加された国です。ロサンゼルス2028大会は欧米やオセアニア勢との激しいぶつかりあいの順位争いにホイッスルが鳴り響く。大音響が響き渡る車いすラグビーでチーム一丸となり優勝のトライを決める国はどこだぁ!


    車いすラグビーの特徴:


    車いすラグビーは車いす競技の中で唯一、タックルが認められている男女混合の競技です。 激しいぶつかりあいと緻密な戦術が醍醐味で、バスケットボールと同じ広さのコートで、競技用の車いすに乗った選手が4対4で対戦します。 車いすバスケに代わるもので、ディサビリティーズを持つプレーヤーが平等に参加できることを目的にし、ラグビーやバスケ、ハンドボールの要素を組み合わせた競技です。 そのため、車いすラグビーで使用するボールは楕円形ではなく、丸いボールを使ってプレーします。 専用の丸いボールを運び、車いすの前後4輪のうち、2輪がトライラインを通過するとトライとなる競技です。 主に四肢にディサビリティーズのある選手を対象とし、選手ごとに、ディサビリティーズの程度の重い方から順に0.5点から3.5点まで0.5点刻みで「持ち点」が与えられます。 1チームの持ち点の合計は8点以内で構成しなければならず、それぞれの持ち点で攻撃と守備の役割分担を明確したチームの戦術が見どころです。


    歴史:


    1970年代にカナダで最初に車いすラグビーが開発され、シドニー2000でパラリンピックデビューを果たします。 車いすラグビーは騒がしい接触、頻繁にパンクするタイヤ、更に激しさのあまり転倒さえもある非常に攻撃的なスポーツのため「マーダーボール」とも呼ばれる競技です。


    ルール:


    車いすラグビーの大きな特徴は持ち点で、選手はディサビリティーズの程度に応じ、重いほうから順に0.5点から3.5点まで0.5点刻みで7クラスに分類されます。 1チームは12名で、コート上の4選手の持ち点の合計を8点以内でチーム構成しなければならないルールです。 実は、車いすラグビー男女混合の競技で、女子選手が出場するときは1人につき0.5点の追加点が与えられます。 もしも、女子2名を含む場合、チームの持ち点合計は9.0点で構成することが可能です。(最大4名10点まで)


    持ち点制のルールにより、ディサビリティーズが軽く運動能力の高い選手(ハイポインター)だけでなく、重い選手(ローポインター)にも出場チャンスが与えられています。 ハイポインターは機敏に動き、主に攻撃的な役割を担当し、ローポインターは防御的な役割を担い、相手ディフェンスを車いすで止めてハイポインターのために進路をつくるなど、チーム一丸でトライを取りにいく競技です。


    競技用車いすは2種類あり、役割分担がある程度分かるようになっています。 攻撃型は相手の守備をかいくぐり、狭いスペースでも機敏に動けるように凸凹がなく、主にハイポインターが使用する車いすです。 防御型は前部に長いバンパーが突き出しており、相手の車いすにぶつけたり引っ掛けたりして相手の動きを止めるために使用し、主にローポインターが使用する車いすになります。 ハイポインターが華麗な車いす操作(チェアーワーク)で得点を重ねる影で、ローポインターの献身的な動きが重要です。 また、ハイポインターの動きをローポインターが果敢なタックルで阻止するシーンも必見になります。


    試合は28つの15分間のクォーターに分割され、両端にセンターサークルとトライラインを設けたバレーボールコートを改造してプレーします。 ゲームは相手のトライラインを越えてボールを運び、相手が反対側で同じことをすることを阻止することです。 車いすラグビーのルールはプレーヤーは少なくとも10回ドリブルするか、40秒ごとにボールを通過する必要があります。 なお、フォワードパスは許可され、膝の上にボールを投げたり、転がしたり、ドリブルしたり、運んだりして相手のボールに向かって進むことが可能です。


    ラグビーといっても前方へのパスは認められ、足で蹴る以外はボールを投げたり手で打つことでパスをしたり、膝の上にボールを載せたりして巧みに運んでいくことができます。 ただし、膝に載せて運ぶときは10秒に1度、ドリブルをするか、パスをしなければなりません。


    1試合は8分間のピリオドを4回繰り返す(未定※要確認)、バスケットボールのようなプレイのタイム制限があります。 また、攻撃側が40秒以内にゴールしないと相手にボールの所有権が移る40秒ルールや、ボールを持ってから12秒以内にセンターラインを越えなければならない12秒ルールなどが設けられた競技です。 スピーディーなボール展開が必要であり、時間管理も勝敗の重要な要素になります。


    タイムアウトもベンチ側から2回、コートの選手から4回までコールが可能です。 ピンチのときに戦況打開のきっかけにすることもでき、どのタイミングでコールするかもチーム戦略の一つになります。 試合終了まぎわの行き詰まる局面で、一つのタイムアウトが逆転のきっかけになることもある試合展開です。


    見どころは:


    車いす競技のなかで唯一、ルールとして認められている、タックルで大音響が響き渡り、勢い余って車いすが転倒するなど迫力満点で、タイヤのパンクは頻繁におきます。 ただし、車いすの後方からぶつかるなど危険なタックルは反則です。 ボール以外に、相手の身体や車いすに触れたり押さえつけたりすることも禁止で、ファウルを犯した選手は1分間、または相手がトライを決めるまでペナルティーボックスに入らなければなりません。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:

    車いすラグビーは手と脚にディサビリティーズがある、比較的重度なディサビリティーズの人にもできるスポーツとして1970年代にカナダで考案され、各地に広まった競技です。 パラリンピックにはアトランタ1996大会で公開競技となり、シドニー2000大会から正式競技となっています。 日本チームは細かな改善点を割り出し、切磋琢磨で精度を極め出場枠の獲得を目指す。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • 車いすテニス Ver.
  • テニスはチェアワークと技、敏捷性や緻密な戦略を駆使した己との勝負


    車いすテニス
    画像出典元:パラサポ

    車いすテニスは世界的に知名度も高い競技です。試合はラリー展開の先読みと予測で、素早く打点を入れる確実なボールコントロール、多彩なショットやロブショット、スマッシュなどに注目。日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    車いすテニスの主な強豪国と地域:
    「オランダ、イギリス、フランス、オーストラリア etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧米やオセアニア、アジア勢との実力拮抗の順位争いに熾烈さを極める。世界最高峰の躍動感あふれるチェアワークを駆使した最高の一打を打ち放つ国はどこだぁ!


    車いすテニスの特徴:


    パラリンピックのテニスは車いすに乗ってプレーするスタイルで、2バウンドまでの返球が認められている以外はテニスと同じルールで行われます。 なお、コートの広さやネットの高さ、用具なども同じですが、ボールの2バウンド目はコート内外どちらでもよいルールです。


    テニスは相手のボールを追いかける俊敏さが必要だが、車いすテニスは片手にラケットを持ちながら車いすを操作し、コート内を動き回ることが求められます。 車いすテニスは、テニスのテクニックに加え、車いすの操作(チェアワーク)にも高い技術が必要です。


    車いすテニスは1970年代にアメリカで生まれ、パラリンピックではバルセロナ1992大会から正式競技となります。 国際テニス連盟(ITF)が車いす部門も統括し、世界4大大会(グランドスラム)でも車いすテニスの部が実施され、 近年はプロ選手も多数生まれ世界を転戦するなど、国際的な知名度も高く人気競技の一つです。


    クラス分け:


    試合カテゴリーは男女シングルス、ダブルスに加え、三肢まひ以上の重度ディサビリティーズがある選手を対象とした、男女混合の「クアード」があり、それぞれシングルスとダブルスがあります。 クアードの選手はディサビリティーズの程度により、電動車いすの使用やラケットと手をテーピングで固定するなどが認められているクラスです。 なお、パラリンピックは3セットマッチで行われ、2セット先取したほうが勝ちとなります。


    見どころ:


    車いすテニスは2バウンド以内での返球が認められている以外、ルールはテニスとほぼ同じなので観戦しやすく、車いすを巧みに操作しながら繰り出される多彩なストロークは豪快です。 相手からの返球が到達する地点にすばやく移動した上で、コースを正確につくボールコントロールや迫力あるスマッシュは観客を魅了させます。 ボールを打つ時は車いすの座席から臀部を浮かせることはルールで禁止されているので、相手選手の頭上を越す絶妙なロブショットなども見応えあるシーンの一つです。


    観客を魅了する驚きのプレーに欠かせないのは、「チェアワーク」と呼ばれる車いす操作の巧みさにあります。 テニスは左右に機敏に動くサイドステップが多用されるなか、車いすは構造上、真横への動きはできなく、車いすをすばやく回転させ、回り込むように移動させることが必要です。 足を地面につけて車いすを操作したり、ブレーキをかけたりすることは禁止されています。


    選手がプレーしやすく、巧みなチェアワークを実現するために、テニス用の車いすはさまざまな工夫が施されている仕様です。 例えば、背もたれなど競技に不要なパーツは極力そぎ落して軽量化を図ったり、タイヤを大きくハの字型に傾けて回転性を高めたりしています。 また、前、または後方への転倒を防止するため、前後2つずつ補助車輪も取り付けられ、さらに、選手は自身の体格やディサビリティーズに合わせ、ルールの範囲内でカスタマイズすることが可能です。


    相手からの返球に対応し、素早く的確な打点に入るために、選手は相手の体勢やラケットの向きなどからボールのコースをある程度予測してプレーしています。 ときには、予め自分のショットをコントロールして、相手が打ち返せるコースを制限し、最終的に自分の得意なショットにつなげられるように戦略を立てる試合展開です。 ラリーの展開で先を読み、正確にコースをつくテクニックも見逃せません。


    また、体温調節が効かず汗をかけない場合は首を冷やしたり、手の握力が少ない場合はラケットと自分の手をテーピングで固定したり、ボールはスローだが、グリップチェンジができないからこその頭脳的なプレーも随所に見られます。 観客が選手の個性を把握しやすいのが特徴で、クアード選手ならではのショットやコース、試合展開を”読む”観戦は、まるで詰将棋のような楽しさです。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    近年、車いすテニスの普及や人気の高まりとともに、競技人口も増え、ジュニア層を対象にした強化なども進んでいます。 競技レベルも上がり、実力拮抗でラリーが続き、長時間にわたる熱戦も増えている競技です。


    パラリンピックへの出場は世界ランキングが重要な要素で、選手は世界ランキングを得るためにランキングポイントを獲得できるツアー大会を転戦し、ポイントを積み重ねることが求められます。 ランキングは週に一度、ITFによって更新されるが、年間を通してコンスタントに試合に出ていないと、ランキングは自然に降下してしまう仕組みです。 近年は実力が拮抗しており、ランキングの入れ替わりも激しく、目が離せません。


    4年に1度のパラリンピックのメダリストも、若手の台頭などあり、大会ごとに変化が見られます。


    ツアー大会では他国の選手と組む選手も少なくないが、パラリンピックでは母国の選手と組んで戦うので、普段あまり見られないペアが力を合わせ、チームワークよく戦う姿も、パラリンピック車いすテニス ダブルスの楽しみの一つです。


    日本勢は近年、世界での存在感を増やしているなか、ロサンゼルス2028大会は成長を遂げる若手選手たちも含め、選手層の厚みを増し、さらなる活躍が期待されます。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


  • 車いすフェンシング Ver.
  • フェンシングは己の正確な剣術と強靭なメンタル、駆引きの真剣勝負!


    パラフェンシング
    画像出典元:パラサポ

    車いすフェンシングは上半身の動きだけで戦う過酷な競技です。試合は至近距離で行われ、高い集中力や精神力、俊敏さが求められ、一瞬の隙を突き合う剣の応酬や息詰まる攻防戦に注目!日本勢は。開催国アメリカ勢は。


    世界状況
    車いすフェンシングの主な強豪国と地域:
    「イギリス、RPC、中国、ブラジル、ハンガリー、ウクライナ、ポーランド、ギリシャ、フランス、タイ、イタリア、ジョージア etc.」

    上記の強豪国は東京2020大会でメダル獲得した諸国です。ロサンゼルス2028大会は欧州や南米、アジア諸国との鳴り響く金属音の順位争いに騎士道精神が宿る♪世界各地に普及する中、新たな勢力図に塗り替えられる国はどこだぁ!


    車いすフェンシングの特徴:


    車いすフェンシングは、脊髄損傷や下肢切断による下肢にディサビリティーズのある人を対象とし、「ピストル」と呼ばれる装置に固定した競技用車いすに座り、上半身だけで競技します。 相手を剣で突くとポイントになるなど、ルールは立って行うオリンピックのフェンシングとほぼ同じです。 だが、フットワークが使えず相手との距離が近く、一定なので、剣さばきのテクニックやスピードが重要なポイントになります。 スピーディーな展開の中、息詰まる攻防が続き、一瞬たりとも目が離せません。


    クラス分け:


    パラリンピックでは、選手は3つのクラスに分けられ、カテゴリーA(Class 3およびClass 4)、カテゴリーB(Class 2)の2つのカテゴリーのいずれかで競い合う競技です。 よりディサビリティーズが重いカテゴリーBのClass 2は、ディサビリティーズがあるが座位バランスは取れ、剣を持つ腕にディサビリティーズがない選手が該当します。 例えば、下半身まひ、または四肢まひがあるが剣を持つ腕にはディサビリティーズがなく、いずれも座位バランスが取れるのが要件です。 Class 3は、下肢の支えなく座位バランスが取れ、剣を持つ腕にディサビリティーズがない選手のクラスになります。 Class 4は、下肢の支えによって座位バランスが取れ、剣を持つ腕にディサビリティーズがない選手のクラスです。


    種目別と見どころ:


    種目としてはメダルジャケットを着た胴体だけを突く「フルーレ」、上半身の突きを行う「エベ」、上半身の突きに斬る動作が加わった「サーブル」の3つがあります。 東京2020パラリンピックでは、それぞれ男女別に個人戦が行われ、またエベ、フルーレは国別団体戦(3対3)が行われた競技です。 団体戦のチームは3人の中にカテゴリーBの選手を必ず、1名含まなければならないルールとなっています。


    車いすフェンシングは剣やマスク、ウエアなどの道具はフェンシングと同じものを使い、相手を突いたかどうかを電気信号によって機械的に判定する電気審判器を使う点も同じです。 ただし、大きな違いはピスト上に固定された車いすに座って行うので、上半身の動きだけで競い合います。 オリンピックのフェンシングのように、足を使って前後に移動するなど全身で戦えないため、相手と至近距離で絶えず突き合う試合展開です。 正確な剣づかいのテクニックはもちろん、高い集中力や強い精神力も必要になります。


    試合はまず、2台の車いすの車輪をピスト上の中央線(センターバー)に対して110度の角度で固定することから始め、続いて両選手間の距離を決めていくステップです。 2選手の腕と剣の長さを測り、短いほうの選手に合わせ、こうして1試合ごとに準備を整え、試合開始となります。


    競技中は車いすの座面からお尻を離してはいけない、足はフットレストに常に置くなどのルールが設けられ、使用する車いすは選手ごとに体格やディサビリティーズに合わせて規定の範囲内でカスタマイズした競技専用のものを使用する仕様です。 体を固定するベルトや剣を持たない側のアームレストは体のバランスを保ち、安定した剣さばきにも欠かせない重要な役割があります。


    試合時間は、個人戦の予選では3分間で5トゥシュ(突き)先取制、決勝トーナメントでは3分間を3セット行い、15トゥシュ先取制です。 また、1チーム3選手で戦う団体戦では1人が3分間5トゥシュ先取制の試合を3セットずつ行い、最高9セット中に45トゥシュ先取か、タイムアップ時点で得点の多いほうが勝ちとなります。 個人戦、団体戦とも、同点の場合は1分間の延長戦がサドンデス方式で行われる試合形式です。


    座ったままの競技ながら、かなりの接近戦で目まぐるしい攻防が繰り返され、時には車いすがピストごと傾くほど激しさも見られる過酷な競技になります。 息を弾ませ、汗だくの選手による、まさに真剣勝負が見どころです。


    ロサンゼルス2028大会に向けた競技の展望とは:


    車いすフェンシングは第1回パラリンピックである、ローマ1960大会から正式競技となっています。 中世ヨーロッパの騎士道として発達したフェンシングから派生した車いす競技で、フェンシング人気の高いヨーロッパ諸国で特に盛んです。 現在はアメリカやアジアなどにも広がり、約40ヵ国、地域で行われています。


    パラリンピックへの出場は世界ランキングで決まるが、詳細は大会ごとに見直されている競技です。、 ロンドン2012大会は上位20位までに出場権が与えられたが、リオデジャネイロ2016大会では上位12位まで、同一国から2名までに変更されています。 世界ランキングを上げるには、年に数回開催されるワールドカップを転戦したり、2年に1度の地域選手権や世界選手権に出場したりするなどして、 ランキングポイントを積み重ねることが必要です。


    世界の勢力図としては、歴史的にヨーロッパ諸国やロシアで盛んだが、中国や香港も強豪国に名を連ねています。


    日本はシドニー2000大会から北京2008大会まで連続出場を果たした日本、東京2020大会では多くの選手を送り日本車いすフェンシング協会(JWFA)は強化策を取り、京都に常設の練習拠点を設け、JWFA強化指定選手らを中心に定期的に合宿を実施し、ワールドカップなど海外転戦の機会を増やし選手強化に取り組む。


    ※東京2020大会関連資料より、参考元:


懐かしすぎるぜぇ!ロサンゼルス約7~8年暮らした地域だぜぇ~? ついに、LAXから「405」に乗り、10もしくは110に乗り換え「101」に乗る、そこはハリウッドだぜぇ! ついに本場で実写化それとも、映画化かぁ!?メモリアル(記念に残る)ハリウッドからオファーかなぁ!? サンタモニカビーチ沿い、最高だろうなぁ♪それともロングビーチかぁ~?


次回、オーストラリア ブリスベン2032 大会仕様予告♪

夢抱く子供達と文化、エンターテイメント、スポーツは多様な人々の情熱と大自然が持つ力で新世代の世界や未来に力を与える可能性がある。


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